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土肥から清水へ:駿河湾フェリー「富士」:2026/4/12

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「駿河湾フェリー」は、静岡県静岡市清水区にある清水港と、伊豆半島にある静岡県伊豆市の土肥港の間を結ぶ航路である。両区間の距離は30km、所要時間1時間半で、フェリーは1日3往復運航している。同航路は、現在、静岡県、静岡市、下田市、伊豆市、南伊豆町、松崎町及び西伊豆町により設立された「一般社団法人ふじさん駿河湾フェリー」を運航主体とし、同社が、鈴与コンストラクションホールディングス100%出資子会社の「富士山清水港クルーズ株式会社」に運行を委託のうえ運行している。

この航路は、現在、乗客減により苦境に立たされており、今秋にも静岡県が運航継続の是非を判断する方針であることが報じられている。ただ、船上から駿河湾越しに富士山を望むことができることが本航路の売りであり、静岡県も、2013年に本航路を静岡県道223号に認定した。「223」で「ふじさん」である。加えて、2025年には清水港の乗り場を東海道本線清水駅から徒歩3分のところに移転し、徒歩客の乗船の便を図っている。

 

2026/4/12:駿河湾フェリー:土肥港→清水港

2026年4月12日日曜日。この日は、土肥港を16時30分に出発する清水行きのフェリーに乗ることにした。土肥港を通るのは、三島駅・修善寺駅と堂ヶ島・松崎とを結ぶバスである。今回は、修善寺駅を14時20分に出る松崎行きの東海バスに乗車し、土肥港フェリーターミナルには15時14分に到着した。土肥港フェリーターミナルを経由するバスは1日数本であるが、後述の通り土肥港の停留所で降りればフェリーターミナルはすぐである。

 

フェリーターミナルの建物にあるのは切符売り場と自動販売機くらいである。

近場にカフェなどはない。

まだ船の出発まで1時間以上ある。切符売り場の係員に時間つぶしができるところを聞いてみると、土肥金山をおすすめされる。先ほどバスで通ってきたが、ここから800m、私の脚だと10分弱であるから、往復20分と考えても、30分程度の見学時間はとることができる。早速向かってみる。

土肥港フェリーターミナルから坂を上ると、土肥港の停留所である。修善寺駅と堂ヶ島・松崎を結ぶバスの大半はフェリーターミナルを経由しないが、土肥港停留所で降りればフェリーターミナルまでは1分程度である。

先ほど修善寺駅からのバスが通ってきた道を戻り、土肥温泉のホテルを横目に進む。

土肥金山には15時25分に到着した。金坑めぐり・山神社・黄金館をあわせての入館は1,200円也。江戸時代と明治~昭和に2度の黄金時代を迎え、1965年まで稼働していたという土肥金山は、坑道の総延長が100kmにも及ぶらしいが、そのうちの350mが観光用に公開されており、各所で、江戸時代の採掘の様子が人形で再現されている。資料館である黄金館も含め、30分程度で見学を終える。別料金ではあるが砂金採り体験というものもあり、家族連れが楽しんでいる様子が見えた。

 

再びフェリーターミナルに戻る。フェリーターミナルの入口には、「県道223号 清水港土肥線 入口」と書かれた案内看板がある。

 

フェリーターミナルで乗船券を購入する。徒歩客の運賃は2,000円である。フェリーの2階は特別室(オーシャンルーム)となっており、前面展望もできるというので、こちらに乗船することにした。特別室料金は1,000円である。なお、2026年5月1日に料金が改訂され、中学生以上の徒歩客の運賃は3,000円に値上げとなったが、一方で、小学生以下の料金を無料とした。

 

清水からの便は16時10分に到着した。この便が、折り返し、16時30分発の清水行き最終便となる。車と客の下船が完了すると、係員に誘導される形で乗船となる。

本日乗船するのは駿河湾フェリーの「富士」という船で、2005年に就航した。全長83m、全幅14m、総トン数1,554トンで、最大で414名まで乗船可能とのことである。

車両甲板を経由して、階段を上がって船室階へ行く。

 

1階は普通席で、『ちびまる子ちゃん』とコラボした船内となっている。船内アナウンスはまる子ちゃんの声で行われ、普通席のモニターでは航海中にちびまる子ちゃんの番組が放映されていたようである。

 

普通席側の後方デッキには「223フードコート」という屋台があり、ベンチも用意されている。

デッキにもまる子ちゃんがおり、県道223号をアピールしている。

 

2階が特別席(オーシャンルーム)である。

前面を含め窓側にはリクライニングシートが並び、中央部には大型のソファーが置かれている。こちらは、窓の向こうに通路はなく、すぐに海なので、眺望が良い。

ここには「県道223号開通」の文字がある。

 

特別室の後方には、特別室の客用のデッキがある。

 

特別室の客にはドリンクサービスがある。カプセルマシーンと、コーヒー、緑茶、ジャスミン茶、紅茶、デカフェのカプセルが用意されている。コーヒーはトミヤコーヒーオリジナルブレンドということで、静岡に本社を有するトミヤコーヒーのものが採用されている。

 

定刻16時30分に土肥港を出航した。特別室は10名程度だろうか、客からすれば、人が少なく快適という感じであるが、乗客数が少ないことは否めない。普通席も乗客が多いとはいいがたい。

 

進行方向右側から、富士山が顔を出し始めた。

16時53分。

17時06分。

17時17分。

 

普通席側の後方デッキにある「223フードコート」という屋台では、フランクフルト、たこ焼き、イカ焼きなど定番の屋台飯が売られている中で、「223焼き」というものがあり、これを購入した。「県道223」と印字された大判焼である。300円で、支払いは現金のみである。美味しくいただいた。

 

前方に清水の街が見え始める。

 

大型船とすれ違った。後程写真を拡大して船名を確認したところ、「SEABOURN ENCORE」(シーボーン・アンコール)と書かれている。アメリカ合衆国のシアトルに本社を有するシーボーン・クルーズライン社(Seabourn Cruise Line)のクルーズ船である。この日は清水港に寄港をしていたらしい。

 

17時35分、まもなく清水港である。

 

三保松原がある三保半島を左手に見ながら進む。

 

右に旋回し、水路を通り、JR東海道本線清水駅の近くにある清水港へ進む。

水産庁の船が停泊している。

水路の突き当りに、清水港のフェリーターミナルがある。

ロープが地上に投げられる。

 

清水港には17時55分に到着した。終始波は穏やかで揺れもなく、快適な航海であった。

 

清水港での下船も、車輛甲板からである。到着して、甲板前方のドアが開くと、まず徒歩客から下船となり、次いで、バイクや車が下船となる。

 

清水港フェリーターミナル。

フェリーターミナルの脇に、JR東海道本線清水駅まで繋がるペデストリアンデッキの入口がある。

 

階段を上がって左側に、展望スペースのような区画があり、ここから乗船した船を見ることができる。

 

清水駅までは徒歩3分ほどである。

 

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【フェリー乗船記録】

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