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小田急小田原線・江ノ島線:特急ホームウェイ87号(VSE):2022/2/28

投稿日:2022年3月22日

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2021年12月、小田急50000形VSE(Vault Super Express)が、2022年3月11日に定期運用から引退することが発表された。

VSEは、小田急の特急列車ロマンスカー用の車両として、2005年に運転を開始した。2編成のみの製造であったが、両先頭車には展望席があり、白色の赤のラインが入った車体は美しく、一時期は小田急を代表する車両といった位置づけであった。

10両編成ではあるが、乗り心地の向上を理由として、台車を車両の連結部分に設置した連接台車の構造を採用しており、先頭車は18.2m、中間車は13.8mと1両の長さが短くなっている。1両の長さが短いのは、連接台車を採用しつつ一般的な車両と同じ長さにすると、台車間の距離が一般的な車両と比べて長くなり、曲線区間にあるホームや線路脇の標識に車体が衝突するからである。

いつでも乗れると思っているとなかなか乗らないもので、いつの間にか定期運用からの引退が間近になってしまった。

 

2022/2/28:小田急小田原線・江ノ島線:特急ホームウェイ87号:新宿→藤沢

2022年2月28日月曜日。

小田急のウェブページで、新宿を21時20分に出る特急ホームウェイ87号藤沢行きにVSEが充当されることが分かったので、これに乗車することにした。出発1時間前にウェブページから予約をする。さすがに展望席とコンパートメント席は全て埋まっていたが、普通車両にはまだ空席が多く、席を自由に選択することができた。

 

新宿駅小田急線ホームの特急ロマンスカー発車案内。

 

ホーム上の乗車案内。

 

VSEの引退間近ということもあってか、VSEに関する展示があった。

ホームの立ち入りができない箇所にはプラレールが設置されていた。VSEの入線時刻が近くなると、係員がこの中に入り、プラレールを動かし始めた。

50000形VSEのほかに、60000形MSEも走っていた。

 

こちらは掃除機だろうか。

 

21時20分発のホームウェイ87号藤沢行きは、21時06分、片瀬江ノ島始発のえのしま2号として新宿駅に到着した。客を降ろした後、一旦ドアを閉め、出発5,6分前まで車内清掃が行われた。

前面の窓下には、「VSE ありがとう!」と書かれたシールが貼られていた。

側面には「感謝をこめて!」のシールが貼られていた。

 

先頭の展望車。

赤いラインの下には、"ROMANCECAR VSE"の文字がある。

他の車両では、車端部の窓上に"ROMANCECAR VSE"の文字があった。

 

再びドアが開いたので、乗車する。

 

デッキ部分は白色でまとまっている。

デッキ部にある車内案内。

くず物入れ。

 

平成17年(2005年)日本車輌製である。

 

50000形の愛称は”Vault Super Express”であるが、”vault”とは「アーチ形の天井」を意味する英語である。その愛称の通り、天井が高く、アーチ型になっているのが特徴である。

座席は、窓に向かって5度の角度が付けられ、景色を見やすいように配慮されている。

 

座席は、詰め物が少ないのか、板に座っている感覚というと言いすぎであるが、そこまで座り心地が良いわけではない。この点はEXEの方が上である。

 

座席には背面テーブルが備わっている。

背面テーブルの下には網ポケットがある。

 

また、座席を向かい合わせにしたときは、壁にあるテーブルを出すことができる。

 

トイレ・洗面所は3号車と8号車にまとまっている。

車いす対応の大型洋式トイレ。まだ真新しさを感じるデザインである。

男性用トイレ。

 

洗面所。カーテンがある。

 

3号車にはもともと売店として使われていたスペースがあり、さらにその奥にはコンパートメントがある。

カウンター下のショーケースには、「VSEありがとう」の文字と共に、VSEの写真や模型が飾られていた。

 

連結部分。この下に台車がある。連接台車の車両は乗り心地が良い、安定性があるなどと言われるが、正直なところ、他の特急車両と比べて何か違うかと言われると、個人的にはよく分からない。私が鈍感なだけかもしれないが、最近のボギー車の乗り心地が十分に優れているということもあると思う。

 

ホームウェイ87号藤沢行きは、新宿を定刻21時20分に出発した。1時間前に指定席券を購入した際には空席多数であったが、出発直前に購入する人が多いのか、車内はほぼ満席であった。VSE目当ての客も一定数見られたが、むしろ通常の通勤客が大半であるように見受けられた。私の隣にも客が来た。

車内放送では、「鉄道愛好家の皆様にお願いです。車内ではお休みの方もいらっしゃいますので、写真撮影等はご迷惑になりませんよう……」と案内が流れた。

 

通勤ラッシュのピーク時からは外れているものの、まだ列車の本数が多い時間帯である。複々線区間をゆるゆると走る。

新百合ヶ丘には21時43分に到着した。早速席を立つ客が多い。

新百合ヶ丘では、この列車は、多摩線の列車が使用する3番線に到着した。隣のホームを見ると、1番線には21時48分発の各駅停車本厚木行きが、2番線には21時43分発の急行小田原行きが停車していた。2番線から急行小田原行きが出発すると、直後に、21時46分発の快速急行小田原行きが2番線に入線した。既に夜も遅い時間であるが、綱渡りのような運用がなされている。

ホームウェイ87号藤沢行きは、21時45分に新百合ヶ丘を出発した。

町田を通過し、相模大野には21時56分に到着した。ここでも席を立つ客が多い。乗客はだいぶ少なくなった。

相模大野から先は小田急江ノ島線に入る。大和には22時04分に到着した。隣では22時07分発の普通藤沢行きが接続をとっていた。相鉄線との乗り換え駅でもある。

終点の藤沢には22時18分に到着した。

 

ホームウェイ87号は藤沢到着後は回送となって車庫へ引き上げる。

 

写真を撮る客もチラホラといた。

 

VSEは、2022年3月11日をもって定期運行を終了する。イベント列車ではまだ使われるようで、完全引退は2023年秋を予定しているとのことである。

 

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