東武100系は、浅草から日光・鬼怒川へ向かう特急列車用の車両として、1990年から1991年にかけて6両編成9本が製造され、「スペーシア」という愛称で知られている。普通車5両、個室車1両の編成で、現在は営業を終了しているがかつてはビュッフェもあった。運行開始から30年以上経過して、500系「リバティ」、さらに2023年には後継のN100系「スペーシアX」の登場もあり、廃車も発生しているところであるが、まだ広く運用に入っている。
2024/2/24:東武伊勢崎線・日光線・鬼怒川線:特急きぬ139号:浅草→鬼怒川温泉
特に何かきっかけがあったわけではないが、十数年ぶりにスペーシアにも乗ってみようと思い、2024年2月24日土曜日、浅草駅に向かった。
17時に浅草駅を出る特急きぬ139号鬼怒川温泉行きで、終点の鬼怒川温泉まで乗車することにした。鬼怒川温泉着は19時04分で、およそ2時間である。
乗車券は、事前に株主優待券を仕入れていた。なお、浅草から鬼怒川温泉まで、通常の乗車券の運賃は1,590円である。
特急券は東武鉄道の特急券インターネット購入・予約サービスで特急券を購入した。浅草から鬼怒川温泉までは1,650円である。
きぬ139号鬼怒川温泉行き。100系6両編成である。
行先表示器。
りょうもう号用の200系の4号車にドアがないことは有名であるが、100系は3号車に客用ドアがない。ただ、この車両ではかつてはビュッフェが営業しており、業務用のドアはある。
浅草駅は急カーブ上に位置し、先頭に近い車両ではホームとドアの間に渡り板が出されている。
車内(一部は後ほど撮影)。2011年以降の客室内装リニューアルによって、座席モケットが明るい青色になった。
シートピッチは1100mmである。
リクライニングをしてみる。
ヘッドレスト。
両側に出っ張りがあり、頭を支えてくれる。
枕カバーにはスペーシアのロゴが入れられている。
各座席にはフットレストがある。
土足面。
靴を脱いで使用する面。
壁に折りたたまれた大型のテーブル。
インアームテーブル。
座席間の肘置き。
頭上の読書灯と空調。この辺りのデザインはさすがに古い。
客室とデッキとの仕切り。
ドア上には小型の案内表示器がある。
各種表示。
3号車にはかつてビュッフェがあった。現在は営業していないが、その跡は残っている。かつてはここで弁当を購入すると、温めて提供してくれた。
ビュッフェの脇にはサービスコーナーがある。
かつては公衆電話があったのだろう。
自動販売機があるが、現在は稼働していない。
デッキ。
和式トイレ。
洋式トイレ。
洗面所。
車両の連結部分にもカーペット生地が貼られている。
今回乗車した車両は1991年(平成3年)に東急車輌で製造された。
定刻17時に浅草を出発した。ゆっくりと隅田川を渡る。
隅田川を渡ると、とうきょうスカイツリーに停車する。1分弱停車して、17時03分に出発した。
牛田付近では京成線と併走する。
北千住には17時11分に到着した。ここでも一定数の客が乗ってくるが、空席はある。時間は既に夕方ということで、今から鬼怒川方面に旅行へ行くという客は少なく、むしろ帰宅客という風の客が多い。
北千住を17時13分に出発すると、複々線の外側である急行線を走行し、速度も速くなる。
車窓から。
17時33分に春日部に到着した。野田線との乗換駅である。ここで降りていく客は意外と多い。都内から春日部までの特急料金は550円で、ここまでであれば首都圏のJRの普通列車グリーン車の料金より安い。
東武動物公園を通過して日光線に入る。
栃木には18時09分に到着した。JR両毛線との接続駅で、ちょうど向こう側には両毛線の列車が入ってきた。
新鹿沼には18時25分に到着した。ここで3号車の客は私だけになった。向かい側には東武日光行きの普通列車が停車している。
下今市には18時41分に到着した。
下今市を出ると鬼怒川線に入る。鬼怒川線内の速度は控えめである。
鬼怒川線は単線で、通過駅の小佐越駅では一旦停車して、特急リバティ会津152号浅草行きと行き違いをする。
東武ワールドスクウェアに停車した後、終点の鬼怒川温泉には19時04分に到着した。快適な2時間であった。
鬼怒川温泉駅ホーム。
出口へ向かう。
駅舎を経て外に出る。
鬼怒川温泉駅。
鬼怒川温泉駅前。広場になっている。
脇には蒸気機関車が使うのだろうか、転車台があり、ライトアップされている。
駅外には、鉄道むすめ「鬼怒川みやび」の自動販売機があった。
少し寒かったので、「かに鍋スープ雑炊仕立て」を購入した。旨かった。
【東武100系の乗車記録】
浅草から鬼怒川温泉へ:東武伊勢崎線・日光線・鬼怒川線:特急きぬ139号:100系(スペーシア):2024/2/24【←本記事】
鬼怒川温泉から浅草へ:東武鬼怒川線・日光線・伊勢崎線:特急きぬ154号:100系(スペーシア):個室:2024/2/24
【東武鉄道の優等車両の乗車記録】
浅草から柏・柏から大宮へ:東武伊勢崎線・野田線:特急アーバンパークライナー1号・5号:500系(リバティ):2024/2/22
浅草から太田へ:東武伊勢崎線:特急りょうもう37号: 2023/4/29
10,下今市から浅草へ:東武日光線・伊勢崎線:特急きりふり284号:2020/10/10【2020/10東北】
新宿から栃木へ:JR・東武直通特急:特急きぬがわ5号:2020/9/7
霞ヶ関から久喜へ:東京メトロ日比谷線・東武伊勢崎線:THライナー9号:2020/9/5
浅草から大宮へ:東武伊勢崎線・野田線:特急アーバンパークライナー1号:2019/11/21
14,東武桐生線・伊勢崎線:特急りょうもう48号:2011/10/16【2011/10関東】
9,東武日光線:臨時快速(東武1800系):2011/10/15【2011/10関東】
【その他の東武鉄道の乗車記録】
東武8000系(800型):801F(801編成):2023/4/29
春日部駅(埼玉県:東武野田線・伊勢崎線):東武ラーメン:2021/5/30
東武30000系:東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通運用:2021/5/30
西新井駅(東京都足立区:東武伊勢崎線・大師線):西新井らーめん:2020/9/7
9,会津田島から下今市へ:会津鉄道・野岩鉄道・東武鬼怒川線:東武6050系:2020/10/10【2020/10東北】
12,東武伊勢崎線:2011/10/16【2011/10関東】
11,東武小泉線:2011/10/16【2011/10関東】
10,東武佐野線:2011/10/16【2011/10関東】