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8,JR豊肥本線:特急九州横断特急3号:2021/12/11【2021/12九州】

投稿日:2022年1月1日

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熊本からはJR豊肥本線で大分へ向かう。JR豊肥本線は、熊本と大分の148kmを、阿蘇カルデラの中を通って結ぶ路線で、1928年に全線開業した。この区間を通しで運行する普通列車はなく、普通列車で乗り通す場合、宮地と豊後竹田で乗り換える必要がある。一方の特急列車は、「九州横断特急」と「あそぼーい!」が熊本から大分を経て別府まで通しで運行している。今回は、「九州横断特急」で豊肥本線を乗り通すことにした。

 

2021/12/11:豊肥本線:特急九州横断特急3号:熊本→大分

久留米から乗車した九州新幹線つばめ323号は、熊本に14時39分に到着した。ここから、15時05分発の特急九州横断特急3号別府行きで大分へ向かう。

それにしても、「九州横断特急」という列車名は印象に残りやすい。豊肥本線は九州を東西に横断する路線であるから、この路線の特急に相応しい列車名である。「特急」の文字が列車名にも入るのは珍しいが、語呂は良い。

特急九州横断特急3号別府行きは、熊本駅の5番線から出発する。14時46分に宮地から到着した特急あそ4号が、折り返し15時05分発の別府行きとなる。車両はキハ185系2両編成で、先頭1号車が指定席、後方2号車が自由席である。

大分方のヘッドマークは"LIMITED EXPRESS 185"の表示であった。

特急列車ではあるが、ワンマン運転である。

車体側面。

方向幕。

 

車内清掃が行われ、その後、14時55分頃に乗車開始となった。

 

今回、当初は指定席を予約しようと思ったが、既に窓側が全て埋まっていたので、自由席に乗ることにした。この日の自由席はそこまで混雑しておらず、問題なく窓側を確保することができた。

木の色を多用した明るい車内である。

背面テーブルには"TRANS-KYUSHU LIMITED EXPRESS"の文字が入れられている。

古い車両であり、足下は広くない。

 

デッキと客室を仕切る自動ドアには、「九州横断特急」のシールが貼られている。

 

デッキ部分。1号車にはトイレが向かい合って2つある。洗面所は設置されていない。

2つのトイレはいずれも洋式であるが、配置が微妙に異なる。

 

ドア脇にはくず物入れがある。

 

九州横断特急3号別府行きは、定刻15時05分に熊本を出発した。熊本を出てすぐに車掌が検札に来た。ワンマン列車ではあるが、一部区間では車掌が乗車して検札業務を行っているようである。

肥後大津までは、新水前寺、水前寺、武蔵塚、光の森とこまめに停車する。このあたりは熊本市内への通勤・通学圏でもあるようで、電化もなされている。

 

15時34分に肥後大津を出ると、ここから先は大分まで非電化区間である。豊肥本線は2016年4月の熊本地震で被災をしており、肥後大津~阿蘇間で不通となっていたが、2020年8月8日に運行を再開して現在に至っている。

 

立野には15時46分に到着した。立野駅は、熊本地震の影響でホームの一部が崩れるなどの被害があったといい、運行再開に併せてホームを作り直したり上屋を取り替えたりしたらしい。南阿蘇鉄道との乗換駅であるが、こちらは立野~中松間が現在も運休中である。

 

豊肥本線は九州の東西を横断する路線であるが、その中間には阿蘇山がある。立野駅と赤水駅は隣り合う駅であるが、立野駅が標高277m、赤水駅が標高465mで、7.9kmの区間で標高差が180m以上ある。そのため、立野駅から赤水駅にかけては三段式スイッチバックがあり、列車は進行方向を二回変えて標高を上げていくことになる。

立野駅でドアが閉まると、列車は、まず後ろ向きで動き出す。右側に熊本方への線路が分かれる。さらに登ると、左側に赤水方への線路が見える。このあたりは、熊本地震の際に土砂崩れで分岐器が流されたり、線路が土砂に埋まったりと影響を受けたのだという。復旧の際に新しく線路を敷いたのだろう、線路、枕木、バラストがまだ新しいもののように見えた。沿線の崖には地滑り防止の工事も施されていた。

列車は一旦停止し、進行方向を変えて動き出す。このときに次駅案内の放送があり、それと併せてスイッチバックの案内があった。

熊本地震で被災した道路だろうか。

列車は、立野~赤水までの7.9kmを15分かけて走り、赤水駅には16時03分に到着した。

 

赤水を出ると、阿蘇、宮地の順に停車する。宮地には16時17分に到着した。

隣には、ハウステンボスと書かれた気動車が停車していた。

 

車窓から。

 

宮地から豊後竹田までの県境越えの区間は、普通列車が1日5本、特急列車が1日2本のみの区間である。九州横断特急は、この区間で、豊後萩、豊後竹田の順に停車する。滝水と豊後萩の間で、列車は熊本県から大分県に入る。

豊後竹田より先は、緒方、三重町と停車する。豊肥本線は九州を東西に走る路線であると前述したが、正確に言えば、熊本から東に向けて走るのは三重町のあたりまでで、ここからは北に進路を変えて大分へ向かう。

 

17時42分、中判田に停車した。ここで三重町行きの普通列車と行き違いをするために数分停車した。

 

大分には17時57分に到着した。私は大分で下車した。この列車は別府まで行くが、大分で降りる客は多かった。

ヘッドマークが「九州横断特急」に変わっていた。

 

【2021/12九州】(目次

7,久留米から熊本へ:JR九州新幹線:つばめ323号:800系:2021/12/11【2021/12九州】

8,JR豊肥本線:特急九州横断特急3号:2021/12/11【2021/12九州】【←本記事】

9,大分から津久見へ:JR日豊本線:特急にちりん19号:2021/12/11【2021/12九州】

 

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6,JR久大本線:特急ゆふいんの森2号:2021/12/11【2021/12九州】

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