宮城県の仙台と石巻を結ぶJR仙石線は、東北地方のJR線では唯一の直流電化路線である。この路線には、2002年から2004年にかけて、山手線および埼京線で使われていた205系が改造のうえ投入され、それまで運用に入っていた103系を置き換えた。現在は4両編成17本が在籍している。
205系は活躍の場を徐々に減らしており、2022年にはJR相模線、東北本線、日光線で運用を終えているが、仙石線ではまだ置き換えという話はないようで、仙石線内で完結する列車にはすべて205系3100番台が充当されている。
仙石線の205系3100番台。
今回乗車したM12編成は、両端の先頭車が埼京線から転属、中間の電動車が山手線から転属した車両であった。
埼京線から転属した車両は、ドアの窓が大きめである。
一方で、山手線から転属した車両の窓は小窓である。
石巻方の先頭車。
ロングシートである。
この車両は車端部にトイレがあるからか、優先席は車端部ではなくドア間にある。
ドア。
仙石線用に改造された際に、石巻方先頭車に車いす対応のトイレが設置されている。
トイレのドアはボタン式である。
中は洋式である。
中間車。
車端部。
優先席。
ドア。
乗車したモハ205-3112は、東急車輌で1986年(昭和61年)に製造され、郡山工場で2003年(平成15年)に改造された。
ドアは改造時に半自動化されている。
ドア上は広告枠であるが、一部には路線図が入れられている。現在、205系で運行される仙石線の列車は全て普通列車である。
仙石線は海に近いところを走る。車内には津波警報が発表された場合の注意書きが貼られていた。仙石線は2011年3月の東日本大震災の際の津波で被災しており、高城町~陸前小野間で線路の移設が行われた後、全線で運行を再開したのは震災から4年後の2015年5月であった。
日本三景松島は、仙石線の松島海岸駅が最寄りである。
側面の行先表示器。
今回、初めて高城町駅で降りた。松島海岸駅から石巻方へ1つ行ったところにある駅で、仙台から高城町までの区間列車も設定されている。東北本線の松島駅まで徒歩15分ほどである。
駅舎内。時間帯によっては係員がいない。自動券売機が1台設置されている。
改札口。
ホームから見た駅舎。
駅名標。高城町駅は、東北本線と仙石線を経由して仙台と石巻を結ぶ「仙石東北ライン」の分岐駅でもある。
【→仙石東北ラインの乗車記録はこちら】
【205系の乗車記録】
(仙石線の205系)
5,女川から仙台へ:JR石巻線・仙石線:2009/8/17【2009/8宮城】
(JR東日本)
5,JR東北本線(宇都宮線):205系600番台:2022/2/23【2022/2栃木】
4,JR日光線:205系600番台「いろは」:2022/2/23【2022/2栃木】
5,女川から仙台へ:JR石巻線・仙石線:2009/8/17【2009/8宮城】
(JR西日本)
19,JR奈良線:205系1000番台:2022/8/28【2022/8近畿】
8,JR奈良線:205系0番台:2022/8/27【2022/8近畿】
(インドネシア)
24,ジャカルタの通勤列車(3):12両編成の205系:2016/2/9【2016/2インドネシア】
16,ジャカルタの通勤列車(1):ナンボ線:2016/2/7【2016/2インドネシア】
21,ジャカルタの通勤列車(2):環状線(1):2014/12/26【2014/12インドネシア】
20,ジャカルタの通勤列車(1):205系:2014/12/25【2014/12インドネシア】