阪堺電気軌道(阪堺電車)は、天王寺駅前~住吉を結ぶ上町線と、恵美須町~住吉~浜寺駅前を結ぶ阪堺線の2路線から構成されている。実際の運行形態は、阪堺線恵美須町~上町線我孫子道の系統と、上町線天王寺駅前~阪堺線我孫子道・浜寺駅前の系統とからなっている。
私は、2018年に阪堺線の恵美須町~細井川、上町線の住吉~天王寺駅前の区間には乗車していた。今回は、そのときに乗り残していた浜寺駅前~細井川に乗ることにした。
【→2018年の乗車記録はこちら】
さて、鳳から阪和線の支線、通称「羽衣線」に乗車して、15時16分に東羽衣に到着した。東羽衣駅はすぐ横に南海電鉄の羽衣駅がある。羽衣駅から隣の浜寺公園駅までは800mであり、浜寺公園駅のすぐ側には阪堺電気軌道(阪堺電車)の浜寺駅前停留所がある。今回は、東羽衣駅から浜寺駅前停留所まで徒歩で向かい、阪堺電車で天王寺へ向かうことにした。
東羽衣駅から浜寺駅前停留所までの距離は、グーグルマップで経路を確認したところ850mであった。東羽衣駅を出た後、南海本線の線路に沿って浜寺公園駅の方へ向かい、浜寺公園駅手前の踏切を渡り浜寺公園の方へ向かい、突き当たりの紀州街道を右方向へ少し進むと、浜寺駅前停留所となる。
東羽衣駅を出て、南海本線の高架に沿って浜寺公園駅の方へ向かう。
南海本線のこのあたりの区間は高架化工事が行われている。現在、羽衣駅は高架であるが、隣の浜寺公園駅は地上駅である。
浜寺公園駅手前の踏切を渡り、浜寺公園方面へ直進する。
紀州街道に出たところで右へ曲がり、少し歩くと、阪堺電気軌道の浜寺駅前停留所である。
2022/8/28:阪堺電車:阪堺線・上町線:浜寺駅前→天王寺駅前
浜寺駅前停留所には駅舎がある。
今回は、浜寺駅前から、天王寺駅前行きの列車に乗車することにした。浜寺駅前からは昼間は12分間隔、1時間に5本の運行である。
浜寺駅前停留所には、15時35分発の天王寺駅前行きの電車が停車していた。
今回乗車した車両は阪堺電気鉄道600形であった。1996年から98年にかけて製造された車両で、今回乗車し605形は1997年製造である。もっとも、制御装置やブレーキなどの一部機器は、引退したモ121形から流用しているとのことである。
大阪市阿倍野区にある岡崎屋質店のラッピング車両である。
車内。
運賃は230円、降車時の支払いである。交通系ICカードの使用も可能である。
私が乗車したときはまだ誰も車内にいなかったが、15時35分に近づくと乗客が増えた。
浜寺駅前を出ると、早速、南海線の線路を立体交差で跨ぐ。
東湊停留所を出ると、専用軌道から、大道筋の併用軌道に入る。
御陵前停留所。併用軌道区間ではあるが、線路部分と道路部分は緑化帯で区別されている。
綾ノ町停留所を出ると、専用軌道へ入る。
大和川停留所の先で、大和川に架かる橋梁を渡る。
大和川を境に、列車は堺市から大阪市に入る。まもなく、我孫子道に停車する。ここには阪堺電車の車庫が併設されており、乗務員交代もここで行われる。恵美須町方面は我孫子道が始発・終着で、天王寺方面も我孫子道を境に本数が倍増する。
細井川停留所。
細井川を出ると併用軌道に入る。
住吉鳥居前停留所。このあたりは、先ほどの大道筋の併用軌道とは異なり、線路と道路とが緑化帯で分けられてはいない。
住吉大社。
住吉大社を過ぎると、恵美須町方面の阪堺線は直進するが、天王寺駅前方面の上町線は右に曲がり、専用軌道に入る。
神ノ木停留所のあたりは高いところを走る。下には南海高野線の住吉東駅がある。
帝塚山四丁目停留所を出ると再び併用軌道に入る。だいぶ道が細い。
北畠停留所を出ると、専用軌道に入る。
東天下茶屋停留所、松虫停留所を過ぎると、あべの筋の併用軌道に入り、天王寺駅前まで進む。このあたりは道幅も広く、車通りも多い。
16時25分に終点の天王寺駅前停留所に到着した。
【2022/8近畿】(目次)
15,鳳から東羽衣へ:JR阪和線(羽衣線):2022/8/28【2022/8近畿】
16,浜寺駅前から天王寺駅前へ:阪堺電車:2022/8/28【2022/8近畿】【←本記事】
17,JRおおさか東線:2022/8/28【2022/8近畿】
【日本の路面電車の乗車記録】
(北海道)
(東海・北陸)
14,豊橋鉄道東田本線:2020/1/11【2020/1東海】
5,富山ライトレール富山港線:2009/9/5【2009/9西日本】
(西日本)
14,岡山電気軌道東山本線:2009/10/5【2009/10西日本】
(九州)
18,鹿児島駅から鹿児島中央駅へ:鹿児島市電:2系統:1000形「ユートラム」:2021/12/13【2021/12九州】
【諸外国の路面電車の乗車記録】
(オーストラリア)
18,アデレード・メトロ:グレネルグ・トラム(Glenelg tram line):2013/2/21【2013/2オーストラリア】
(ヨーロッパ)
12,ドレスデン:路面電車:2020/3/2【2020/2ヨーロッパ】
24,ベルリン:トラムM2系統:2012/2/27【2012/2ドイツ】
17,ベルリン:トラムM10系統:2012/2/27【2012/2ドイツ】
42,バーゼルの路面電車:2012/3/2【2012/2ドイツ】
(米国)
37,ロサンゼルス:メトロ・ブルーライン:2011/8/19【2011/8アメリカ合衆国】
11,シアトル:サウスレイクユニオンストリートカー(South Lake Union Streetcar):2011/8/13【2011/8アメリカ合衆国】
9,シアトル:リンクライトレール(Link light rail):2011/8/13【2011/8アメリカ合衆国】
(ロシア)
30,ハバロフスクの路面電車(1):2012/4/2【2012/3中国・ロシア】