新庄を15時に出た陸羽東線経由の快速「湯けむり」は、終点の仙台に17時40分に到着した。仙台からは、18時02分発の常磐線特急ひたち30号で東京へ向かう。
特急ひたちはE657系10両編成での運行である。普通車指定席には以前に乗車しているので、今回はグリーン車を予約した。グリーン車の料金は、チケットレス割引適用で6,460円であった。
2024/3/24:JR常磐線:特急ひたち30号:仙台→品川
仙台駅では一旦途中下車をして駅弁を購入した後、再びホームへ戻る。
特急ひたち30号品川行きは、6番線からの出発であった。
2022年12月下旬から、往年のE653系「フレッシュひたち」のリバイバル塗装として、E657系の5編成にそれぞれ緑、紅、黄、青、橙のカラーリングが施された。2023年10月1日から12月31日まで開催される茨城ディスティネーションキャンペーンを記念してとのことであるが、運行期間は2026年春までと長めに設定されている。
今回乗車した特急ひたち30号もこの編成での運行で、黄色のカラーリングがなされていた。
この黄色のE657系には、「ひたち海浜公園と水仙」のシンボルマークが出入口に掲示されている。
行先表示器。
グリーン車は5号車である。
重厚感のある通路を通り、グリーン車に入る。
グリーン車の車内は、普通車と同様に横2+2の4列である。
ネット上では酷評されることもあるこの座席であるが、座り心地自体は良いと思う。シートピッチも十分に広く、座席も大きいので、前後の客の動きは気にならない。たしかに、隣に客がいれば「近い」と感じるかもしれないが、今回は品川まで空いていたので、問題ない。
背面テーブルは、前後に動かすことができる。
フットレストはT字のバーである。グリーン車なのだから、ここは靴を脱いで使うことのできるタイプのフットレストを用意してほしいと思う。
肘置きの先端にはコンセントが設置されている。
棚にはブランケットが置かれている。特に案内はないが、ここに積まれているということは、自由に使って良いのだろう。
案内表示器。
5号車には多目的トイレがある。
その脇の通路を進む。
向こう側には男性用トイレがある。
洗面所。
【→E657系普通車の乗車記録はこちら】
特急ひたち30号品川行きは、定刻18時02分に仙台を出発した。次の岩沼までは東北本線を進む。
長町駅を通過する。
岩沼から常磐線に入る。もう外は真っ暗である。
仙台駅で購入した山形駅弁「山形牛いも煮弁当」をいただく。もりべん製、1,350円也。
牛肉、筍、里芋、椎茸、ネギ、蒟蒻を煮たものが炊き込みご飯の上に乗っている。優しい味で、美味しくいただいた。
ひたち30号は、岩沼を出ると、亘理、相馬、原ノ町の順に停車する。
常磐線は、2011年3月11日の東日本大震災による津波と、その直後の福島第一原子力発電所の事故により、宮城県と福島県内の一部区間でしばらくの間不通となっていた。浜吉田から駒ヶ嶺にかけては内陸に線路を移設して、2016年に運行を再開した。この線路移設にあわせて、途中の山下と坂元は高架駅となった。
原ノ町を出ると、浪江には19時20分に到着した。浪江から富岡までの区間は、原発事故の影響による帰還困難区域を含んでいたため、他の区間より復旧が遅くなったが、2020年3月14日のダイヤ改正で運行を再開し、常磐線全線が再度繋がった。
浪江を出ると、19時25分に双葉、19時30分に大野、19時38分に富岡とこまめに停車した後、少し通過駅があり、広野、いわきと続く。
いわきには20時15分に到着した。いわきでは少し客が増えた。車内販売もここから乗務する。いわきから先も、湯本、泉、勿来、高萩、日立、常陸多賀、大甕、東海、勝田、水戸と、こまめに停車する。勿来~高萩、高萩~日立間はそれぞれ13分、10分と少し離れているが、それ以外は4、5分間隔で停車する。
水戸には21時26分に到着した。水戸ではグリーン車にも数名乗車してきたが、それでも空席の方が多い。
水戸から先は、特急列車らしく通過駅が再び多くなる。列車によっては上野までノンストップであるが、ひたち30号は土浦に停車する。
水戸を出たあたりで、回ってきた車内販売からアイスクリームを購入した。340円也。スジャータの、いわゆる「シンカンセンスゴイカタイアイス」である。購入してから10分ほど待ち、やっとスプーンが通るようになったが、それでも固い。
上野には22時37分に到着した。
東京に22時44分に停車した後、東海道本線に入り、終点の品川には22時52分に到着した。
仙台を出てから4時間50分で品川に到着した。グリーン車の座席は予想外に座り心地が良く、車内も空いていたので、快適であった。
【2024/3東北】(目次)
5,新庄から仙台へ:JR陸羽東線・東北本線:快速湯けむり号:キハ110系:2024/3/24【2024/3東北】
6,仙台から品川へ:JR常磐線:特急ひたち30号:E657系:グリーン車:2024/3/24【2024/3東北】【←本記事】
<2024/3東北・完>
【常磐線特急の乗車記録】
上野から仙台へ:JR常磐線:特急ひたち3号:2020/3/24
9,上野から仙台へ:JR常磐線:特急スーパーひたち27号:2006/12/3【2006/12信越】
【常磐線の乗車記録】
4,いわきから水戸へ:JR常磐線:E501系:2023/7/28【2023/7福島】
30,JR東金線・成田線・常磐線:2009/9/10【2009/9西日本】
3,いわきから勝田へ:JR常磐線:2009/8/15【2009/8福島・茨城】
【特急車両のグリーン車乗車記録】
(JR北海道)
11,北見から旭川へ:特急大雪4号:グリーン車:キハ183系:2021/11/6【2021/11北海道】
7,札幌から釧路へ:特急おおぞら7号:グリーン車:キハ283系:2021/11/5【2021/11北海道】
(JR東日本)
3,長野原草津口から上野へ:特急草津32号:651系:グリーン車:2022/3/5【2022/3東日本・東海】
成田空港から八王子へ:特急成田エクスプレス50号:グリーン車:E259系:2021/11/23
4,銚子から千葉へ:JR総武本線:特急しおさい10号:グリーン車:2020/11/13【2020/11千葉】
JR東海道本線:ホームライナー小田原23号:グリーン車:185系:2020/11/2
(JR東海)
4,名古屋から富山へ:JR高山本線:特急ひだ3号:グリーン車:キハ85系:2022/10/21【2022/10北陸】
塩尻から長野へ:JR篠ノ井線:特急しなの11号:グリーン車:2021/9/11
(JR西日本)
6,岡山から出雲市へ:JR伯備線:特急やくも17号:381系:グリーン車:2023/6/23【2023/6西日本】
(JR九州)
7,ハウステンボスから博多へ:特急ハウステンボス14号:グリーン車:2016/9/4【2016/9九州】