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28,ワカバルからシンガポールへ:Ekspres Sinaran Timur:2010/8/17【2010/8シンガポール・マレーシア】

投稿日:2019年6月24日

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2010年8月17日火曜日。本日はコタバルからシンガポールへ戻る。

5時45分起床。朝食を食べず、6時20分にホテルをチェックアウトする。まだ暗い。

6時30分過ぎにバスターミナルに着く。セブンイレブンでパンと飲み物を購入する。

 

2010/8/17:Cityliner 27:Kota Bharu Bus station→Wakaf Bharu

6時45分発の27番のバスに乗ってワカバル(Wakaf Bharu)へ向かう。このバスがワカバル方面への始発バスである。先日、Citylinerの運転手にバスの時刻を聞いておいたので、無駄な時間無く乗ることができた。ターミナルには時刻表が掲示されていなかったはずであるが、時刻は一応決まっているらしい。

朝早くであるが、座席の大半が埋まっている。学生も多い。運転手が乗ってくると、客は運転手のところに行きお金を払う。

定刻にバスターミナルを出発する。所々で客を乗せつつ進んでいく。一応、バス停のようなものがあるようである。

7時頃にワカバルに到着。駅へ向かう。駅に着くと、早速ネコのお出迎えを受けた。

 

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2010/8/17:KTM Intercity:Ekspres Sinaran Timur:Wakaf Bharu→Singapore

本日シンガポールまで乗車する列車は、"Ekspres Sinaran Timur"(エクスプレス・シナラン・ティムール)である。この列車は、2010年8月1日の改正で誕生した、朝7時にトゥンパ(Tumpat:トゥンパッ)を発ち、シンガポールまで向かう国際急行列車である。シンガポールの予定到着時刻は22時02分であり、およそ15時間の運用である。ジャングルトレインとも呼ばれるマレー鉄道の東海岸線(East Coast line・イーストコースト線)を昼間に乗り通す場合は、この列車に乗るのがベストであろう。この列車と対になる列車はシンガポール4時30分発のトゥンパ行きだが、その時間にシンガポール駅に行くのも大変だし、列車が遅れれば東海岸線の後半は日が暮れてしまう。

ワカバル駅。

乗車券。

7時15分、"Ekspres Sinaran Timur"は定刻にワカバル駅に入線する。ディーゼル機関車が、3両の客車と電源車を率いている。客車はすべて2等車である。

早速乗車する。車内には集団見合い式の座席が並んでいる。客室の前寄りが前向き、後ろ寄りが後ろ向きに設置されている。

指定された15Dの座席は前向きであったが、なんとこの席、窓がない。15時間も窓無しの席に座っているのは苦痛以外のなにものでもない。そもそも、景色を見たいがために、この昼間の列車に乗ったのである。

ワカバルを出発してすぐに検札が来る。俳優のニコラス・ケイジ氏によく似た車掌に、「景色を見たいから席を移りたい」と申し出ると、「空いているならどこでもいい」と言う。なぜそのようなあたりまえのことを聞くのか、といった感じの口調であった。

ただ、前向きの座席は案外埋まっている。欧米系の客や、荷物を多く持ったマレーシア人が多い。どうやら、前向きの席から発券しているようである。

結局、後ろ向きの席に座る。後ろ向きの席は空席だらけである。車掌も、2席使って寝ている。ただ、実は、私は後ろ向きの座席が苦手である。これに座ると、かなりの確率で酔う。鉄道好きの人間が鉄道で酔うのは情けないことであると思っているのだが、それでも酔うのである。

とりあえず朝飯を食べる。コタバルのセブンイレブンで買った、ソーセージパンとカレーパンである。ソーセージパンは食えたが、カレーパンはパン自体が脂っこくて、口に合わない。もったいないが、一口かじっただけで終わりにする。

朝飯を食うと、眠くなってきた。昨晩はあまり寝付けなかった。幸い、ここから約3時間は、昨日通った区間である。寝ておくことにする。駅に着く度に目が醒めるが、これは習性のようなものである。途切れ途切れにはなるが、結構寝る。

