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11,ソロからスマランへ:ブランタス(Brantas):2016/9/17【2016/9インドネシア】

投稿日:2019年9月3日

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クディリから乗車したマリオボロエクスプレス(Malioboro Ekspres)は、14時30分にソロ・バラパン駅に到着した。

さて、先に書いたとおり、ソロからスマランに行くブランタスの乗車券は満席で買えなかった。なので、スマランまでバスで行くことになる。とはいえ、この区間に乗りたいのであるから、もう一度窓口で空席を確認してみようかなと思う。

窓口の方へ向かうと、改札口の脇に自動券売機がある。ちょうど先客が使い終わったばかりだったので(もっとも、彼らは係員に窓口に行くように言われていたようであった)、これをいじってみる。

最初の画面で英語表記に切り替えられるのは良い。日付を「9月17日」、乗車駅に「Solojebres」、降車駅に「Semarangtawang」と入力して検索をかけると、なんとブランタス号に空席が4席あるとの表示が出た。さすがに驚き、隣でのぞき込んでいた自動券売機係のお姉さんに、「これ今日(Hari Ini)ですよね」と確認してしまった。座席も指定できるが、当然のことながらほとんど埋まっており、必然的に5号車の窓側の席を選ぶこととなった。自分で選ぶこともできるし、券売機に選んでもらうことも可能である。名前、ID番号、電話番号を入力する。IDは私の場合必然的にパスポートになるが、最初のアルファベッドは入力ができず、数字の部分だけを入力した。これが厳密に許されるのかどうかは分からないが、乗車時に問題はなかった。最後にお金を投入するとレシートが発券されるが、ここに一つ罠がある。お釣りを出す機能がないようで、係員に正確な金額をと言われる。料金はRp91,500也。Rp50,000紙幣1枚、Rp20,000紙幣1枚、Rp10,000紙幣2枚、Rp2000紙幣1枚を出すと、係員が1枚ずつ機械に投入してくれる。幸いお札が比較的キレイなものだったので、問題なく吸い込んでくれる。投入し終わると、レシートが発券される。

この自動券売機、1台しかなく、さらに専属の係員がいるという状況なので、まだ試行段階なのかもしれないが、日本人には比較的なじみやすい作りに仕上がっていると思う。ただ、お釣りが出ないことに加え、インドネシアの紙幣は日本のものと違い汚れたりよれたり破れたりしていることが日常茶飯事なので、どの程度の紙幣が使えるのかは未知数であるという問題が存在するように思う。

それにしても、なぜ、朝に満席と言われたこの列車に空席があるのだろうか。そもそも、先に乗車したマリオボロエクスプレスも、前日の段階ではエグゼクティブに空席がなかったはずである。日本であれば直前のキャンセルということが考えられるが、この国はそもそもキャンセルの概念があるのかがよく分からない。とりわけTiket.comで購入した場合には、キャンセルすることができないはずである。とすると、考えられるのは、直前に駅でキャンセルが出た、あるいは直前に予備用の座席を解放した、といったところだろうか。そうでなければ、近時導入されたチェックインシステムと結びつけて、購入されているのに出発までにチェックインされなかった座席をふたたび販売用に回しているのかもしれない。

疑問は残るものの、久々に最後まであきらめないことが大事だということを実感しつつ、ブランタスが停車するソロ・ジュブレス駅へ向かう。コンビニで飲み物を買ってRp100,000札を崩し、駅を出る。

 

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駅を出たところで、ベチャやタクシーが客待ちをしている。ベチャに座っていた運転手にソロ・ジュブレス駅と言うと、Rp30,000という。そして、タクシーに案内される。私が声をかけたのは、ベチャで涼んでいたタクシーの運転手であった。ソロ・ジュブレス駅まではタクシーで5、6分ほどの距離であった。ソロというとそこそこ大きな街なはずであるが、ジュブレス駅前は大して建物もなく、人も少なく、商店がぽつぽつとあるだけで、むしろ田舎の駅といった感じの雰囲気である。街の外れなのだろうか。

ソロ・ジュブレス駅の開業は1884年である。1867年にスマランからタングン(Tanggung)まで開通したインドネシア最初の鉄道路線は、1870年にソロまで延伸し、そこからさらに延伸していくのである。この駅舎も、どうやらそのようなインドネシアの鉄道の草創期に建てられたもののようである。左右対称の美しい建物である。

現在ソロ・ジュブレス駅を発着する列車は1日6本だけで、いずれもジャカルタからスマラン、ソロを経てクディリ方面へと向かう列車およびその反対方向の列車である。6本中5本が深夜の時間帯に固まっており、日中に当駅を出るのは、今から乗るジャカルタ行きのブランタス号だけである。

改札口付近。

駅舎の横の簡易的な建物に、切符売り場とチェックインカウンターがある。ここで、先ほど購入したブランタス号のレシートのコードをバーコードリーダーで読み込む。なかなか読み取ってくれずに手こずっていると、警備員が代わりにやってくれた。ボーディングパスが発券される。

