長崎市に本社を有する野母商船は、博多と五島列島を結ぶフェリー「太古」を、1日1往復運行している。博多発は夜行便、五島発は昼行便である。
今回乗船する五島発便は、福江を10時10分に出発し、中通島の青方港、小値賀島の小値賀港、宇久島の宇久平港を経由した後、博多へ向かう。博多港に到着するのは17時50分である。なお、逆の博多発便は、博多を23時45分に出発し、早朝から宇久、小値賀、青方、さらに奈留島の奈留港を経由した後、福江には8時15分に到着する。
予約・決済は公式ウェブサイトで1ヶ月前から行うことができる。福江から博多までの運賃は4,930円で、これでカーペットの「スタンダード」に乗船でき、グリーン和室、グリーン寝台、ツイン、ファミリー、スイートの客室を使用する場合は、追加で指定客室料金を支払うという仕組みになっている。その中で、ツイン、ファミリー、スイートは個室で、いずれも窓付きである。今回は、2,600円の指定客室料金を支払い、ツインを購入した。スイートも8,800円だったので少し迷ったが、そもそも空席がなかった。1室だけなので、争奪戦なのだろう。ちなみに、個室料金は、博多発の夜行便の方が高く、五島発の昼便の2倍の運賃となっている。
2025/12/22:野母商船:フェリー「太古」:福江→博多
2025年12月22日月曜日。今回は福江港を10時10分に出発する博多行きに乗船する。前述の通り、ツインの個室を予約していた。
カンパーナホテルを9時半に出て、徒歩で福江港旅客ターミナルに向かう。5分程度で到着する。

停泊している「フェリーひさか」は、久賀島へ向かう木口汽船のフェリーである。


福江港旅客ターミナルに入る。

昨日が欠航だったので不安もあったが、幸いにも昨晩の博多発の便は運航しており、折り返しの博多行きも予定通りとのことで安心する。窓口で、乗船券を発券する。

乗船券と個室券の2枚が発券された。

福江港からは、長崎市内へフェリーとジェットフォイルが1日3本ずつ運航しているほか、五島列島の島々への便も設定されている。

ターミナル内にはお土産店が並んでいる。

博多行きフェリー「太古」の乗船口は2階の4番である。

出航10分前の10時に乗船開始となった。

長い通路を通って船へ向かう。

本日乗船するフェリー「太古」は、2014年に就航し、総トン数1598トン、全長94m、全幅14.4m、旅客定員は350名である。


1階の後部デッキから乗船する。
1階の中央部にインフォメーションがある。

各寄港地の観光案内が置かれているコーナーがある。

時刻表。

「スタンダード」はカーペット敷きで、1階に設置されている。



1階には、ドリンク、カップ麺、アイスクリーム、お菓子の自動販売機がある。船内にはレストランはなく、飲食物はこの自動販売機で売っているもののみである。

シャワー室も設置されている。

1階の前方にはキッズスペースがある。

子供が好きそうな飲み物が売られた自動販売機もある。

ゲームセンター。

グリーン和室、グリーン寝台、ツイン、ファミリー、スイートは2階にある。中央部の階段で2階へ向かう。

2階の階段付近は、高級ホテルのような雰囲気がある。


プロムナード。

進行方向前側にはラウンジがある。ここから外に出ることもできる。



外から全面展望が楽しめる。

この船は、若松大橋、生月大橋の2つの橋を潜る。それぞれの橋を潜る時間が掲示されていた。

後部デッキから外に出てみる。(後程撮影)


今回の部屋は2階にあるツインの215号室である。ツインは16部屋あり、いずれも窓付きである。

中に入る。

マットレスとシーツ、毛布、枕が2セット置かれている。マットレスを2つ並べて敷くと、部屋が埋まる。それくらいの大きさである。

各部屋にはテレビがあり、航路図を見ることもできる。

船内用のスリッパやティッシュボックス、ごみ箱が棚に置かれている。

昼間なので、マットレスをたたんだ状態でシーツを被せ、座布団のようにした。

10時10分、福江港を出航した。


外から全面展望できるのは良い。

福江港の2階乗船口前にある店では、のり弁当が売られており、昼食用に購入しておいた。上には、五島市の浜口水産が作ったかまぼこ5種と紅生姜がのっている。

上から見るとかまぼこだけに見えるが、下にはきちんと海苔と御飯がある。美味しくいただいた。

船室のテレビでは航路図が表示されている。福江を出てからしばらくは島々の中を進んでいく。

五島旅客船のOCEANとすれ違う。福江島、奈留島、若松島を結ぶ航路である。

前方の島に向かって進んでいく。


船は、若松島と中通島の間の水路を進む。いずれも、長崎県南松浦郡新上五島町に属する。




前方に見えるのは、中通島と若松島を結ぶ若松大橋である。

左右に島を見つつ進む。


11時05分、若松大橋を潜る。





航路図からも、島の間を進んでいるのがわかる。




若松島と中通島の間の水路を通りぬけた後、中通島の青方港に向けて進む。


後部デッキから見た航跡。

青方港に入る直前に、物々しい建物が見えるが、これは上五島国家石油備蓄基地である。

青方港に向けて進む。



中通島の青方港には11時50分に到着した。ここで20分停泊する。


新上五島町では、佐世保市に本社を有する西肥バスが路線を有している。

12時10分、青方港を出航する。


中通島の青方港を出ると、次は小値賀島に向けて進む。



小値賀島は、長崎県北松浦郡小値賀町に属する。





小値賀島の小値賀港には13時に到着した。



小値賀港ではボーディングブリッジが接続された。


小値賀港付近。




10分ほど停泊の後、13時10分に小値賀港を出発して、次は宇久島へ向かう。


宇久島は長崎県佐世保市に属する。


宇久平港。


フェリー「太古」は、船尾にランプウェイがあるため、港の手前で大きく旋回して、バックするような格好で港に到着する。宇久平港には13時45分に到着した。






港の近くにある建物は宇久行政センターである。港の付近が街の中心部のようであった。

フェリーからは何台かトラックが出て行った。


宇久平港を13時55分に出発した。ここからは博多まで直行する。宇久を出ると、「時化により大きく揺れることがございます」との船内アナウンスがあった。
14時45分頃、前方デッキから外に出てみると、風がとても強い。この写真の位置から前に進めないくらいの強さである。