7時33分、パシール・マス(Pasir mas)。定刻である。

8時05分、タナ・メラ(Tanah Merah)。6分遅れ。

8時25分、トゥマンガン(Temangan)。ここでしばらく停車する。8時45分、シンガポールからの夜行列車と列車交換する。あちらは約1時間遅れである。その後、出発となる。

9時15分、クライ(Krai)。既に約40分遅れである。

9時40分、マネッ・ウライ(Manek Urai)。ここは、本来この列車の停車駅ではない。運転上の停車、「運転停車」である。ここで、クアラルンプール発の夜行列車と列車交換する。あちらは約3時間遅れである。なかなか堂々とした遅れっぷりである。日本であれば特急券払い戻しになる。

その後はしばらく記憶にないが、ここからダボン(Dabong)の間で、鈍行列車とも列車交換をしているはずである。

10時40分、ダボン。1時間遅れである。

昨日降り立ったクンブ(Kemubu)を10時55分に通過する。

25,クンブ駅:2010/8/16【2010/8シンガポール・マレーシア】

 

やはり酔った。列車はかなり速度を出しているが、その分、縦に横に揺れる。マレー鉄道では時々脱線事故も起きているとの話しがあるが、さもありなんと思う。とりあえず、酔ったときは、目を瞑って過ごすのが一番である。

 

便意を催しトイレに行く。このトイレは曲者であった。事を済ませ、ホースで洗い流すところまではよかった。手を洗おうとして水道のボタンを押すと、とんでもない勢いで水が出てくる。床が水浸しになる。もちろん、ズボンにも大量の水飛沫がかかる。水道の水がかかっただけだから汚くはないだろうが、あまり気分がよいものではない。

私の直後に、欧米系の客がそのトイレに入っていった。しばらくすると、憮然とした表情でトイレから出てきた。やはり、彼のズボンも水浸しであった。

ちなみに、反対側のトイレには便座がなかった。

 

正午、グア・ムサン(Gua Musang)に到着した。69分遅れである。ここでは降車客が多い。特に、欧米系の観光客が揃ってここで降りる。

グア・ムサン駅の周辺には、変わった形の岩が見える。"Gua"とは、マレーシア語で洞穴を意味するらしい。そして、この岩には多くの洞穴があるらしい。

 

13時55分、クアラ・リピス(Kuala Lipis)。80分遅れである。この駅のホームは1面2線で、一本は行き止まり式であった。日本では時々見られる構造だが、マレー鉄道の今までの駅のホームの中では異端である。

クアラ・リピスは、規模としては小さいが一通りのものが揃った街に見える。東海岸線から見える唯一の街らしい街だったように思う。

ホームには人が多い。この駅で荷物の積み込みが行われる。2号車には、地元客が10名ほど乗ってくる。そして出発する。と思ったら、しばらく前進して停車して、逆走して行違線に入る。ホームにはまだ大勢の客がいるから、反対方向の列車が来るのだろう。

しばらくすると、2等車を3両繋いだ列車がホームに入線する。時間からすると、シンガポールを朝4時30分に出たトゥンパ行きの列車である。あちらは20分の遅れである。

14時21分、クアラ・リピスの行違線を出発する。

幸い、酔いは治まりつつある。

 

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15時05分、ジュラントゥット(Jerantut)。79分遅れである。ここで、残っていた欧米系の集団がほとんど降りていく。また、車掌も交換する。乗ってくる客も多い。中華系の顔つきの人が多くなった。

前向きの座席に空席ができた。次にその席の持ち主が来るまで、そちらに移る。そういえば、いつの間にか、私の元の座席は車内販売のお兄さんが占領していた。

ジュラントゥット出発後、検札がある。昼行列車では、車掌が変わると検札をするらしい。今度の車掌は若く、なんとなくガキ大将のような雰囲気をかもしだしていた。座席番号の確認はせず、切符を持っているかだけを確認していた。

15時32分、クアラ・クラウ(Kuala Krau)。69分遅れ。

車窓から。

15時55分、ムンタカブ(Mentakab)。65分遅れ。ここで列車交換をする。グア・ムサン行きの鈍行列車であろう。

ムンタカブ(Mentakab)を16時に出発した。

東海岸線という名前だが、東海岸が見えるわけではない。ジャングルトレインという愛称はあるが、常にジャングルの中を走っているわけでもない。ただ、人が住んでいないようなところを長時間走り続けていることはたしかである。単調ではあるが、わりと楽しめる。

