高松から東京までは、寝台特急サンライズ瀬戸に乗車する。サンライズ瀬戸は、寝台特急瀬戸の後継列車として、1998年に運行を開始した。同時期に東京都出雲市を結ぶサンライズ出雲も運行を開始し、東京~岡山間は両列車が連結して走行し、岡山で切り離して高松、出雲市へ向かうという運用となっている。
サンライズ瀬戸・出雲に使われる車両は285系で、1998年に7両編成5本が製造された。JR西日本が3編成、JR東海が2編成を保有している。7両編成中6両は寝台車で、全室個室となっており、A寝台のシングルデラックス、B寝台のサンライズツイン、シングルツイン、シングル、ソロで構成されている。残りの1両は普通車指定席で、「ノビノビ座席」というカーペット敷きの区画となっている。
予約が取りづらい列車として知られているが、今回は、乗車当日の昼に、B寝台のシングルを予約することができた。シングルは、7両編成中に合計80室あり、上述の各種寝台個室の中でもっとも室数の多い部屋である。
2025/6/18-19:特急サンライズ瀬戸:高松→東京
この日は、高松駅に19時30分に到着して、夕食にうどんを食べ、駅近くのスーパーで夜食を買ってから、高松駅に戻った。
高松駅駅名標。
特急サンライズ瀬戸号の高松駅出発時刻は21時26分である。
高松駅の一番端の9番線ホームから出発する。
特急券・B寝台券は横長である。シングルは1室7,700円である。
自室は9号車であるが、11号車の乗車口に並ぶ。
列車は、出発30分前の20時55分頃に入線する。
11号車の乗車口には、私の前にも5名並んでいたが、私を含め全員が、乗車すると、10号車のロビーにあるシャワーカードの券売機に向かう。シャワーカードは湯量の関係から限定20枚の販売であるという。B寝台か指定席に乗車する場合でシャワーを浴びたければ、売り切れる前に購入をする必要がある。
6人目でシャワーカードを購入することができた。券売機に330円を入れると、カードが発券される。硬貨と1,000円札が使用可能である。
シャワーカード。
その後、自室へ向かう。サンライズは一部車両を除いて2階建てになっており、1階と2階のそれぞれに客室がある。
デッキの仕切り戸の脇にある階段を降りると1階である。
まっすぐ進み階段を上がると2階である。
平屋部分にも客室がある。
今回の私の部屋は9号車の26号室で、これは2階部分であった。
客室内。
枕元に照明のスイッチや目覚まし時計のパネルがある。
ベッド脇に、荷物を置くことのできる細長いスペースがある。
ベッド上には毛布、枕、浴衣が置かれている。
ベッドにした時の足側にテーブルのような空間があり、コップが置かれている。
入口にはスリッパがある。
客室内にごみ箱が用意されている。
ハンガー。
コンセントは1つある。
個室内から見たドア。もちろんカギをかけることができる。
反対に、外から鍵をかける場合は、暗証番号式となる。
早速車掌が検札に来た。乗車券と寝台券に検札印を押す。
蟹の柄である。
検札も終わり、まだ出発まで時間があるので、いったん外に出る。。
ドア。
9号車は車いす対応で、ドア幅も少し広い。
寝台個室の中で一番狭いソロは、平屋車両の10号車(3号車)にある。ドアが並んでおり、上段は部屋の中で階段を上がる。
12号車(5号車)も平屋で、普通車指定席の「ノビノビ座席」である。2段構造のカーペット敷きとなっており、1人当たりのスペースは約1畳である。
デッキ。
トイレは洋式である。
車いす対応トイレは押しボタン式のドアである。
洗面所。
車いす対応車両の洗面所は少し広めである。
10号車(3号車)にロビーがある。この一角に前述のシャワー券の自動販売機がある。
さらに、飲料の自動販売機が設置されている。
高松駅のセブンイレブンでサンライズトラベルセットを購入していた。440円也。
ポーチ、タオル、歯ブラシが入っている。
定刻21時26分に高松を出発した。
坂出を21時44分に出ると、番の州工業地帯を過ぎ、瀬戸大橋を渡る。
本州に入り、22時過ぎ、児島を出たあたりでシャワールームへ行く。使用中で、1人並んでいる。早く浴びたいので、並ぶ。
岡山駅には22時23分に到着した。このタイミングでシャワーの順番が回ってきた。ドアを開けると脱衣所がある。ドライヤーが備え付けられている。
脱衣所の機械にシャワーカードを入れると、6分間シャワーを使うことができる。また、シャワーを浴び終わった後に押すシャワールーム洗浄ボタンもここにある。
脱衣所からさらにドアを開けるとシャワーである。
ボディソープとリンスインシャンプーは用意されている。シャワーの水圧はそこまで強くはないが、ストレスは感じない。岡山ではサンライズ出雲との連結のために11分停車する。おかげで、揺れのない環境で楽に浴びることができた。
部屋に戻って、高松のマルナカで購入していた夜食を開ける。
30%引きで208円の「ミニ豚焼肉スタミナ丼」と、ノンアルのレモンサワーを美味しくいただいた。
姫路には23時32分に到着した。電気を消した車両が停車していた。
2025年6月19日木曜日。
三ノ宮には0時10分に到着した。ベッドに横になる。
6時半頃、横浜到着の車内放送で目を覚ますまで、しっかりと眠った。
多摩川を渡り、東京都に入る。
品川を過ぎると、山手線、京浜東北線と並走する。
終点の東京には、定刻7時16分に到着した。
東京駅にて。
【2025/6四国】(目次)
6,鳴門から池谷を経て高松へ:JR鳴門線・高徳線:2025/6/18【2025/6四国】
7,高松から東京へ:寝台特急サンライズ瀬戸:シングル:2025/6/18【2025/6四国】【←本記事】
<2025/6四国・完>
【寝台列車・夜行列車の乗車記録】
27,ウィーンからデュッセルドルフへ:ナイトジェット:NJ40490:2020/3/3【2020/2ヨーロッパ】
9,ジャカルタからソロへ:アルゴ・ラウ(Argo Lawu):2018/2/3【2018/2インドネシア】
22,ハルビンからハバロフスクへ:中露国際列車(1)ハルビン駅:2012/3/31【2012/3中国・ロシア】
40,コペンハーゲンからバーゼルへ:シティナイトラインCNL473「オーロラ」 (1):2012/3/1【2012/2ドイツ】
14,スレンバンからトゥンパへ:Senandung Wau:2010/8/14【2010/8シンガポール・マレーシア】
4,青森から札幌へ:急行はまなす:2010/2/13【2010/2北海道】
28,大垣から東京へ:JR東海道本線:快速ムーンライトながら:2009/9/9【2009/9西日本】
15,東室蘭から青森へ:急行はまなす:2009/3/11【2009/3北海道】
18,新大阪から新津へ:急行きたぐに:2008/7/9【2008/7九州】
11,弘前から青森へ:寝台特急日本海3号:2006/2/19【2006/2北東北】
9,秋田から弘前へ:寝台特急あけぼの:2006/2/19【2006/2北東北】