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1,序【2014/2インドネシア】

投稿日:2019年8月16日

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2014年1月、そろそろ春の旅行を決めるときである。今回もインドネシアを旅行することにした。10月はジャカルタを中心に回ったので、今回はスラバヤを中心にしてみようと思う。

問題なのが、行き帰りの航空券である。3月に予定があるため、行くのなら2月しかない。とすると、飛行機の格安チケットがもうほとんど無い。しかし、行かないという選択肢はない。

スターアライアンス系でスラバヤに便を出しているのはシンガポール航空とエバー航空の2社である。シンガポール航空は毎日、エバー航空は週2便の運行である。シンガポール航空の方が若干安いが、それでも90,000円を超える。ジャカルタ乗り継ぎのANAは、乗り継ぎは悪くないが、マイル加算率の改悪を鑑みると、高い金を払ってまで使いたい航空会社ではない。他の方法といえば、ユナイテッド航空でシンガポールに入り、タイガーエアでスラバヤへ行くと、80,000円で仙台・スラバヤを往復できる。タイガーエアはLCCであるため、土壇場での時間変更や定時性といった不安要素はあるが、乗り継ぎ時間は往路は10時間、帰路も6時間確保できる。遅れても飛んでくれれば乗り継ぎはできるだろう。トータルで見て、これが一番時間のロスがなく、コストパフォーマンスに優れている。

しかし、結局、2月18日発のエバー航空のチケットを買った。値段は96,340円であった。行きは成田発、帰りは新潟着で購入する。今までの私の東南アジア旅行での最高値を更新したが、それでもいいかと思わせる事情があった。エバー航空は台北・スラバヤの直行便を飛ばしている。また、往路の成田から台北まではハローキティジェットである。キティちゃんファンというわけではないが、なかなか力を入れているようなので、乗ってみるのも悪くないだろう。さらに、これが最大の理由であるが、復路の新潟便がMD-90での運航である。MD-90には日本航空の国内線で7回ほど乗っており、スタイルや離陸の感覚が好みであったが、日本航空は昨年手放している。現在日本近辺で運航しているのはエバー航空だけであり、乗るのが困難な機種になってしまった。エバー航空もA321を順次導入しているので、MD-90も先は長くないだろう。この機材で国際線というのも楽しみである。私の飛行機好きは大したものではなく、この機材に乗るためにどこかへ行こうとまでは思わないが、あまり苦労せずに乗れるのであれば、ぜひぜひ乗っておきたいと思う。

旅行の主目的は鉄道である。今回のメインはスラバヤ~ブリタール~ケルトソノの路線と、ソロからスマランへ向かう路線にする。インドネシアの場合、長距離列車の時刻表はネットで簡単に見られるのだが、それ以外の列車の時刻表は公式にはアップされないようで、よく分からない。しかし、頼りになりそうなサイトを参考にして計画を練る。結局、以下のような旅程になった。

・2月18日:仙台→成田→台北→スラバヤ(スラバヤ泊)

・2月19日:スラバヤ→マラン(マラン泊)

・2月20日:ブリタール→クディリ(クディリ泊)

・2月21日:クディリ→スマラン(スマラン泊)

・2月22日:スマラン(スマラン泊)

・2月23日:スマラン(スマラン泊)

・2月24日:スマラン→スラバヤ(スラバヤ泊)

・2月25日:スラバヤ。夜、スラバヤ→(機内泊)

・2月26日:→台北→新潟→仙台

列車の予約は、かつてPT.KAIの公式WEBから予約を試みてクレジットカードの段階ではねられたことがあったので、今回はTiket.comというサイトを使ってみた。長距離列車の予約であれば可能なようであるから、21日のクディリからスマランへ行くブランタス(Brantas)を予約してみた。英語で不自由なく予約でき、日本のクレジットカードも使えた。まもなく、予約番号がパソコンと携帯のCメール宛に送られてくる。送られてきたメールはインドネシア語表記なので細部はよく分からぬが、これを駅で見せれば乗車券と引き替えることができるのだろう。万一どうにもならなければ、買い直す。その程度の値段である。

ある程度旅程も決まったところで、ホテルを順次予約する。

こうして、私のインドネシア旅行にしては、はじめて旅行前に全てのホテルと主要な列車の予約を済ませたのである。

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インドネシア時間2月13日深夜(日本時間2月14日未明)、ジャワ中部のクルド山が噴火した。2月15日のニュースによれば、マラン県で火山灰を吸って死亡した人が1人、火山灰の重みで潰れた屋根や壁の下敷きになって死亡した人が1人いるという。死傷者の数からでは噴火自体の規模が大きいのか小さいのかはよく分からないが、噴火の影響として、スラバヤ、マラン、ソロ、ジョグジャ、スマラン等に火山灰が降り、空港も閉鎖されているという。

