北海道新幹線は、新青森と新函館北斗の148.8kmを青函トンネル経由で結ぶ路線で、2016年に開業した。将来的には、2030年代に札幌まで延伸開業する予定となっているが、現在は函館市に隣接する北斗市の新函館北斗が終点となっている。
今回、私は、1ヶ月前に、新青森を15時31分に出るはやぶさ23号の乗車券・指定席特急券をえきねっとで予約・決済、「新幹線eチケット(トクだ値スペシャル21)」が適用されて50%割引となり、計3,750円であった。
2024/12/21:JR北海道新幹線:はやぶさ23号:新青森→新函館北斗
今回は、秋田を12時49分に出る奥羽本線の特急スーパーつがる1号に乗車して、新青森には15時12分に到着した。時間があるので、少し改札の外に出てみた。駅舎は新幹線駅ということで立派なつくりとなっている。1階には、レストランやお土産店が並ぶ「あおもり旬味館」という駅ナカがあり、賑わっていた。
駅前は少し寂しいが、青森市の中心部は隣の青森駅周辺である。
新幹線の改札を通る。改札内にもお土産店、弁当店、NewDaysがあり、そこで軽食を購入した。
北海道新幹線と言えば青函トンネルであるが、その案内は駅構内にもあった。
今回乗車するのは15時31分発のはやぶさ23号新函館北斗行きである。
はやぶさ23号は、12時20分に東京を出発して、3時間ほどかけて新青森には15時29分に到着した。ここから函館まではさらに1時間である。
車内。(降車時に撮影)
新青森を定刻15時31分に出発した。今回は2号車の席を予約していた。車内は空席の方が多かった。また、乗客は海外からの客が多かったように思う。
新青森を出た後の車内放送で、車掌から、15時48分に青函トンネルに入る旨の案内がある。
新青森駅の土産物店で、つがる、ジョナゴールド、王林、トキの4種のリンゴジュースが売られており、その中から、つがるとジョナゴールドを購入していたので、飲み比べをする。同じリンゴでも味が違うのだなと、いまさらながら実感する。それぞれ168円也。
青森市の株式会社工藤パンで昭和42年頃から製造されている「イギリストースト」もいただく。2枚の食パンの間にマーガリンとグラニュー糖が塗られている。
奥津軽いまべつ駅手前の大平分岐部から青函トンネルを経て木古内駅手前の木古内分岐部までの区間は、線路幅の異なる在来線との共用区間で三線軌条となっており、線路が3本並んでいる。定期の旅客列車は北海道新幹線のみであるが、この区間では北海道と本州を結ぶ貨物列車も日々走行するため、在来線幅の線路も引き続き残されている。
北海道新幹線の最高速度は時速260kmであるが、上述の在来線との共用区間のうち、青函トンネルを除く区間の最高速度は時速140km、青函トンネル内は原則として時速160kmとなっている。青函トンネル内で新幹線が減速をしなければならない理由としては、速度差が異なる新幹線と貨物列車がすれ違った際に生じる風圧が貨物列車のコンテナに影響を与え得ること、高速走行をした場合にはトンネル内の保守や点検により長い時間を要し、深夜の貨物列車の運行に影響を与えることなどが挙げられている。また、青函トンネルを除く区間でも減速が必要な理由としては、三線軌条により軌道構造が複雑となっており、冬期に新幹線専用区間と同レベルの除雪が実施できないことが挙げられている。
15時45分に奥津軽いまべつ駅を通過した。1日7往復しか停車しない、新幹線の各駅の中でも停車本数が著しく少ない駅で、あたりにホテルや企業などがあるわけでもなく、新幹線の秘境駅と紹介されることもある。
奥津軽いまべつ駅構内では新幹線と在来線は分かれるが、駅を通過すると在来線の線路と合流し、再び三線区間がはじまる。
青函トンネルは、全長53.85km、そのうち海底部分が23.3km、最深部が240mの海底トンネルである。1988年にJR北海道の海峡線の一部として開業したが、当初から新幹線が走行することを前提として作られており、開業から28年を経て、当初の構想通り、北海道新幹線が開業して青函トンネルを通過するようになった。トンネルに入る前には、車掌が青函トンネルについての説明を行い、トンネルに入ると、今度は「ただいま青函トンネルに入りました。トンネル内の走行時間は22分、16時10分にトンネルを抜ける予定です」と放送した。
