日本の船 2023/7九州 記録

15,北九州(門司)から東京へ:オーシャン東九フェリー「フェリーしまんと」:(1)2人個室:北九州→:2023/7/15【2023/7九州】

投稿日:2023年9月11日

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現在、北九州と首都圏とを結ぶ旅客フェリーを運行しているのは、オーシャントランス株式会社(オーシャン東九フェリー)と東京九州フェリー株式会社の2社である。オーシャン東九フェリーは、北九州の新門司港と東京の有明を、徳島経由、約35時間で結ぶ。東京九州フェリーは、新門司港と神奈川県の横須賀を、直行、約21時間で結ぶ。

今回は、オーシャン東九フェリーに乗船することにした。こちらのフェリーは4隻で運航しており、客室は、いずれも相部屋のベッドルーム、2名個室、4名個室から構成されている。いわゆる雑魚寝の大部屋はない。

予約・決済は公式ウェブサイトから可能である。予約開始は乗船1ヶ月前で、その日に、公式ウェブサイトから2名個室を予約した。予約すると部屋の指定も可能である。部屋を指定するページでは、船内での部屋の位置、部屋が陸側か海側かが分かるようになっており、陸側の部屋を予約した。陸側の方が人気のようであった。個室を利用する場合、運賃としての2等洋室(相部屋)の料金に個室使用料が加算される。今回は、2等洋室(相部屋)20,020円に、2名個室料金14,960円が加算されたのち、WEB事前決済割引で990円が割引され、合計33,990円であった。

オーシャン東九フェリーの新門司港発時刻は、平日と土曜日が19時、日曜日と祝日が18時である。寄港地の徳島には、翌朝9時20分に到着する。徳島では2時間の停泊の後、11時20分に出発する。東京には、その翌日の到着で、平日と土曜日は5時30分着、日曜日と祝日は6時着である。

 

2023/7/15:JR鹿児島本線:普通:門司港→門司

この日は土曜日なので、フェリーの新門司港発は19時である。新門司港へは、JR門司駅からフェリーの時刻にあわせて送迎タクシーが運行され、そのタクシーは門司駅を17時50分に出発する。

門司港界隈を散策した後、門司港駅から17時13分発の鹿児島本線区間快速久留米行きに乗車し、門司へ向かった。門司駅には17時20分に到着した。

 

門司港駅北口。街とは反対側である。

タクシーの出発時刻は17時50分なので、30分ほど時間がある。門司駅の北口から徒歩5分ほどの所にダイレックス門司店というスーパーマーケットがある。ここで、2リットルのお茶など船内での飲み物を購入した。

近くには門司赤煉瓦プレイスがある。旧サッポロビール九州工場の施設を保存活用しており、門司麦酒煉瓦館などの観光施設となっているらしい。

 

17時40分頃に門司駅に戻る。門司駅の改札口前に、オーシャン東九フェリーの黄色い旗を持った係員がいる。この係員から、新門司港までの乗車券を購入する。440円也。

 

17時50分になると、「では、行きましょう」ということで、係員がタクシー乗り場へ先導する。タクシーが2台待機している。係員はそのうち1台の運転手も兼ねていた。今回の乗客は4人で、2台に分乗する。

門司駅から新門司港まではタクシーで20分ほどであった。

新門司港には阪九フェリーも乗り入れている。神戸行きの乗り場は宮殿のような作りである。

一方の泉大津行きはフェリーを模した建物である。

 

その奥にオーシャン東九フェリーの乗り場があった。こちらは特徴のない普通の建物である。

タクシーはターミナルの玄関前に横付けした。

 

フェリーターミナルに入る。

乗船カウンターは2階にある。

2階には有人の窓口もあるが、基本的には自動チェックイン機でチェックインを行うことになっている。

乗船券を発券する。

待合室は3階にある。

待合室内には飲食店や売店はなく、スロットとトイレがあるのみである。

 

ベランダに出ると、本日乗船するフェリーが見える。オーシャン東九フェリーは4隻のフェリーで運航しており、「フェリーびざん」「フェリーしまんと」「フェリーどうご」「フェリーりつりん」と、それぞれ四国4県にちなんだ名前が付けられている。これは、オーシャントランス社が四国の徳島県に本社を有するからだろうか。

