JR指宿枕崎線は、鹿児島県の鹿児島中央と枕崎を結ぶ87.8kmの路線である。1930年に開業し、枕崎までの全線が開通したのは1963年である。JRグループの中で最も南を走る路線で、途中の西大山駅はJR最南端の駅である。
この日は、当初、鹿児島中央駅を16時02分に出る枕崎行きの列車に乗り、枕崎に18時35分着、折返し18時40分の列車で鹿児島中央へ戻る計画を立てていた。ただ、時間までに鹿児島中央駅に着くことができなかったため、往路はバスで枕崎まで向かった。指宿枕崎線は海岸に沿って進むため、鹿児島中央から枕崎までは大きく迂回する形となる。ほぼ直線の経路をとるバスの方が距離も所要時間も短く、16時35分に鹿児島中央駅を出たバスは、18時前に枕崎駅に到着した。
枕崎駅のすぐ側にはスーパーマーケットがある。夕食前の時間ということもあって、賑わっていた。

九州らしい飲み物をと探した結果、「かごしま知覧茶」と書かれた緑茶を購入した。105円也。(写真は後ほど撮影)


まだ少し時間がある。駅近くに、「枕崎の味処 一福」という食堂がある。テイクアウトのメニューもあり、10分程度で作ってくれるというので、枕崎牛の焼肉丼を注文した。1,000円也。Paypayで支払った。

2022/9/10:JR指宿枕崎線:普通:枕崎→山川
枕崎駅に向かった。


駅の横には公衆トイレがあり、建物の上には鰹のモニュメントがある。枕崎は鰹も有名である。

階段かスロープを上がったところに駅舎とホームがある。

JR最南端の始発・終着駅である枕崎駅から、最北端の始発・終着駅である稚内までは3099.5kmとのことである。

「最北端から南へ伸びる線路はここが終点です」と書かれていた。

枕崎駅駅舎。

駅舎内には山幸彦の像がある。古事記に登場する山幸彦は枕崎に立ち寄ったといわれているらしい。


時刻表が掲示されている。枕崎駅からは1日6本の列車が出発する。

駅舎の前から下の広場を見る。


ホーム側から駅舎を見る。


駅舎を通らなくても外へ出ることができる構造である。

枕崎駅ホーム。


枕崎駅駅名標。

焼肉丼が思いの外早くできあがり、まだ列車の時間まで20分程度あるので、駅のベンチでいただくことにした。

美味しくいただいた。

18時40分発の山川行きの列車は、18時35分に鹿児島中央から到着する列車の折返しである。ただ、遅れており、出発時間の18時40分になっても列車は来ない。

列車は、18時40分過ぎに枕崎駅に到着した。運転手が急いで折返しの準備をする。




サボは、運用にあわせて「鹿児島中央→枕崎→山川」となっていた。

車内。山川方は座席のモケットが青色であった。



トイレは和式である。

2両目は、座席のモケットが茶系であった。





頭上には扇風機がある。

1980年(昭和55年)新潟鉄工所製造であった。


1両に片側2箇所、計4箇所あるドアの上には、沿線の風景を写した観光案内が掲示されていた。





山川行きの列車は、枕崎を7分遅れの18時47分に出発した。
何名か乗車していたが、次の薩摩板敷で早速3名が降りていった。
午前中に乗車した日南線でも感じたが、指宿枕崎線でも線路脇に木々がある区間が多く、その枝が頻繁に窓に当たり、バチバチと大きな音を立てる。そのせいもあってか、窓はだいぶ汚れており、まだギリギリ風景を楽しめそうな時間ではあるが、車窓はぼやけている。
西頴娃には19時26分に到着した。このあたりが頴娃の街の中心のようで、駅の周りもこれまでの駅と比較して明るい。駅前にはローソンがある。ここで枕崎行きの列車と行き違いをした。

車内には、小さな虫が多い。気づかぬうちに、何カ所か刺されたれたようで、少し痒い。
19時39分に開聞駅に到着した。列車はワンマン運転であり、無人駅では通常は1両目のドアのみが開くところ、開聞を含め、数駅ごとに換気のため全てのドアが開いた。

