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浅草から柏・柏から大宮へ:東武伊勢崎線・野田線:特急アーバンパークライナー1号・5号:500系(リバティ):2024/2/22

投稿日:2024年4月21日

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東武鉄道の特急アーバンパークライナーは、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)、野田線(アーバンパークライン)を運行する通勤特急である。

時刻表を見ると、2024年2月時点では、アーバンパークライナーは平日のみの運行で、1号から7号までの計7本が設定されており、1号は浅草を18時49分に出発し、春日部まで伊勢崎線を走行、春日部で車両を切り離し、大宮、柏へ向かう。2号から7号の6本は野田線内完結で、大宮発は20時05分発の2号、22時発の4号、22時44分発の6号が設定され、2号と4号は柏まで、6号は運河止まりである。対して、柏発は20時38分発の3号、21時38分発の5号、23時17分発の7号が設定され、3号と5号は大宮行き、7号は春日部止まりである。

特急券が必要なのは、浅草発の1号が浅草~せんげん台間、大宮発の2号・4号・6号は大宮~春日部間、柏発の3号・5号・7号は柏~運河間のみで、その他の区間の相互利用であれば乗車券のみで乗車可能であった。区間によっては、いわば乗り得な速達列車であった。

この特急アーバンパークライナーは、2024年3月16日のダイヤ改正で廃止となったが、廃止の理由は、春日部駅の高架化工事により伊勢崎線と野田線を行き来できる渡り線が使用できなくなるからであるという。

以前、2019年に浅草から大宮へ向かうアーバンパークライナーに乗車したことはあったが、廃止前にもう一度乗っておくことにした。

 

2024/2/22:東武伊勢崎線・野田線:特急アーバンパークライナー1号:浅草→柏

2024年2月22日木曜日。

まずは、浅草と柏を結ぶ特急アーバンパークライナー1号に乗車する。列車は浅草駅を18時49分に出るので、それにあわせて東武浅草駅へ向かった。東武浅草駅は浅草の松屋デパートの中にある。

 

列車は6両編成で浅草を出発し、途中の春日部で大宮行きと柏行きに分かれて、それぞれの行き先へ向かう。

ちなみに、浅草から柏へ行くには、北千住で常磐線に乗り換えた方が、この列車を乗り通すより40分ほど早く着くことができる。運行の都合上、柏行きとなっているだけで、実際のところは、都内から春日部~野田市あたりまで帰る通勤客がこの列車の主たるターゲットになるのだろうと思う。

 

この列車の特急券が必要な区間は浅草~せんげん台間であり、せんげん台から先は乗車券のみで乗車可能な列車となる。今回は、東武鉄道の特急券インターネット購入・予約サービスで特急券を購入した。座席指定も可能である。せんげん台までの特急料金は420円也。

 

ちなみに、乗車券は株主優待券を使用した。今回、浅草から柏まで向かうことにしていたが、この区間の正規のICカード運賃は827円である。

 

浅草駅の特急ホームには、特急券を持っていないと立ち入りができない。入口でスマホの画面を見せて通る。

車両は500系「リバティ」6両編成である。リバティは3両1組で構成されており、1号車から3号車が大宮行き、4号車から6号車が柏行きで、春日部で切り離しを行う。

 

車内。

座席の配色は、江戸の伝統色である「江戸紫」を使用している。

 

リクライニングをしてみた。

 

テーブル裏には車内の案内が記されている。

テーブルは、背面とインアームテーブルの2つ用意されている。

 

座席裏にはシートポケットとカップホルダーがある。

 

コンセントも各座席に1つ設置されている。

 

窓間の枠は木目調である。

 

車内に大型荷物の置き場がある。

 

ドア上には大型の案内表示器がある。

 

トイレは中間の2号車、5号車に設けられている。

車いす対応の大型トイレ。

洋式トイレ。

男性用トイレ。

 

デッキのくず物入れ。

 

3号車と4号車の間には運転台がある。連結時は通路となり、通り抜けは可能である。

 

500系は2016年から川崎重工業で順次製造されている。今回乗車した編成は2021年に製造されたものであった。

 

列車は定刻18時49分に浅草を出発した。ゆっくりと隅田川を渡る。

 

隅田川を渡ると、とうきょうスカイツリーに到着する。

次いで、曳舟に停車する。亀戸線との乗換駅であるほか、東京メトロ半蔵門線からの列車が合流する駅である。この駅にはかつては特急は停車しなかったが、2020年6月から朝の浅草行き、夕方以降の浅草発の特急が停車するようになった。

 

堀切駅を通過中に北千住に到着する旨の放送が入った。ただ、先行列車が詰まっているのか、速度はゆっくりである。北千住には2分遅れで到着した。

 

北千住を2分遅れの19時05分に発車した。北千住で一定の乗車があり、車内の半数程度の席が埋まった。

草加、越谷で先行列車を追い抜き、せんげん台には19時23分に到着した。この列車が有料特急であるのはせんげん台までで、せんげん台から先は乗車券のみで乗車可能である。ここで多くの客が乗り込んできて、私の隣にも客が来た。