16時35分、駅ではないところで突然停車する。運転手はしきりに警笛を鳴らしている。動物でも線路に入ったのだろうか。

16時51分、トゥリアン(Triang)。79分遅れである。この駅では中華系の客が多く乗ってくる。席の移動を余儀なくされる。3両目を見ると空席が多いので、こちらに座る。体調はもう元に戻った。

トゥリアン駅で見た事業用の車両。

車窓からは、羊や牛、山羊などが時折見える。家畜であろう。そういえば、今まであまり家畜を見なかったような気がする。

17時40分、バハウ(Bahau)を通過する。街も見える。そろそろ東海岸線も終了である、と思ったら、またジャングルの中に突入する。最後の力を振り絞るかのような速度で走る。横揺れが激しい。

18時10分、最徐行で東海岸線の終着駅、グマス(Gemas)に到着する。66分遅れである。

 

ワカバルからグマスまでは513.7kmである。東京から北に513km向かうと、あともう少しで盛岡についてしまうという距離である。その513kmの間で、クアラ・リピス(Kuala Lipis)くらいしか、街らしい街がなかったというのは驚きであった。もっとも、駅と離れたところに中心部がある街が多いのかもしれない。車窓については、田舎を走っていることには変わりないが、意外と車窓の雰囲気には変化があり、私自身は飽きることはなかった。

 

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18時15分、グマスを出発する。西海岸線(West Coast line・ウエストコート線)をシンガポールに向けて進む。東海岸線を走っていたときとは対照的に、客がめっきり減る。本数が多いからだろう。グマスで車掌が交代し、3度目の検札がある。

18時37分、スガマッ(Segamat)。38分遅れ。貨物列車と列車交換する。貨物の方が行違線で待避していたので、そのまま出発。

19時10分、ラビス(Labis)。44分遅れ。ここでも列車交換をする。たぶんクルアン(Kluang)発グマス行きの"SHUTTLE"66列車だろう。こちらとは対照的に混雑している。

腹が減った。朝にパンを食って以来、何も食っていない。2両目のデッキに車内販売のワゴンがある。ワゴンを見ると、ポテチのようなスナックと水、菓子パンしかない。菓子パンとウエハースを買う。値段は忘れたが、とても安かったということは覚えている。お金を、2両目の端っこの席で寝そべっている若い販売員に渡す。

車窓から。

 

ここで、遅ればせながら、車内を見て回る。列車は3両で、全部の車両が2等車のようである。ただ、3両とも座席の形が違う。作られた年代が違うのだろう。どの車両の座り心地も似たり寄ったりである。

3両目の座席。テーブルはあるが、壊れているものも多い。

1両目の座席。

 

19時30分、外が真っ暗になる。真っ暗になると何も見えない。時折、街灯の明かりが見えるだけになる。

19時55分、クルアン(Kluang)。29分遅れである。貨物列車と交換する。貨物列車は客扱いをしないのでそのまま行違線に入る。20時05分に出発する。

20時40分、ラヤン・ラヤン(Layang Layang)。ここは本来の停車駅ではないはずである。運転停車だろう。シンガポール発トゥンパ行き夜行列車と列車交換をする。

21時、車掌がシンガポールの入国カードを持ってきてくれる。国際列車に乗車しているという実感がやっと湧いてくる。入国カードを書くためにテーブルを開こうとするが、開かない。中にはテーブル自体が外されている座席もある。メンテナンスをしていないようである。

21時10分、クライ(Kurai)。54分遅れである。シンガポール発グマス行きの"SHUTTLE"64列車と交換する。あちらはほぼ定刻通りの運転である。グマス行きの列車には客が多い。席の大半が埋まっているのが見える。

21時30分、クンパス・バル(Kempas Baru)。52分遅れである。

 