19時50分頃に到着した西大山は、JR日本最南端の駅である。昼間であれば開聞岳を望むことができるはずであるが、既に真っ暗である。遅れているので停車時間も僅かであり、列車の窓を開けてJR日本最南端の駅の標柱を撮った。


終点の山川に到着したのは20時01分であった。
2022/9/10:JR指宿枕崎線:普通:山川→鹿児島中央
山川で乗り継ぐ予定の鹿児島中央行きは19時56分発であるが、さすがに接続待ちをしており、乗り継ぐことができた。
列車は黄色のキハ200形であった。(鹿児島中央にて撮影)


車内はロングシートである。

ドア。

乗車した車両には、進行方向左側のドア上のみ電光表示器が設置されていた。

反対側には案内表示器は設置されていない。

車いす対応の大型トイレが設置されている。


乗車した車両は、1997年(平成9年)日本車輌製造のキハ200系であった。もともとは香椎線で運用に入っていたらしい。


【→キハ200系の以前の乗車記録はこちら】
19時56分発の鹿児島中央行きは、枕崎からの列車の接続を待ち、8分遅れの20時04分に山川を出発した。
乗車時に、青春18きっぷなのでとる必要はないのだが、整理券をとった。

次の指宿で、枕崎行きの最終列車と行き違いをした。

その後、20時20分に到着した薩摩今和泉では、山川行きの列車と行き違いをした。

薩摩今和泉を出ると、列車は指宿市から鹿児島市に入る。
列車はワンマン運転で、喜入までは無人駅では1両目のドアしか開かないが、喜入からはすべてのドア開く。鹿児島中央と喜入の間の区間列車は多い。このあたりまでが鹿児島市の主たる通勤・通学圏なのだろう。
慈眼寺と谷山は高架駅で、都市に近づいてきたという感じになる。もっとも、谷山の先で高架が終わり、次の宇宿からは再び地上駅である。
終点の鹿児島中央には21時15分過ぎに到着した。

車体には「NANOHANA」と書かれている。指宿枕崎線には「なのはな」という名の快速列車が走っているが、観光案内を見てみると、沿線の指宿にある菜の花畑が有名らしい。12月下旬から2月上旬が見頃なのだという。


鹿児島中央駅の案内表示器には、門司港行きの急行日南号が表示されていた。後で調べたところ、JR九州が主催する「415系夜行急行『日南』号の旅」というツアーの専用列車であった。

【2022/9九州】(目次)
13,鹿児島中央駅から枕崎駅へ:鹿児島交通「スーパー特急 枕崎・加世田~鹿児島直行バス」:2022/9/10【2022/9九州】
14,JR指宿枕崎線:キハ47形・キハ200系:2022/9/10【2022/9九州】【←本記事】
15,鹿児島:東横INN鹿児島中央駅東口:2022/9/10【2022/9九州】
【キハ40系乗車記録】
(北海道)
9,五稜郭から七飯へ:JR函館本線:キハ40形:2021/3/20【2021/3北海道】
8,道南いさりび鉄道:キハ40形:2021/3/20【2021/3北海道】
(東日本)
3,JR米坂線・山形鉄道フラワー長井線:風っこ花回廊1号:2009/6/7【2009/6山形】
3,JR大湊線:快速しもきた:キハ40系:2006/7/29【2006/7北海道】
(西日本)
13,JR氷見線・城端線:キハ47形:2022/10/22【2022/10北陸】
13,長門市から下関へ:JR山陰本線:キハ40形・キハ47形:2021/12/25【2021/12西日本】
11,益田から長門市へ:JR山陰本線:キハ40形:2021/12/25【2021/12西日本】
(九州)
11,JR日南線:キハ40形・キハ47形:2022/9/10【2022/9九州】
8,JR三角線:キハ147形:2022/9/9【2022/9九州】
7,JR筑豊本線(1):2008/7/8【2008/7九州】