鉄道 オーストリアの鉄道 駅弁・車内販売ほか 記録 2020/2ヨーロッパ

20,ウィーンからグラーツへ:レイルジェット:RJ71:1等車:2020/3/3【2020/2ヨーロッパ】

投稿日:2020年4月1日

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ウィーンからグラーツへは、オーストリアの高速列車レイルジェット(RailJet)で向かう。グラーツ行きのレイルジェットは毎時1本運行されており、所要時間はおよそ2時間半である。私が乗るのは、朝8時58分発のグラーツ行きである。

この列車も座席指定は必須ではないが、乗車前に念のため座席指定をしておいた。オーストリア連邦鉄道の列車の座席指定は、ホームページから行うことができる。

1等車の乗車券を持っている場合、通常の1等(ファーストクラス)であれば3ユーロの座席指定料金で座席を指定することができる。さらに、レイルジェットでは、15ユーロ追加すればビジネスクラスにアップグレードすることも可能である。今回は、通常の1等(ファーストクラス)の座席を指定していた。レイルジェットでは、飛行機とは逆で、ビジネスクラスの方がファーストクラスより上位である。

【→1等ビジネスクラスの乗車記録はこちら

また、1等車の乗車券や1等車用のユーレイルパスを持っている場合、ウィーン中央駅ではÖBBラウンジを利用することができる。

【→ウィーン中央駅ÖBBラウンジの記録はこちら

 

2020/3/3:RailJet:RJ71:Wien Hbf → Graz Hbf

8時58分発のレイルジェット71列車グラーツ行きは、チェコ鉄道の車両であった。始発はチェコのプラハで、時刻表を確認すると、プラハを出たのは早朝4時44分であった。

1等車(ファーストクラス)に乗車する。

指定された車両は、半室が食堂車であった。ファーストクラスの区画は小さい。さらに、車いす用スペースがある車両であったため、座席数も少なかった。

私が指定されたのは、2人掛けのボックスの1席であった。列車は空いており、グラーツまで、このボックスには誰も来なかった。

座席指定がなされている場合、座席上にその区間が表示される。これはICEなどと同じである。

座席テーブルにはゴミ箱があった。

車内には停車駅、時刻を示すモニターがある。

トイレ・洗面台も車いす対応のものであった。

 

ウィーン中央駅を定刻8時58分に出発した。中央駅を出ると、進行方向左側に車両基地が見える。

9時03分にウィーン・マイドリング(Wien Meidling)に到着した。ここでも乗客は乗ってこない。

ウィーン・マイドリングを出発すると、車掌が検札に来た。

その後、食堂のスタッフがミネラルウォーターのペットボトルを配った。ミネラルウォーターはチェコのものであった。チェコから来た列車だからであろうか。その際に、食事はどうするかと聞かれた。先ほどウィーン中央駅のラウンジで少しつまんでいる。今は要らないと答える。

 

Wi-Fiが無料で利用可能であった。メールチェックをする。アシアナ航空から、7日のソウル15時35分発成田行きが運休になったので18時35分発に変更した、とのメールが来ていた。在デュッセルドルフ日本国総領事館からは、ノルトライン・ウェストファーレン州で新型コロナウイルスの患者が増加しているとのメールがあった。

今夜乗車する夜行列車の終着駅であるデュッセルドルフはノルトライン・ウェストファーレン州の州都であり、今回目的地の一つとしていたヴッパータールもこの州に位置する。もっとも、デュッセルドルフは乗り継ぎだけであるし、新型コロナウイルスの患者が出た都市の名前を見てもヴッパータールの名前は挙がっていない。この期に及んでコロナウイルスのために回避するまでもないとは感じたが、あまり気分のよろしい状況ではない。ヴッパータールは次回に回しても良いかなと思う。

ふと思って、アシアナ航空に、成田便のスケジュール変更を理由に旅程自体を1日短縮できるか確認してみることにした。幸い、ファーストクラスの客は私だけである。アシアナ航空にスカイプ電話を入れる。何度かかけて、やっと音声による自動案内に繋がり、そこからは案外早くオペレーターに繋がった。日程変更が可能とのことだったので、6日フランクフルト発の便から5日の便に変更してもらった。その後、ヴッパータールのホテルをキャンセルして、フランクフルトのホテルを予約する。

 

9時28分、ウィーナー・ノイシュタット(Wiener Neustadt)に停車した。ここで向かいの4人掛けボックスに老夫婦が座った。

 

9時43分、グログニッツ(Gloggnitz)を通過する。ここからアルプス山脈を越えるゼメリング鉄道の区間に入る。

グログニッツからゼメリング峠を越えてミュルツツーシュラーク(Mürzzuschlag)へ至るゼメリング鉄道は、ヨーロッパで初めて国際標準軌を採用した山岳鉄道として知られている。総延長41.825km、高低差480mで、6年の工事期間を経て1854 年に開業したという。1998年には世界遺産にも指定されている。

正直なところ、この区間、乗る前から、乗るよりも見る方が良い、ということは分かっていた。石造りのアーチ橋、そこを走る列車、背後にアルプス、などといった写真もしばしば見かける。世界遺産に指定された理由としては、技術と自然の調和という観点もあるらしい。

天気はあまり良くなかったが、それでも車窓はそこそこ楽しめた。

10時20分、ゼメリング(Semmering)に停車した。

ゼメリングを出る。

スキー場が見えた。とはいえ、雪不足の感がある。

10時29分、シュピタル・アム・ゼンメリング(Spital am Semmering)を通過する。

10時34分、ミュルツツーシュラーク(Mürzzuschlag)を通過する。ここでゼメリング鉄道の区間は終わりである。

 

少しお腹が空いてきた。机の上には食堂車のメニューが置かれている。

食堂車に行き、ソーセージとケーキ、カプチーノを注文する。席まで持ってきてくれるというので、自席で待つ。数分で、まずソーセージとカプチーノが運ばれてきた。

“Delicious sausages (2 pcs.), mustard, ketchup, pastry”。4.9ユーロ也。カプチーノはウエハース付きで、2.9ユーロ也。

ソーセージとパンで食事を終えると、係員がケーキを持ってきた。食堂車がすぐ隣なので、係員が出すタイミングを見計らってくれたようである。

“Plum cake with streusel topping”。3.9ユーロ。

食後に支払いとなる。クレジットカード払いの場合チェココルナによる支払いになるという。レシートには11.70ユーロ、282チェココルナと書かれていた。

 

10時51分にカップフェンベルク(Kapfenberg)、10時56分にブルック・アン・デア・ムーア(Bruck/Mur)に停車する。

終点のグラーツ中央駅(Graz Hbf.)には11時33分に到着した。

 

【2020/2ヨーロッパ】(目次

19,ウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof):ÖBBラウンジ:2020/3/3【2020/2ヨーロッパ】

20,ウィーンからグラーツへ:レイルジェット:RJ71:1等車:2020/3/3【2020/2ヨーロッパ】【←本記事】

21,グラーツ中央駅(Graz Hauptbahnhof):ÖBBラウンジ:2020/3/3【2020/2ヨーロッパ】

 

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