15時53分、竜飛定点を通過する。トンネル内には保守・避難施設が2か所あり、本州側にあるのが竜飛定点、北海道側にあるのが吉岡定点である。両定点とも、2014年まではそれぞれ竜飛海底駅、吉岡海底駅という駅で、見学整理券を事前に購入するとこの駅で降りて駅構内を見学することができた。
16時10分、青函トンネルを抜ける。
木古内駅の手前の木古内分岐部までは、三線軌条区間が続く。
16時18分に木古内に到着した。木古内では道南いさりび鉄道に接続する。道南いさりび鉄道線は木古内~五稜郭を結ぶ第三セクターの路線で、北海道新幹線の開業にあわせて、JR江差線の同区間がJR北海道から移管されて開業した。この列車との接続は良く、次の普通函館行きは16時32分である。
終点の新函館北斗には16時30分に到着した。
新函館北斗駅駅名標。
ホームと改札口をつなぐ階段に入るところにあるドアが、北海道に来たと感じさせる。
新函館北斗駅は、函館市の隣の北斗市に位置する。函館へは、新幹線に接続する函館本線の「はこだてライナー」に乗車して20分ほどで、次の列車は10分後の16時40分発である。
【2024/12北海道】(目次)
3,秋田から新青森へ:JR奥羽本線:特急スーパーつがる1号:E751系:2024/12/21【2024/12北海道】
4,新青森から新函館北斗へ:JR北海道新幹線:はやぶさ23号:E5系:2024/12/21【2024/12北海道】【←本記事】
5,新函館北斗から函館へ:JR函館本線:普通はこだてライナー:733系1000番台:2024/12/21【2024/12北海道】
【新幹線の乗車記録】
(0系)
17,博多から新大阪へ:JR山陽新幹線:こだま674号(0系):2008/7/9【2008/7九州】
(100系)
16,JR博多南線(100系):2008/7/9【2008/7九州】
(500系)
17,岡山から大阪へ:JR山陽新幹線:こだま840号:500系:2023/6/25【2023/6西日本】
(700系)
19,JR山陽新幹線:こだま644号:700系7000番台(ひかりレールスター):2021/12/26【2021/12西日本】
(700T型)
31,台中から左営へ:台湾高速鉄道:商務車:2010/9/10【2010/9台湾】
(N700系)
14,鹿児島中央から熊本へ:JR九州新幹線:みずほ614号:N700系:2021/12/12【2021/12九州】
(N700S系8000番台)
14,長崎から新大村へ:JR西九州新幹線:かもめ28号:N700S系8000番台:指定席:2022/12/25【2022/12九州】
6,博多から長崎へ:JR西九州新幹線:かもめ13号:N700S系8000番台:自由席:2022/12/24【2022/12九州】
(800系)
7,久留米から熊本へ:JR九州新幹線:つばめ323号:800系:2021/12/11【2021/12九州】
(E2系)
盛岡から仙台へ:JR東北新幹線:やまびこ60号:2015/4/4
(E2系1000番台)
2,東京から仙台へ:JR東北新幹線:やまびこ159号:2020/10/8【2020/10東北】
(E2系1000番台後期増備車)
2,東京から仙台へ:JR東北新幹線:やまびこ155号:E2系1000番台:グリーン車:2024/8/30【2024/8東北】
盛岡から仙台へ:JR東北新幹線:やまびこ60号:2015/3/31
(E3系)
8,さくらんぼ東根から東京へ:JR山形新幹線:つばさ号160号:E3系2000番台:グリーン車:2024/8/31【2024/8東北】
10,新庄から東京へ:JR山形新幹線:つばさ160号:E3系1000番台:2023/12/23【2023/12東北】
(E5系)
仙台から東京へ:JR東北新幹線:やまびこ220号:E5系:グリーン車:2024/3/16
東京から盛岡へ:JR東北新幹線:はやぶさ225号:グランクラス:2022/5/3
仙台から盛岡へ:JR東北新幹線:はやぶさ501号:E5系:2011/6/22
(E6系)
2,東京から秋田へ:JR秋田新幹線:こまち5号:E6系:2024/12/21【2024/12北海道】
(E7系)
5,敦賀から東京へ:JR北陸新幹線:かがやき516号:E7系:グランクラス:2024/6/2【2024/5北陸】
5,ガーラ湯沢から東京へ:JR上越線・上越新幹線:たにがわ88号:E7系:2022/12/18【2022/12新潟・長野】