春日部には4分遅れの19時29分に到着した。4番線に入線する。

春日部に到着する前に、柏行きの車内には「進行方向が変わりますので、座席の転換にご協力ください」とのアナウンスが流れる。春日部に到着すると、座席を転換する。

 

19時31分、ホームの向かい側の3番線に南栗橋行きが到着した。せんげん台で追い抜いた列車である。そちらから乗り換える客も一定数おり、車内の席はほぼ埋まり、通路に立つ客もいる。

柏行きは、19時33分に、2分遅れで春日部を発車した。大宮行きを切り離し、進行方向が変わる。

野田線に入ると、運河までは各駅に停車する。早速、次の藤の牛島で降りていく客が多く、空席ができた。その後、各駅でポツポツと降車がある。七光台には19時46分、野田市には19時53分に到着した。車内には空席が多くなった。

野田市駅は2021年に1面2線の高架駅となり、2024年3月に新ホームができて2面4線の駅となった。2月時点ではまだ使われていなかったが、既に完成しているという感じであった。

 

運河を出ると、江戸川台、初石の2駅を通過して、流山おおたかの森に停車する。つくばエクスプレスとの接続駅であり、ここでは乗る客が多く、「中程までお進みくださーい。発車時間が過ぎてまーす」との車掌の案内が車内に響いた。

終点の柏には、3分遅れの20時11分に到着した。柏駅では、ホームドアがあるため5号車のドアのみ開くとの案内がある。

 

柏駅にて。

 

2024/2/22:東武野田線:普通:柏→船橋

柏駅は頭端式ホームで、この日は会社帰りとみられるスーツ姿の人が何名かカメラを構えて待機していた。

現在、野田線では、8000系のなかで落成当初の前面形状で最後まで残り、塗装も登場時のものに復元された8111Fが運用に入っているが、こちらもちょうど同じ時間帯に船橋から柏に到着した。これが目当てだったようである。

 

この8000系は、折返し20時26分発の船橋行きとなったので、これに乗車して船橋まで向かうことにした。

8000系は1963年から1983年にかけて712両製造された。この8111Fは1963年に製造された車両であり、修繕・復元工事を行った上で、現在は東武鉄道ではなく東武博物館の所有の動態保存車となっている。

 

8000系は、時折焦げた感じの臭いが車内に漂うが、これはブレーキシューから発生したものらしい。古い車両に特有のにおいであるが、久々である。

船橋には20時57分に到着した。

 

2024/2/22:東武野田線:急行:船橋→柏

船橋に用事があって来たわけではないので、どうしようかと思うが、21時13分の急行柏行きに乗れば、柏で特急アーバンパークライナー5号に接続することが分かり、大宮へ向かうことにした。

株主優待券ももう1枚あったので、これを使う。船橋から大宮まで、正規のICカード運賃は827円である。

 

再びホームに戻る。

21時13分発の急行柏行きに乗車した。

急行は、船橋を出ると新鎌ケ谷、高柳のみに停車して、柏まで20分で向かう。普通列車に乗れば32分なので、かなり早いと思う。

 

柏には21時33分に到着した。

 

2024/2/22:東武野田線:特急アーバンパークライナー5号:柏→大宮

柏からは、21時38分発の特急アーバンパークライナー5号大宮行きに乗車した。特急アーバンパークライナーは2番線からの出発である。

500系3両編成での運行である。

 

柏では中間の2号車のドアのみが開き、ドア前で乗務員による改札が行われた。

 

この列車で特急券が必要なのは柏から運河までであり、特急料金は320円である。有料特急である時間はわずか10分だけで、後は乗り得の快速列車といった感じである。

 

客はほとんど乗っていなかった。予約サイトの座席表も確認したが、柏出発の時点で、3両合わせて10名程度だっただろうか。

 

柏を出ると、次は流山おおたかの森に停車する。この区間はわずか4分間で、通過駅も豊四季のみである。出発後の自動放送は日本語、英語、中国語の順で流れたが、中国語の案内が途中でプツッと切れ、流山おおたかの森到着の自動放送に切り替わった。

流山おおたかの森でも2号車のドアだけが開く。

 

流山おおたかの森を出ると、初石、江戸川台を通過して、21時48分に運河に停車した。運河からは乗車券のみで乗車可能な列車となる。乗り場には列ができていたが、全員乗車しても車内には余裕がある。

運河から春日部までは各駅に停車する。

春日部には22時16分に到着した。反対側のホームに大宮発柏行きのアーバンパークライナー4号が停車していた。4号の特急料金が必要な区間は大宮~春日部間のみで、春日部から柏までは乗車券のみで乗車可能である。あちらはほぼ満席のようであった。

春日部を出ると、岩槻、大宮の順に停車する。やっと特急らしい走りとなる。

終点の大宮には22時32分に到着した。

 

大宮駅に到着して、車外の行先表示がどこかスッキリしていると思ったが、柏出発時点では表示されていた「座席指定」の文字が消えていた。

 

この車両は、折返し22時44分発の特急アーバンパークライナー6号運河行きとなった。

 

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