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鎌倉から吉川美南へ:JR横須賀線・東海道本線・武蔵野線:特急鎌倉:E653系1000番台:グリーン車:2025/8/10

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特急鎌倉は、JR武蔵野線の吉川美南と横須賀線の鎌倉とを結ぶ全車指定席の臨時特急列車である。この列車の大きな特徴として、定期列車の設定がない武蔵野線の貨物線区間である府中本町~鶴見間を経由するということが挙げられる。土休日を中心に1日1往復運行しているが、ほかの臨時列車との兼ね合いからか、運行しない週もある。2022年夏までは全車指定席の快速列車「ホリデー快速鎌倉」として運行されており、その際も特急用車両が使用されていたが、2022年秋に特急列車に格上げされて現在に至る。

 

特急鎌倉には、2024年3月以降、主にE653系が充当されている。E653系はもともと常磐線特急「フレッシュひたち」として1997年に運行を開始したが、2013年までに常磐線特急がE657系に置き換えられたため、改造のうえ新潟車両センターに転属し、7両編成の基本編成は1000番台として特急「いなほ」に、4両編成の付属編成は1100番台として特急「しらゆき」の運行に就いている。「フレッシュひたち」の頃のE653系は全車普通車であったが、特急「いなほ」への転用に先立ち、7両編成の1000番台には1号車にグリーン車が新設された。近時のJR東日本の特急グリーン車は普通車と同じ2+2の横4列が一般であるところ、E653系では1+2の横3列が採用されたため、豪華なグリーン車であると話題になった。その後、2018年と2023年に7両編成の1000番台が1編成ずつ勝田車両センターへ再転入し、臨時列車や団体専用列車で運用に就いており、2024年より特急鎌倉にも充当されるようになった。

 

さて、特急鎌倉は、前述の通り、2022年に快速列車から特急列車に格上げされたことにより、乗車にあたっては特急料金が必要になった。B特急料金が適用され、鎌倉から吉川美南までの全線を通して乗車する場合、指定席料金は通常期で1,890円であるが、えきねっとでは席数限定ではあるものの35%引きの1,220円で指定券が販売されている。快速列車の時代は指定席券530円の追加で乗車したため、値上げとはなったものの、もともと特急用の車両での運行であったことを考慮すると、妥当なところであろう。一方で、グリーン車の方は割引料金はなく、全線通しで乗車すると特急券とグリーン券込みで4,160円である。なお、鎌倉から乗車する場合、武蔵浦和までであれば100km以下であり、指定席料金は通常期で1,480円、えきねっとの35%割引で960円、グリーン車は特急券とグリーン券込みで2,250円とだいぶ安くなる。

 

2025/8/10:特急鎌倉:鎌倉→吉川美南

2025年8月10日日曜日。鎌倉を16時24分に出発する特急鎌倉で吉川美南まで乗車する。E653系には以前に特急いなほで乗車しているが、その際は普通席であったので、今回はグリーン車を予約した。8月10日は最繁忙期料金であるため、特急券とグリーン券の合計金額は、通常期の合計に400円が加算された4,560円であった。えきねっとのチケットレス割引で購入したので100円引きとなり、4,460円をクレジットカードで決済した。

鎌倉駅では2番線から出発する。

 

鎌倉駅駅名標。

ホームの案内表示器では、「特急鎌倉 吉川美南」「全車指定7両 16:24」が交互に表示されている。前者では特急を意味するマークだろうか、ロゴも表示されている。

 

特急鎌倉は鎌倉始発であるが、鎌倉駅に到着したのは出発1分前であった。本日のE653系1000番台は水色のK71編成であった。

ホーム上には乗降口の案内がある。

1号車に乗車する。

 

客室ドアにはグリーン車のロゴが入れられている。

 

E653系のグリーン車内(一部は後程撮影)。1+2の横3列である。改造車では窓と座席があっていないということが往々にしてあるが、この車両はそのようなことはなく、どの座席も大きな窓に面している。

2人掛け。

1人掛け。

 

前の座席との間には大きなパーテーションがある。

座っていると、このような感じになる。

 

枕は可動式である。

 

リクライニングレバー。

リクライニングするとこのような感じになる。

 

テーブルはインアームテーブルが用意されている。

 

1号車の2号車寄りには、ラウンジスペースがある。

 

客室ドアは、客室側から見ると、形式名が入れられている。

 

上には案内表示器がある。ただ、グリーン車に座っていると、パーテーションのために背を浮かさないと見えない。この列車では、そもそも何か案内表示が出ていたかも記憶にない。

 

デッキ。

洋式トイレ。
男性用トイレ。

洗面所。

 

列車は16時24分に鎌倉を出発した。到着からわずか1分での発車で、始発駅からの乗車であるにもかかわらず途中駅から乗車したかのようなせわしなさであった。

私は、2人掛けの窓側の席を予約していた。乗車3時間ほど前にえきねっとで予約したところ、やはりこの車両は人気のようで、1人掛けはすでに埋まっており、2人掛けも4席しか空いていなかった。そのうち、2A、2Bは並びで空いていたので、2Aを予約した。乗車前に改めて確認すると、2Bにも予約が入っていた。ただ、直前に購入しながら乗り遅れてしまったのか、結局、終点の吉川美南まで2Bには客は来なかった。ちなみに、普通車の方は空席も多かったようで、3時間前の時点で35%引きの特急券も売れ残っていた。