本日のフェリーは「フェリーしまんと」である。高知県を代表する川である四万十川から名付けられたらしい。2016年に就航した、総トン数12,636トン、全長190.97mの船である。

 

18時30分に乗船開始となった。本日の徒歩乗船客は5名ほどだろうか。少なかった。3階からボーディグブリッジを通って乗船する。

 

乗船したところに係員が立っており、乗船券を見せて部屋の鍵をいただいた。

この船は、客室が1つのフロアにまとまっている。

まずは部屋へ向かう。

私の部屋はA12である。船首に近いところに位置し、東京行きでは陸側となる。

 

A12は2人用個室である。ベッドは2つであるが、床に1人分の寝具を敷くことができ、最大3名で使用することができる。

部屋にはカーペットが敷かれており、奥には、窓に面して、小さいながら食事や作業に使用できる台がある。

反対側から見る。

 

部屋には空調があり、温度を設定できる。

 

入口にゴミ箱が2つある。

 

寝具は玄関脇の棚に入っている。

ハンガーが3本ある。

救命胴衣はこの棚の下部に収納されている。

 

ベッドは2段ベッドとなっている。

両方展開してみた。

今回は下段を使う。

ベッドメーキングをするとこのような感じになる。

ちなみに、上の写真では枕を窓側にしていたが、ドア側に枕灯があったので、理想は逆向きだったようである。枕灯の下にはコンセントが1つある。

 

冷蔵庫と座布団がある。

 

窓側の台の上にテレビが設置されており、BSチャンネルを見ることができるようになっていた。航路図のチャンネルはなかった。

 

台の上にはコンセントが2つ用意されている。

そのほか、冷蔵庫脇にもコンセントが2つある。

 

なお、部屋にはタオルやアメニティなどは用意されていない。今回、私は家で余っていたものを持参したが、後述する自動販売機でも購入できる。

 

門司港からの客は多くないようで、今のうちに船内を見ておくことにした。

2等洋室(相部屋)はすべて船の内側にあり、窓はない。2段ベッドが並んでおり、カプセルホテルのような感じである。

 

バリアフリー対応の部屋も用意されている。

 

船の最前方にはソファーが置かれたスペースがある。

夜間帯、前方の窓はカーテンで閉じられている。

 

その横に喫煙室があった。

 

リラクゼーションスペース。大型リクライニングソファーが並んでおり、正面にはテレビがある。このすぐ脇に浴場があり、風呂上がりにくつろげるようなスペースともなっている。

 

ここには飲料とアメニティの自動販売機がある。タオル、歯ブラシ、ひげ剃り、スリッパなども売っているので、敢えて持参する必要はない。

 

リラクゼーションスペースの横には洗面所スペースがある。男女別に、洗面台が並んでいる。

 

その横には洗濯乾燥機が設置された区画がある。

 

リラクゼーションルームの周りにはトイレも設置されている。

個室は洋式の温水洗浄便座である。

 

個室のドアは、ドアと壁に磁石が付いている。

ドアが開いているときはこの磁石で固定されるので、海が荒れているときも、ガタガタしないようになっている。

 

乗船して最初に入ったところがオーシャンプラザという広場になっている。中央のスペースは常に人がいたため、写真はないが、開放的でくつろげるスペースとなっている。

 

この船にはレストランはないが、その代わりに冷凍食品の自動販売機が並んでおり、レパートリーも豊富である。テレビでも紹介されたことがあるようで、有名らしい。

もちろん、冷凍食品を温める電子レンジも設置されている。冷凍食品ごとに、レンジと押すボタンが決まっている。

その他にも、飲料、カップ麺、アイス、おつまみの自動販売機が並んでいる。

 

給湯器。

流し台。

 

貴重品を預けることができるロッカーがある。2等洋室(相部屋)の客向けであろう。

 

記念撮影コーナー。

 

その横に案内所があり、北九州、徳島、東京の土産や乗船記念グッズが販売されていた。

 