前方に見えるのは、生月島と平戸島を結ぶ生月大橋である。

14時50分、生月大橋を潜る。



平戸島は、反対側で平戸大橋を介して九州本土と繋がっている。



福江港で購入した堂崎マドレーヌをいただく。

さらに、船内の自動販売機でアイスクリームを購入した。

生月大橋を過ぎてから、急に大きく揺れ出す。天気が良いのと波の大きさは関係がなく、時間が経つにつれ、まっすぐ歩くことが難しいくらいの揺れになった。


起きていてもすることがなく、眠くなってきたので、横になることにした。この個室には、前述の通り、マットレス、シーツ、枕が用意されている。それをセットするのも一苦労であったが、何とかベッドを作り、横になる。背中越しに直に揺れを感じる。これが良くなかったのか、それとも直前におやつを食べたのが良くなかったのか、あるいは単に時間の問題だったのか、16時半過ぎ、急に船酔いを発症した。横になって具合悪くなったのかもしれないが、では再び起き上がれるかというと、そういうわけでもないので、そのまま目を瞑る。
一眠りして、気がつくと17時半であった。外はすっかり日が暮れている。船は既に博多湾に入っており、揺れは収まっていた。寝たことで、気持ちの悪さもだいぶ収まっていた。
博多港には17時50分に到着した。博多では2階の後部から下船となる。


フェリー「太古」は、博多ふ頭第2ターミナルに到着する。


以前、博多から西戸崎に向かう渡船に乗船した際には、隣の第1ターミナルを使い、そちらは新しめの建物で、中にはレストランや売店もあり賑わっていたが、第2ターミナルの方は九州郵船の壱岐・対馬行きフェリーと、野母商船の五島行きフェリーが発着するのみで、この時間帯はひっそりとしていた。

2025/12/22:西鉄バス:47系統:博多ふ頭→博多駅前
博多ふ頭からは、博多駅や天神駅方面へ西鉄バスが運行している。

下船後すぐにバス乗り場に行けば、18時02分発の博多駅方面のバスに乗ることができたが、写真を撮ったりトイレに行ったりしていたため、その後の18時16分発博多駅前経由那珂川営業所行きに乗車した。

博多駅前には18時40分に到着した。

ちなみに、東海道・山陽新幹線の最終の東京行きは博多を19時に出るので、滞りなく進めば乗り継ぐことは可能である。
【2025/12長崎】(目次)
7,五島・福江:カンパーナホテル:デラックスツイン:2025/12/21【2025/12長崎】
8,福江から博多へ:野母商船 フェリー「太古」:ツイン:2025/12/22【2025/12長崎】【←本記事】
9,福岡から羽田へ:日本航空332便:2025/12/22【2025/12長崎】
【フェリー乗船記録】
(中・長距離)
10,苫小牧から名古屋へ:太平洋フェリー「いしかり」:(1)特等室:2024/12/22【2024/12北海道】
15,北九州(門司)から東京へ:オーシャン東九フェリー「フェリーしまんと」:(1)2人個室:北九州→:2023/7/15【2023/7九州】
5,鹿児島から那覇へ:マリックスライン「クイーンコーラルクロス」:(1)1等室:2023/3/9【2023/3沖縄】
8,苫小牧から八戸へ:シルバーフェリー「フェリーはちのへ」:2007/3/14【2007/3北海道】
23,苫小牧から八戸へ:シルバーフェリー「べが」:2006/8/2【2006/7北海道】
(短距離)
3,豊橋から鳥羽へ(2):伊勢湾フェリー「鳥羽丸」:特別室:2025/2/26【2025/2関西】
9,和歌山から徳島へ:南海フェリー「フェリーあい」:2023/12/29【2023/12四国】
5,JR西日本宮島フェリー:宮島連絡船:2023/9/8【2023/9九州】
16,島原から熊本へ:熊本フェリー「オーシャンアロー」:2022/12/25【2022/12九州】
17,桜島フェリー「第十六櫻島丸」「第二桜島丸」:2022/9/11【2022/9九州】
12,志布志駅から鹿児島中央駅へ:鹿児島交通:鴨池・垂水フェリー:2022/9/10【2022/9九州】
4,金谷から久里浜へ:東京湾フェリー「かなや丸」:2020/10/3【2020/10千葉・神奈川】
10,メラクからバカウニへ:スンダ海峡フェリー:2017/3/10【2017/3インドネシア】
16,スラバヤからデンパサールへ(2):バリ海峡フェリー・バス:2013/3/23【2013/3インドネシア】
35,ハンブルクからコペンハーゲンへ:ICE33(渡り鳥コース):2012/3/1【2012/2ドイツ】
24,ワシントン州フェリー(Washington State Ferries):2011/8/17【2011/8アメリカ合衆国】
25,宇野から高松へ:四国フェリー「第一しょうどしま丸」:2009/9/9【2009/9西日本】