インドネシアではたびたび火山の噴火がある。今年は既に2月1日にはスマトラ島でもシナブン山が噴火し、2月2日のニュースによれば14名の犠牲者を出しているという。

今回の噴火は、旅行の行き先と完全に被っている。特に、クディリはクルド山から僅かしか離れていない。鉄道は正常に動いているようだが、災害一週間後のマランやクディリに観光客として訪問するのはいくらなんでも気が引ける。色々と混乱もあるだろう。

もっとも、スラバヤやスマランはどうなのか。旅行をするのが可能な程度なのか、それとも不謹慎にあたるのかがよく分からない。そこで、航空会社や、日本国外務省、インドネシア日本国大使館のWEBを見てみる。これらのサイトは、降灰地域の特定にいささか具体性を欠いているが、少なくとも2月14日現在、ジョグジャ、ソロの他、空港が閉鎖されている地域は降灰があると考えて良いのだろう。一方で、都市機能が麻痺しているといった記載はない。他のインターネット情報を見る限りでも、火山灰の影響はあるものの街機能には特段の支障が生じていない模様である。地図を見ても、スラバヤはクルド山とおよそ100km程度、スマランはそれ以上離れている。

火山灰の影響はしばし長期化し、また風向きによってどこへでも流れるので、距離が離れていることは気休めにしかならぬ。行かぬことが一番安全であることは確実である。

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2月15日、とりあえずエバー航空に電話をかけてみる。災害発生時には、特別な取扱いがなされることがある。何らかの特別な取扱いがなされていないか聞いてみたが、まだ検討をしていないとのことであった。

幸い、16日にスラバヤの空港が復旧した。エバー航空が特別な取り扱いをしていないということは、スラバヤ自体は大丈夫なのだろう。スマランの空港も復旧したようである。予定を変更した上で出発することにする。。

まず、クディリとマランのホテルをキャンセルする。旅程が空白となった19日と20日はジャカルタに行くことにした。スリーウィジャヤ航空のWEBから、2月19日のスラバヤ-ジャカルタの航空券を購入した。Rp447,900也。あわせて、ジャカルタのホテルを2泊予約する。2月21日については、テガールのホテルを予約する。2月21日からの3泊で押さえていたスマランのホテルの予約は、22日からの2泊に変更をした。

Tiket.comで押さえたKa.Brantasのチケットをキャンセルしようと思ったのだが、キャンセル方法が分からず、結局そのままになった。WEBのマイページ上にキャンセルのボタンはなかったように思う。値段はたいしたことがないから我慢できるが、ジャワの列車はいつも混んでいるので、私が席をキープしているおかげで乗車できない人が出る可能性はある。取消料をとるかとらぬかとは関係なく、キャンセルをできるようなシステムは作るべきではないかと思う。

結局、このようにして、スラバヤから飛行機でジャカルタに入り、ジャカルタから鉄路でスラバヤまで戻るというコースになった。ジャカルタからチルボン、テガール、スマランを経てスラバヤまで至る鉄道路線は、ジャワ島の幹線であるが、思えば今まで乗り通したことがないので、ちょうど良い機会である。以下が、組み直した旅程である。

・2月19日:スラバヤ→ジャカルタ(ジャカルタ泊)

・2月20日:ジャカルタ(ジャカルタ泊)

・2月21日:ジャカルタ→テガール(テガール泊)

・2月22日:テガール→スマラン(スマラン泊)

もっとも、現地でさらに旅程を変更したため、スマランとスラバヤの間の鉄路は、別の機会の楽しみとなった。

そもそも旅費が予算オーバー気味であったのに、この変更でさらに支出が増えた。加えて、旅行4日前、4ヶ月前に新調したばかりのデジカメのレンズに大きなゴミが入り、使い物にならなくなった。修理が間に合わないので、やむを得ず新しいのを購入した。フジフィルムのFinepix F820EXR。ヨドバシカメラで15,200円也。ちなみに、このカメラ、実際使ってみたところ、今まで使っていた物よりも遙かに使いやすくて良かった。

さらに、旅行中もやらかしたりなんやらでの旅程変更で、最後の最後まで何かと出費がかさんだ旅行になってしまった。

 