オーシャンプラザには航路を映すモニターがある。

航路図と通過時刻が書かれた運航基準図が掲示されていた。船は、新門司港を出ると南下して、四国の南側を通り徳島へ向かう。荒天時は瀬戸内海を経由することもあるようだが、通常は四国の南側を進むことになっている。この日もそうであった。

 

「フェリーしまんと」は、2016年にシップオブザイヤーを受賞している。賞状が飾られていた。

 

オーシャンプラザの脇にゲームコーナーがある。

 

キッズコーナーもある。今回は、翌日の徳島から子連れが何組か乗ってきた。

 

展望デッキ。全体的に高い柵が設置されている。

ファンネル。

緊急時はヘリコプターがここに来るのだろう。

 

定刻19時に新門司港を出港した。翌朝の徳島を経て、東京に到着するのは、翌々日の朝6時である。

 

名門大洋フェリーが停泊していた。

 

ゆっくりと進む。

 

遠くに見えるのは北九州空港である。

新北九州空港連絡橋。

北九州空港。

 

太陽がだいぶ落ちてきた。

 

風呂に入る。浴場には海に面した窓があり、開放感がある。ボディソープとリンスインシャンプーが設置されているので、これらについては持参の必要はない。お風呂に浸かりながら外が見えるのは良い。脱衣所に飲料水があるのもありがたい。

 

風呂の後に夕食にした。オーシャンプラザの冷凍食品自動販売機で、オムライスと唐揚げを購入して、電子レンジで温めた。オムライスの方は、パッケージに「この外袋から出してレンジしてください!」という注意書きが貼られていた。

オムライス600円、唐揚げ500円也。美味しくいただいた。

 

夜食は、門司で購入した柚子こしょう味の柿の種にした。

 

船にはWi-Fiは設置されていない。ただ、陸に近いところを航行するからか、陸側の部屋だからか、私の楽天モバイルのスマホは、意外にも電波を拾った。

 

夜間の海上は星が綺麗に見えそうであるが、展望デッキは残念ながら夜間閉鎖となっている。

 

船上では特にすることもないので、21時過ぎにベッドに入った。

 

【2023/7九州】(目次

14,門司港駅(福岡県:JR鹿児島本線):2023/7/15【2023/7九州】

15,北九州(門司)から東京へ:オーシャン東九フェリー「フェリーしまんと」:(1)2人個室:北九州→:2023/7/15【2023/7九州】【←本記事】

16,北九州(門司)から東京へ:オーシャン東九フェリー「フェリーしまんと」:(2)→徳島→:2023/7/16【2023/7九州】

17,北九州(門司)から東京へ:オーシャン東九フェリー「フェリーしまんと」:(3)→東京:2023/7/17【2023/7九州】

 

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【フェリー乗船記録】

(中距離)

5,鹿児島から那覇へ:マリックスライン「クイーンコーラルクロス」:(1)1等室:2023/3/9【2023/3沖縄】

10,苫小牧から八戸へ:シルバーフェリー「フェリーはちのへ」:2007/3/14【2007/3北海道】

23,苫小牧から八戸へ:シルバーフェリー「べが」:2006/8/2【2006/7北海道】

(短距離)

16,島原から熊本へ:熊本フェリー「オーシャンアロー」:2022/12/25【2022/12九州】

17,桜島フェリー「第十六櫻島丸」「第二桜島丸」:2022/9/11【2022/9九州】

12,志布志駅から鹿児島中央駅へ:鹿児島交通:鴨池・垂水フェリー:2022/9/10【2022/9九州】

4,金谷から久里浜へ:東京湾フェリー「かなや丸」:2020/10/3【2020/10千葉・神奈川】

10,メラクからバカウニへ:スンダ海峡フェリー:2017/3/10【2017/3インドネシア】

23,スラバヤからデンパサールへ(2):バリ海峡フェリー・バス:2013/3/23【2013/3インドネシア】

35,ハンブルクからコペンハーゲンへ:ICE33(渡り鳥コース):2012/3/1【2012/2ドイツ】

30,ワシントン州フェリー(Washington State Ferries):2011/8/17【2011/8アメリカ合衆国】

25,宇野から高松へ:四国フェリー「第一しょうどしま丸」:2009/9/9【2009/9西日本】

 

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