 

鎌倉を出ると、16時26分、北鎌倉に停車する。円覚寺、建長寺の最寄り駅である。

 

北鎌倉を出ると、次は横浜である。途中の大船や戸塚には停車しない。戸塚までは横須賀線の線路を走り、戸塚駅の手前で東海道本線に転線して、横浜まで向かう。

16時44分、横浜に到着した。車内でもホームでも、繰り返し、この列車が全車指定席である旨、次の停車駅が武蔵野線の西国分寺である旨が案内される。外はかなりの土砂降りであった。

 

この雨の中、新子安駅だったと思うが、ホームの端にカメラを持った人が多い。この日は、東京から伊東まで、伊東市で行われる第79回「按針祭海の花火大会」のための臨時列車「特急伊東按針祭花火大会」が運行される日で、2往復中の1往復は普段常磐線で使われているE657系が充当されていたため、その撮影だろう。

 

京急線と並走する区間になり、京急の生麦駅付近から速度を落とし、花月総持寺駅付近でポイント通過して右側の線路へ転線する。

 

16時53分、鶴見駅のホームのないところに停車した。

向こう側には京浜東北線のホームがある。

 

数分停車した後、鶴見を出発して、鶴見川を渡る。

新鶴見操車場を通過して、武蔵野線に入る。車掌から、「あと2分ほどでトンネルに入ります。トンネル内は携帯の電波つながりにくいところがあります」との案内がある。

新鶴見信号所を通過すると武蔵野線単独の区間に入る。時刻表の路線図には載っていない区間である。まもなくトンネルに入る。

 

5分ほどでトンネルを抜け、17時06分、梶ヶ谷貨物ターミナル駅を通過する。

梶ヶ谷貨物ターミナルを過ぎると、再びトンネルに入る。

 

10分ほど走行すると、地上に出て多摩川を渡る。南武線が並走する。まもなく府中本町である。

 

17時18分、府中本町駅を通過して、武蔵野線の旅客列車の運行区間に入る。

 

17時21分、西国分寺に到着した。中央線との接続駅である。

 

17時29分、新秋津に到着した。400mほどのところに西武池袋線秋津駅がある。また、近くに西武池袋線とJR武蔵野線の連絡線があり、先日、この両線が2028年度をめどに直通運転を実施する方向で検討中であることが報じられている。

 

17時40分、北朝霞に到着した。東武東上線との接続駅である。

 

17時47分、武蔵浦和駅に到着した。埼京線との接続駅である

 

18時02分、南越谷に到着した。東武伊勢崎線の新越谷駅に隣接しており、乗り換えが可能である。

 

終点の吉川美南には18時10分に到着した。

列車は2番線に到着した。ホームに降りると、行先表示はすでに回送表示となっていた。

 

吉川美南駅観光駅長「なまりん」が迎えてくれる。

 

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【E653系の乗車記録】

8,坂町から余目へ:JR羽越本線:特急いなほ7号:E653系1000番台:2023/12/23【2023/12東北】

【ホリデー快速鎌倉の乗車記録】

鎌倉から吉川美南へ:JR横須賀線・東海道本線・武蔵野線:快速「ホリデー快速鎌倉」:E257系5500番台:2022/8/13

【特急車両のグリーン車乗車記録】

(JR北海道)

11,北見から旭川へ:特急大雪4号:キハ183系:グリーン車:2021/11/6【2021/11北海道】

7,札幌から釧路へ:特急おおぞら7号:キハ283系:グリーン車:2021/11/5【2021/11北海道】

(JR東日本)

2,新宿から信濃大町へ:JR中央本線・大糸線:特急あずさ5号:E353系:グリーン車:2024/10/25【2024/10北陸】

6,仙台から品川へ:JR常磐線:特急ひたち30号:E657系:グリーン車:2024/3/24【2024/3東北】

3,長野原草津口から上野へ:特急草津32号:651系:グリーン車:2022/3/5【2022/3東日本・東海】

成田空港から八王子へ:特急成田エクスプレス50号:E259系:グリーン車:2021/11/23

4,銚子から千葉へ:JR総武本線:特急しおさい10号:255系:グリーン車:2020/11/13【2020/11千葉】

JR東海道本線:ホームライナー小田原23号:185系:グリーン車:2020/11/2

(JR東海)

4,名古屋から富山へ:JR高山本線:特急ひだ3号:キハ85系:グリーン車:2022/10/21【2022/10北陸】

塩尻から長野へ:JR篠ノ井線:特急しなの11号:グリーン車:2021/9/11

(JR西日本)

6,岡山から出雲市へ:JR伯備線:特急やくも17号:381系:グリーン車:2023/6/23【2023/6西日本】

(JR九州)

7,ハウステンボスから博多へ:特急ハウステンボス14号:グリーン車:2016/9/4【2016/9九州】

 

2025年:総目次

 

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