【目次】

・2014年2月18日火曜日(スラバヤ泊)

2,仙台から東京へ:JR東北新幹線:やまびこ120号:2014/2/18【2014/2インドネシア】

3,東京駅から成田空港へ:あすか交通「THEアクセス成田」:2014/2/18【2014/2インドネシア】

4,成田から台北(桃園)へ:エバー航空2197便:2014/2/18【2014/2インドネシア】

5,台北・台湾桃園国際空港:第2ターミナル:エバー航空ラウンジ"The Star":2014/2/18【2014/2インドネシア】

6,台北(桃園)からスラバヤへ:エバー航空231便:2014/2/18【2014/2インドネシア】

7,スラバヤ:トゥンジュンガンホテル(Tunjungan Hotel Surabaya):Superior:2014/2/18【2014/2インドネシア】

・2014年2月19日水曜日(ジャカルタ泊)

8,スラバヤからジャカルタへ:ライオン・エア577便:2014/2/19【2014/2インドネシア】

9,スカルノハッタ空港からガンビル駅へ:ダムリ空港バス:2014/2/19【2014/2インドネシア】

10,ジャカルタ:WOWホテル(WOW! Hotel):Standard Room:2014/2/19【2014/2インドネシア】

・2014年2月20日木曜日(ジャカルタ泊)

11,ジャカルタの通勤列車(1):2014/2/20【2014/2インドネシア】

12,ジャカルタの通勤列車(2):元国鉄103系:2014/2/20【2014/2インドネシア】

13,ジャカルタの通勤列車(3):ボゴールからジャカルタへ:2014/2/20【2014/2インドネシア】

14,ジャカルタ2日目の夜:2014/2/20【2014/2インドネシア】

・2014年2月21日金曜日(テガール泊)

15,ジャカルタからテガールへ:チルボンエクスプレス(Cirebon Ekspres):2014/2/21【2014/2インドネシア】

16,テガール:カリタインターナショナルホテル(Karlita International Hotel):Deluxe:2014/2/21【2014/2インドネシア】

・2014年2月22日土曜日(スマラン泊)

17,テガールからスマランへ:カリグン・マス(Kaligung Mas):2014/2/22【2014/2インドネシア】

18,スマラン:ホテルオリンピック(Hotel Olympic):Deluxe Double Bed:2014/2/22【2014/2インドネシア】

19,スマラン初日の夜:2014/2/22【2014/2インドネシア】

・2014年2月23日日曜日(スマラン泊)

20,スマラン:ポンチョル駅付近:2014/2/23【2014/2インドネシア】

21,スマラン:シンパン・リマ:2014/2/23【2014/2インドネシア】

・2014年2月24日月曜日(スラバヤ泊)

22,スマランからソロへ:カリジャガ(Kalijaga)(1):2014/2/24【2014/2インドネシア】

23,スマランからソロへ:カリジャガ(Kalijaga)(2):2014/2/24【2014/2インドネシア】

24,ジョグジャカルタからスラバヤへ:ウイングス・エア1812便:2014/2/24【2014/2インドネシア】

25,スラバヤ:ホテル88エンボン・ケノンゴ(Hotel88 Embong Kenongo):Superior:2014/2/24【2014/2インドネシア】

26,スラバヤ2日目の夕食:2014/2/24【2014/2インドネシア】

・2014年2月25日火曜日(機内泊)

27,スラバヤ:トゥンジュンガンプラザ(Plaza Tunjungan)ほか:2014/2/25【2014/2インドネシア】

28,スラバヤからシドアルジョへ:コミューター(Komuter)257列車:2014/2/25【2014/2インドネシア】

29,シドアルジョからスラバヤへ:コミューター(Komuter)258列車:2014/2/25【2014/2インドネシア】

30,スラバヤ3日目の夜:2014/2/25【2014/2インドネシア】

31,スラバヤ・ジュアンダ空港:ターミナル2:2014/2/25【2014/2インドネシア】

32,スラバヤから台北(桃園)へ:エバー航空232便:2014/2/25【2014/2インドネシア】

・2014年2月26日水曜日

33,台北(桃園)から新潟へ:エバー航空162便:2014/2/26【2014/2インドネシア】

34,新潟から仙台へ:JR上越新幹線・東北新幹線:2014/2/26【2014/2インドネシア】

 

(注:本旅行記録は、以前Yahoo!ブログ「ピーナッツの旅行記録」に投稿したものである。Yahoo!ブログの閉鎖に伴い、構成を一部変更した上で、本ブログに再掲した。)

 

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