東室蘭からは、23時52分発の急行はまなす青森行きに乗車する。青春18きっぷは使えない。乗車券は事前に仕入れておいた。
急行はまなすの指定券。ドリームカーを予約しておいた。
2009/3/11:急行はまなす:東室蘭→青森
23時40分、駅員が急行はまなすの改札を始める旨を伝える。ホームで待つのも寒いので、45分頃まで待合室にいる。東室蘭からの乗車券とはまなすの急行券を取り出し、自動改札機を通ってホームに行く。
ホームには誰もいない。
23時50分、寝台特急北斗星でも使われているディーゼル機関車を先頭に、青色の客車8両が4番線に入線する。風情のある光景である。東室蘭で降りた客は数名いたが、ここで乗ったのは私だけであった。
(翌朝撮影)
急行はまなすは、日本最北の急行列車であり、そしてかつ最後の客車夜行急行列車である。普通車指定席には、ドリームカーとカーペットカーの2種類がある。ドリームカーは座席車であるが、元特急のグリーン車の座席が使われており、シートピッチも広く、フットレストも付いている。一方、カーペットカーは、文字通りカーペットの席であり、横になることが可能である。また、そのほかに2段式のB寝台が連結されている。また、自由席も連結されており、こちらには簡易リクライニングシートの座席が並んでいる。客の視点から見れば、4種類の座席を、値段と好みに応じて選ぶことができるわけであった。
私は5号車のドリームカーに乗車した。指定された座席は進行方向一番前の窓側であった。車内は空席の方が多かった。
東室蘭を出発するとすぐに車掌のアナウンスがあり、その後車内灯が減光される。とは言っても、大して暗くはならない。その直後に検札が来る。近くに座っていた外国人は座席番号を間違えていたようだったが、車掌は英語で対応をしていた。
ドリームカーの車内。翌朝撮影。
ロビースペースがある。
列車は海沿いに走る。夜行列車から見る海もまた格別なものである。時々見える明かりが綺麗である。伊達紋別に着くまでついつい見とれてしまうが、そのまま起きているわけにもいかないので目を瞑る。
2009年3月12日木曜日。
伊達紋別を過ぎた後に眠りに落ちたようで、次に起きたのは函館到着の放送であった。ドリームカーは夜中でも放送を行う。函館に着くと、座席を回転する人もいる。2つ後ろの人も回転させていたので、それに便乗して自席も回転させる。よって、自席が進行方向一番後ろの座席となる。後ろに迷惑がかからないのでリクライニングを最大まで倒す。シートの奥が少し沈んだ感じになる。これは座り心地が大変よろしい。中には、ボックスにしている人もいる。函館の次は青森だから、人がいなければ問題ない。
函館で30分間も停車するので、外に出てみた。ただ寒いだけである。すぐに車内に戻る。3時22分、定刻に発車する。一度トンネルの騒音で目が覚めたが、青森到着前の放送までぐっすり眠った。
青森には、定刻4分遅れの5時42分に到着した。途中駅で行き違いの予定の寝台特急北斗星かカシオペアが遅れたらしい。
隣のホームでは新潟行きの特急いなほ号が停車していた。
2009/3/12:JR東北本線:特急つがる2号:青森→八戸
ホームを移動して、5時52分発の東北本線特急つがる2号八戸行きに乗車する。
6両編成であり、自由席の2号車に座る。停車駅は野辺地と三沢のみである。
特急券。乗継割引が適用される。
野辺地では、隣のホームに東北本線の701系が止まっている。青森寄りに6時39分発の青森行きが、八戸寄りに6時20分発の八戸行きが停車している。慌てていると間違いそうである。
八戸には定刻1分遅れの6時49分に到着した。
2009/3/12:JR東北新幹線:はやて2号:八戸→盛岡
八戸駅では、乗り換え客の利便性を考慮したのか、新幹線との乗り継ぎ改札の自動改札機は電源が切られ、切符を見せることなく通過できるようになっていた。6時55分発の東北新幹線はやて2号東京行きに乗車する。切符に書かれている5号車の空いている座席に座る。
八戸を出発すると次は盛岡である。たったの29分である。一眠りしているとすぐであった。盛岡には定刻7時24分に到着した。
【2009/3北海道】(目次)
14,新得から東室蘭へ:JR石勝線・室蘭本線:2009/3/11【2009/3北海道】
15,東室蘭から青森へ:急行はまなす:2009/3/11【2009/3北海道】【←本記事】
<完>
【過去の急行はまなすの乗車記録】
3,青森から札幌へ:急行はまなす:2007/3/13【2007/3北海道】