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長野電鉄:観光案内列車「特急ゆけむり~のんびり号~」:2021/9/25

投稿日:2021年10月24日

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長野電鉄は、土・日・祝日を中心に、1000系「ゆけむり」の車両を使用した観光案内列車「特急ゆけむり~のんびり号~」を1往復運行している。通常の特急列車であれば長野と湯田中の間を45分程度で運行するが、のんびり号は、長野発は所要時間1時間24分、湯田中発は1時間10分で運行する。沿線の景色の良いところで徐行や停車をしたり、車掌が沿線の観光案内をしてくれたりするという。

乗車にあたっては、通常の特急列車と同様、乗車券と特急券で乗車することができ、それ以外の特別料金は不要である。せっかくなので、乗車してみることにした。

 

2021/9/25:長野電鉄長野線:観光案内列車「特急ゆけむり~のんびり号~」:湯田中→長野

2021年9月25日土曜日。

今回は、「ながでん鉄道・バス2DAYフリーきっぷ」を使用することにして、長野電鉄長野駅の窓口で購入した。このフリー切符は、その名の通り、長野電鉄、長電バス(一部路線を除く)の全線で乗り降りが可能な2日間有効のフリー乗車券で、大人3,400円である。1日間用はなく、2日間用のみである。長野電鉄の特急料金もこのフリー乗車券に含まれており、特急列車の自由席に乗車する際には別途特急券を購入する必要はない。

 

湯田中を11時20分に出発する「特急ゆけむり~のんびり~号」長野行きに乗車することにして、まず、長野を9時53分に出る特急列車で湯田中へ向かった。湯田中には10時37分に到着した。

 

湯田中駅の時刻表。「特急ゆけむり~のんびり~号」は11時20分発である。「◆上記列車 指定日運行」と記載されているとおり、基本的には土・日・祝日のみの運行である。

 

湯田中駅で30分ほど待っていると、「特急ゆけむり~のんびり~号」が入線した。

 

4両中1両は「北信濃ワインバレー列車」の車両となっている。長野電鉄沿線のワイン飲み比べと料理のコースで、乗車には片道大人6,000円の料金が必要である。

 

湯田中から乗車した客は10人程度だっただろうか。この列車については先頭の展望車も自由席であり、早い者勝ちである。そちらは早速埋まったので、私は最後尾の車両に乗車した。湯田中からこちらの車両に乗車したのは私だけであった。

車内。

座席。

以前にもこの1000系「ゆけむり」に乗車したが、以前に乗った車両とは別の車両のようで、各座席にテーブルがあった。

 

【→長野電鉄1000系「ゆけむり」についてはこちらも参照

 

改札口前にはアテンダントが立ち、このような紙を配っていた。

時刻表と車内販売の案内であった。

こちらは軽食やお菓子、おつまみ類である。

ドリンクは、アルコール、ジュース、お茶、水が準備されていた。

 

特急ゆけむり~のんびり号~は、定刻11時20分に湯田中を出発した。

早速、車掌が観光案内を始める。沿線の案内のほか、ときおり方言の解説も入る。長野でよく使われる方言の一つに「ずく」という言葉があるという。これは、標準語に訳すならば「やる気」や「根性」などになる言葉であり、例えば面倒なことをするときに「ずくを出す」などと言うらしい。

 

列車にはおいでなし隊と称するアテンダントが乗車しており、車内販売が始まった。おすすめという「エリンギにぎり寿司(3個入り)」と「ふじりんごジュース 小布施産」を購入した。前者が600円、後者が250円である。

「エリンギにぎり寿司」は、湯田中駅前のレストラン「GOEN」で作られたもののようである。食感も良く、美味しく頂いた。

 

車窓には早速果樹園が広がる。

 

この日は良い天気であった。

 

夜間瀬川を渡る。奥には、高社山のすそ野を夜間瀬川が浸食してできた「十三崖」がある。チョウゲンボウの営巣地であるという。

 

信濃竹原駅で少し停車し、湯田中行きの普通列車と交換をする。

 

停車駅は通常のA特急と同じで、湯田中の次は信州中野に停車した。信州中野では一定数の客が乗り込んできた。ゆっくりと走る観光列車ではあるが、後続の列車に追い越されることなく長野まで先着するので、観光以外の需要もあるようである。

 

信州中野を出ると、沿線に工場が並んでいるところがある。これらはえのき茸の生産工場である。中野市はえのき茸の生産高が日本一なのだという。このようなことは、実際に案内されないと分からない。

また、中野市は、国文学者高野辰之が生まれた地であるという。車掌が、「兎追ひし彼の山……」と、高野辰之が作詞した唱歌「故郷」を歌った。

 

小布施ではトイレ休憩を兼ねて10分程度停車する。通常、長野行きの列車は構内踏切を渡った2番線に到着するが、この列車は、普段は通路として使用されている駅舎寄りの3番線に到着した。3番線上では、お米や果物、ジュースの販売が行われていた。

 

小布施駅には、かつて特急列車で使われていた2000系が展示されている。

 

小布施を出ると、松川を渡る。川の中に赤色の石があるのが見える。これは、上流にかつて硫黄の鉱山があり、酸性の水が流れていたためであるという。

 

沿線には果樹園が広がる。リンゴ、ブドウ、桃などが栽培されているという。後ほど、終着の長野駅で、このあたりで作られたらしいシャインマスカットが売られていたので購入したが、絶品であった。

 

須坂の手前では、長野刑務所の脇を通過する。車掌が、「日本で唯一、車内から刑務所見学をできる路線です」と案内をした。

 

須坂を出ると、村山橋で千曲川を渡る。橋梁上で2分ほど停車した。

村山橋は鉄道道路併用橋で、反対側には車道がある。

 

村山橋を渡ると長野市に入る。

朝陽を出ると、北陸新幹線、しなの鉄道北しなの線と交差する箇所がある。この列車は最大限に徐行をする。車掌は、「タイミングが良いと北陸新幹線を見ることができます」と放送する。その言葉のとおり、はくたか560号東京行きが長野方面へ向かって走って行くのが見えた。長野電鉄の担当者が、定刻通りであればここでうまく交差するようにと、この列車のダイヤ設定をしたのかもしれない。

 

本郷を出ると地下に入る。車掌による観光案内はここで終了となる。ここで記したことはあくまで一部であり、他にも色々と充実した観光案内があり、この列車に乗ったことで初めて知ることができたことも多かった。乗って良かったと感じた。

終点の長野には12時30分に到着した。この列車は、折り返し、13時08分発の湯田中行き「特急ゆけむり~のんびり号~」となるようであった。早速車内の整備が始まった。

 

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