乗車券。

この時点で15時20分頃だったので、切符売り場のベンチで本を読みつつ改札開始を待つ。

 

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2016/9/17:Brantas:Solo Jubures → Semarang Tawang

ブランタス(Brantas)号は、クディリとジャカルタ・パサールスネン(Pasar Senen)とを結ぶ長距離列車で、全車エコノミーACで構成されている。列車名の由来は、クディリを含む東部ジャワを流れるブランタス川らしい。

クディリ発便は、クディリを13時に出て、パサールスネンには深夜2時14分に到着する。昼行とも夜行ともいえるような時間帯での運行であるが、このような列車はインドネシアにはいくつかある。他方、ジャカルタ発便は、ジャカルタを16時に出て、クディリには翌朝6時36分に到着する。

16時頃、まだ出発まで1時間ほどあるが、先の警備員が来て、ブランタスの改札が始まったと教えてくれる。駅へ行き、改札を通り、ホームに出る。

ジャカルタ行きの長距離列車ということもあり、客の荷物の量が今までに乗った列車とは異なる。段ボール数箱とか、麻袋数袋を抱えた客も散見される。旅行なのか、引っ越しなのか、それとも他の目的なのか。

16時10分過ぎ、突如スコールに見舞われる。屋根があるとはいえ、雨が吹き込む。ホームの中央部に避難する人もいる。視界も一気に悪くなる。30分近く強い雨が続く。

ブランタスに積みこむ貨物。

 

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雨が少し弱くなりかけた16時50分、駅員が列車が来る旨を放送する。

CC204型ディーゼル機関車を先頭に8両編成だろうか。1両目の客車は昔ながらのオレンジ色の塗装だが、他の客車はいずれも新塗装であった。4号車と5号車の間に厨房車が連結されている。5号車より向こうは駅の屋根の外であり、雨が降っていたから、5号車の乗車口に客が集中する。

5号車から乗車する。

5号車は、すべての席が埋まっているように見える。本当に空席があるのかと思いつつ車内を進むと、幸い私の席は空いていた。乗車券を買ったときには16ABCとそろって空席であったはずだが、既に2人座っていた。1人は職員だろうか、制服を着ていた。頭上の棚は先客の荷物で埋まっている。荷物をボックスの下にいれる。6人掛けのボックスが大人6人で埋まると、やはり相当な窮屈さを感じる

17時過ぎ、列車はソロ・ジュブレス駅を出発する。いくつかポイントを渡り、左にソロ・バラパンへの線を見つつ右へ分岐する。列車は左右に住居を見ながら進み、その後も道路沿いを進む。住居も続き、しばらくソロの生活圏が続く。だんだんと民家の間隔が開き、また田園風景となるが、所々に街が形成されており、人里離れたという感はない。

17時40分、山の中を走っているのかと思う。この頃になると、車窓には生い茂った木々が見え、街灯の明かりも見えなくなり、人里から離れているのかなと思う。

17時50分、グンディ(Gundih)を通過する。右側にガンブリンガン(Gambringan)への線を見つつ、左側へ進む。

18時15分。停車する。18時29分、出発する。ポイントをいくつか渡っているようなので、駅か信号所なのだろうが、辺りは暗くてよく分からない。停車していた付近には民家もあるようで明かりが見えたが、出発すると、車窓は真っ暗になる。

車内は子どもを連れた客も多い。車窓が楽しめなくなり、親が子どもの相手に疲れてくると、子どもが退屈しはじめ、彼らの騒ぎ声もちらほらと聞こえる。

清掃員が、ゴミの回収と、新しいビニール袋を配りに来る。

19時00分、沿線に少し明かりが見える。そのすぐ後に、タングン(Tanggung)を通過する。このタングンからスマランまでが、1867年に開通したインドネシアで最初の鉄道路線である。

19時10分を過ぎると、スピードが上がる。ブルンブン(Brumbung)から北本線に入ったのだろう。

スマラン・タワンには19時20分過ぎに到着した。若干遅れての到着である。降りる客は多かったが、その大半はたばこを吸うためであり、出口から外へ出て行く人は少なかったように思う。

スマラン・タワン駅。

目的の路線に乗ることはできた。ただ、時刻表から予想できていたとはいえ、グンディ以降では完全に日が暮れてしまい、車窓が楽しめなかったのは残念であった。この区間は、インドネシアで最初の鉄路区間を含んでいる。今度、改めて、この区間を昼間に走るカリジャガ(Kalijaga)に乗ろうかなと思う。

 

タワン駅の外にある食堂でナシラメス(Nasi Ramas)を食べた。骨付きの鶏肉と、豆腐料理がご飯の上にかけられている。毎度のことだが、スマランで食べるお米は水分が多い。

 

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