鉄道 日本の鉄道 JR九州 2023/7九州 記録

14,門司港駅(福岡県:JR鹿児島本線):2023/7/15【2023/7九州】

投稿日:2023年9月9日

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下関から巌流島を経て門司港に戻ってきたのは15時近かった。

門司港駅は、1891年に九州鉄道の「門司駅」として開設された。現在の駅舎は1914年に建築された二代目である。ネオ・ルネッサンス様式と呼ばれる作りらしい。左右対称の外観である。

当初は九州の玄関口駅であったが、1942年の関門トンネル開通と共に大里駅が「門司駅」となり、門司駅は「門司港駅」となった。

 

駅舎に入る。

旧一・二等待合室は、現在、みどりの窓口と観光案内所として使われている。

旧三等待合室は、現在、スターバックスコーヒー門司港駅店となっている。

 

関門連絡船通路跡。1942年に関門トンネルが開通した後も、1964年まで運行が続いたという。

監視孔。戦争末期に軍の命令で設置された渡航者の監視所跡とのことである。

 

コンコース。

 

構内にはファミリーマートがある。駅にあわせた配色となっている。

 

その奥には洗面所、水呑処がある。水呑処は1914年頃に設置されたものらしいが、終戦後に門司港に戻ってきた引揚げの人々が安堵の思いで喉を潤したことから、「帰り水」と呼ばれるようになったのだという。

 

門司港駅の2階には、結婚式場とレストランを兼ねた「マリーゴールド門司港迎賓館」が入っている。

この日は、「FRIDAY + SATURDAY NIGHT BEER STATION」という「駅飲み」イベントが行われていた。チケット制のプラン、飲み放題プラン、飲み食べ放題プランが用意されていた。

店内は、レトロ、クラシックという表現が適切だろうか、天井が高く、華美なシャンデリアなど、優雅なパーティ会場という雰囲気である。

「駅飲み」イベントであるが、アルコール以外のドリンクもあるほか、フードメニューはおつまみ、デザートが揃っている。子供を連れた家族も何組かいた。

今回はチケット制のプランを選択した。1,000円を支払うと、チケット10枚と引き替えになる。

ドリンクはノンアルコールドリンクの中から巨峰ロゼを、フードメニューからはプレミアムガトーショコラと自家製アイスクリームを注文した。いずれもチケット3枚であった。美味しくいただいた。

プレミアムガトーショコラ。

自家製アイスクリームは蜂蜜のアイスであった。

 

この会場には出入口が2箇所あり、帰りはスタッフに勧められて別の出口から出た。その出口の向かいには、大正の頃だろうか、当時の華美な内装を復元した旧貴賓室があった。

 

門司港駅には九州鉄道記念館が隣接している。

入館料は大人300円だが、割引は充実しており、午前中に乗車した門司港レトロ観光鉄道の乗車券を提示すると2割引になった。

屋外の車両展示場には、機関車、特急車両、寝台車など10車両が展示されていた。ボンネット型の481系特急車両、昼夜兼用の581系特急車両(外観のみで、車内は通勤形715系に改造された後のものである)、14系寝台車は、車内の見学も可能であった。1939年に製造されたキハ07形気動車は、戦前に製造された同型車で原形を保っているのがこの記念館の保存車両だけということで、貴重である。

屋内展示もあり、冷房の効いた部屋で、一通りのんびりと見学をした。このときの企画展は「南阿蘇鉄道全線 復旧企画展 九州、第三セクター鉄道の車両」であった。南阿蘇鉄道は2016年4月の熊本地震で被災し、立野~中松間が長らく運休となっていたが、ちょうどこの日、7月15日に、およそ7年ぶりに全線での運行を再開した。

 

【2023/7九州】(目次

13,下関(唐戸)から巌流島を経て門司港へ:関門汽船:2023/7/15【2023/7九州】

14,門司港駅(福岡県:JR鹿児島本線):2023/7/15【2023/7九州】【←本記事】

15,北九州(門司)から東京へ:オーシャン東九フェリー「フェリーしまんと」:(1)2人個室:北九州→:2023/7/15【2023/7九州】

 

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