21時43分、ジョホールバル(Johore Bahru)に到着した。マレーシア国境の駅である。ここでしばらく停車する。

停車中に、Yシャツに腕章をつけた審査官が来て、マレーシアの出国審査が行われる。審査官は、パスポートに赤ペンで"JB/17/08/2010"と記入する。

その間、別の検査官が車内を点検して回る。トイレや配電盤なども開けている。

 

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21時56分、ジョホールバルを出発する。この駅の左側に、新しい建物がある。駅のようである。これがジョホールバル・セントラル(Johore Bahru Central)駅だろうか。この駅が開業すると、現在のジョホールバル駅は廃止となる。

コーズウェイ(Causeway)を渡り、22時01分にシンガポールのウッドランズ(Woodlands)に到着。ここでシンガポールの入国審査が行われるため、列車を降りることになる。列車を降りると、2匹の麻薬犬が歩いている。

国境の駅だが、さほど写真には厳しくなさそうである。もちろん、審査場で写真を撮ったり、あるいは麻薬犬を撮ろうとしたりすれば、警備員が飛んでくることになるだろうと思われるが、駅名票や列車のみを撮る程度であれば、警備員も何ら言わない。

ウッドランズ駅駅名標。

シンガポールの入国審査は、「本当に一人か?」「滞在は3日間でよいのか?」「帰りの航空券は持っているか?」「航空券を見せて」などと、結構しつこかった。その後、荷物検査を受ける。X線検査機に通すだけである。

この駅で降車することもできるとのことで、出口に向かう人も何人かいる。

麻薬犬も仕事を終えて、検査官に引き連れられて事務所に戻っていく。麻薬犬が2匹で何か喧嘩をしていて、検査官が笑いながら引き離している。

22時10分、再び乗車開始となる。一番近い先頭車に乗車。結果的に、3両すべての車両に乗車したことになる。乗車したのは15人であった。

 

22時15分にウッドランズを出発する。

22時28分、ブキッ・ティマ(Bukit Timah)駅を通過する。

22時40分、終点のシンガポール駅に到着した。38分遅れであった。およそ750kmを走っての38分遅れであるから、なかなか頑張ってくれたと思う。

向かいのホームには、22時30分発の夜行クアラルンプール行きの列車が発車を待っていた。この列車が到着すると、すぐに出発していった。

この列車の各駅の停車時刻と実際の到着時刻をメモしておいたので、以下に記す。時刻表は駅に掲示されていた時刻をそのままうつした。

 

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Ekspres Sinaran Timur 15列車(予定時刻は2010年8月1日の時刻)

停車駅 - 予定時刻(実際の時刻)

Tumpat   7時00分

Wakaf Bharu 7時16分(7時16分発)

Pasir Mas 7時33分(7時33分着、35分発)

Tanah Merah 7時59分(8時05分着、07分発)

Krai 8時37分(9時15分着、17分発)

Dabong 9時38分(10時39分着、42分発)

Gua Musang 10時51分(12時00分着、03分発)

Kuala Lipis 12時33分(13時55分着、14時00分発)-行違線で交換列車を待ち、14時21分発車

Jerantut 13時46分(15時05分着、11分発)

Kuala Kurau 14時21分(15時32分着、35分発)

Mentakab 14時49分(15時54分着、16時03分)

Triang 15時31分(16時51分着、55分発)

Gemas 17時04分(18時10分着、15分発)

Segamat 17時59分(18時37分着、39分発)

Labis 18時24分(19時10分着、14分発)

Kluang 19時26分(19時55分着、20時05分発)

Kulai 20時16分(21時10分着、14分発)

Kempas Baru 20時38分(21時30分着、32分発)

Johor Bharu 20時56分(21時43分着、56分発)

Woodlands -時-分(22時01分着、15分発)

Singapore 22時02分(22時40分着)

 

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【マレーシアの鉄道の乗車記録】

26,クンブからワカバルへ:Shuttle 84列車:2010/8/16【2010/8シンガポール・マレーシア】

24,ワカバルからクンブへ:Shuttle 83列車:2010/8/16【2010/8シンガポール・マレーシア】

14,スレンバンからトゥンパへ:Senandung Wau:2010/8/14【2010/8シンガポール・マレーシア】

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