2021年10月1日に、東京駅と流山おおたかの森駅、柏の葉キャンパス駅を結ぶ高速バス「東京駅~流山おおたかの森・柏の葉キャンパス線」が運行を開始した。JRバス関東、東武バスセントラル、京成バスの3社共同運行で、東京駅発が1日8便、柏方面発が1日9便である。
この系統は、便によって経路が異なり、柏の葉キャンパス駅西口、国立がん研究センターには全てのバスが停車するが、流山おおたかの森駅などその他の停留所には一部のバスのみの停車となる。柏の葉キャンパス駅はつくばエクスプレス、流山おおたかの森駅はつくばエクスプレスと東武野田線の駅であり、国立がん研究センターも含め、東京駅からの直接のアクセス手段はこれまでなかった。そこに目をつけて開設したのだろう。
2021年10月22日金曜日。
今回は、22時35分に柏の葉キャンパス駅西口を出る東京駅日本橋口行きの終バスに乗ることにした。東京駅行きの昼行高速バスは各地から数多く存在するが、この便は、その中でも相当に遅い時間に始発地を出発するバスである。乗客がいると見込んで設定されたのだろうが、気になる存在である。
2021/10/22:つくばエクスプレス:秋葉原→柏の葉キャンパス
秋葉原を21時44分に出発するつくばエクスプレスの普通守谷行きに乗車し、柏の葉キャンパス駅へ向かった。
この時間帯のつくばエクスプレスに乗るのは初めてであるが、秋葉原ですべての座席が埋まり、立ち客がドア付近に何名かいるという状態であった。新御徒町、浅草、南千住では数名がパラパラと乗ってきた。JR線、東京メトロ、東武線との乗換駅である北千住では、さすがに相当数の乗車があり、車内中程まで立ち客で埋まった。ただ、この混雑は、北千住の二つ先の六町までであり、六町で立ち客が減った。その後、武蔵野線との接続駅である南流山でまとまった降車があり、空席も一気に増えた。
思えば、つくばエクスプレスの普通列車に乗車したのも初めてであったが、改めて、地下駅が多いことを実感した。秋葉原を出ると、南千住までは地下駅で、北千住で一旦高架に上がるが、青井、六町は地下駅、埼玉県に入り八潮、三郷中央は高架駅、千葉県に入り南流山は地下駅、流山セントラルパークは地上駅である。上がったり下ったりしているようである。
柏の葉キャンパスには22時19分に到着した。この駅でもまとまった降車があった。柏の葉キャンパスという駅名は、柏の葉公園と東京大学柏地区キャンパスとが最寄りにあることに由来するらしい。
秋葉原から柏の葉キャンパスまでは、ICカードで682円であった。
柏の葉キャンパス駅入口。
駅の高架下には商業施設「TXアベニュー柏の葉」、向かいには大型商業施設「ららぽーと柏の葉」がある。昼間は賑わっていそうな感じである。夜のこの時間帯も、「TXアベニュー柏の葉」のマクドナルドには列ができていた。
つくば方面の高架下には「柏の葉かけだし横丁」という屋台風の飲食店街があった。
2021/10/22:ジェイアールバス関東「東京駅~流山おおたかの森・柏の葉キャンパス線」:柏の葉キャンパス駅西口→東京駅日本橋口
さて、ここからが本題であるが、東京駅行きの高速バスは、柏の葉キャンパス駅の西口2番乗り場から出発する。
2番乗り場には、22時25分発高田車庫行きの東武バスが停車していた。
2番乗り場のポールには、東京駅行きの案内が目立つように貼られていた。
22時半頃になって、22時35分発の東京駅行きのバスが到着した。この便の担当はJRバス関東である。
本日の車両は、「土浦200か1398」である。
乗車時に運賃を支払う。東京駅までは1,000円である。交通系ICカードでの支払いも可能である。
車内。
床が木目調で、シックな感じの車内である。座席は一般的な横4列のリクライニングシートである。補助席はない。
各座席には、携帯電話充電用にと、AC100V用コンセントが設置されている。
最後部にはトイレが設置されている。
22時35分、定刻に柏の葉キャンパス駅西口を出発した。乗客は私一人である。
バスは柏の葉公園通りを進む。税関研修所では客がいなかったので通過する。
国立がん研究センターは、センター内に停留所があるので、中に入る。バス停で一旦停車するも、客はいない。ここが最後の停留所なので、この時点で客が私だけであることが確定した。
22時42分に国立がん研究センターを出ると、運転士が、自己紹介と東京駅予定到着時刻を放送した。運転士は土浦支店の所属らしい。
バスはやや細い道を進み、22時47分、柏料金所から常磐自動車道に入った。
三郷料金所を通過し、三郷JCTで首都高速6号三郷線に入り、八潮料金所を通過する。小菅JCTで中央環状線、堀切JCTで向島線、江戸橋JCTで都心環状線へ入る。このあたりは風景がころころと変わり、いつ乗車しても楽しい。
宝町出口を23時16分に通過した。宝町出口からは、右へ向かえば東京駅であるが、一旦左折し、八重洲通りを八丁堀まで進む。八丁堀の交差点を左折して新大橋通りへ入り、茅場町の交差点を左折して永代通りを進む。かつては、呉服橋出口を降りればすぐに東京駅であったが、2021年5月にこの出口が閉鎖されてしまったために、このような迂回が生じることとなった。この時間帯は道が空いているので問題ないが、時間帯によってはこの区間で遅延を生みそうである。
東京駅日本橋口には23時26分に到着した。11分の早着であった。
私が降りると、バスはすぐに回送になって出発していった。
この時間帯、日本橋口はほとんど人の気配がなかった。
【ジェイアールバス関東の乗車記録】
ジェイアールバス関東「JR竹芝 水素シャトルバス」:2021/6/19
39,成田空港から東京駅へ:ジェイアールバス関東「エアポートバス東京・成田」:2020/3/6【2020/2ヨーロッパ】
5,茂木から宇都宮へ:ジェイアールバス関東「水都西線」:2012/5/25【2012/5関東】
2,盛岡から東京へ:ジェイアールバス関東「らくちん4号」:2007/5/13【2007/5甲信越】
7,つくばから東京へ:ジェイアールバス関東「つくば号」:2005/11/26【2005/11関東】