徳島から特急うずしお6号に乗車して、高松を経由して一旦本州・岡山県の児島まで来た。児島からは、再び瀬戸大橋を渡り、予讃線で松山まで向かう。岡山と松山の間では、特急しおかぜ号が毎時1本設定されており、次の松山行きは10時55分に児島を出て、定刻であれば松山には13時15分に到着する。
2023/10/20:JR本四備讃線・予讃線:特急しおかぜ:児島→今治
児島から、10時55分発の特急しおかぜ7号に乗車して松山へ向かう。
ちなみに、10時54分発の岡山行き普通列車は115系での運行であった。
特急しおかぜ7号松山行きは、定刻10時53分に到着した。車両は8600系であった。2014年から運行を開始した車両で、空気バネ車体傾斜方式を採用しており、高速でカーブを走行することができる。2両編成と3両編成があり、3両編成の車両の松山方1両の半室はグリーン車となっている。特急しおかぜ7号は、3両と2両を連結した5両編成で、岡山方2両の4号車と5号車が自由席であった。
8600系のキャッチコピーは「SETOUCHI STREAM EXPRESS」である。
8600系は、予讃線系統の特急しおかぜ・いしづちに使用される。特急しおかぜは岡山と松山を、特急いしづちは高松と松山を結ぶ。
行先表示器。
車内。(後ほど撮影)
座席。可動式の枕があり、最近のJR東日本の特急列車の座席と似ている。
座席下にはフットレストがある。
車内のドア上には大型の案内表示器がある。
ドア。
デッキには飲料の自動販売機がある。最近、列車から自動販売機が撤去される傾向にあるが、JR四国ではまだ販売が行われていた。
洗面台。
車いす、オストメイト対応の大型トイレ。
洋式トイレ。
男性用トイレ。
この列車は、10時35分に岡山を出て、岡山の次が児島であるが、岡山の時点で既に窓側は全て埋っていたようである。通路側も半分程度は埋まっていた。通路側の空席に座った。
定刻10時55分に児島を出ると、瀬戸大橋を渡り、宇多津には11時07分に到着した。ここで6分停車して、後ろに高松からのいしづち7号を連結する。
宇多津を出ると、丸亀、多度津の順に停車する。多度津は高知方面への乗換駅である。
多度津の次の観音寺で少し空いて、窓側の席に移った。
川之江の辺りでは海に近づく。
川之江には11時46分に到着した。
次いで、伊予三島には11時51分に到着した。
車窓から。
新居浜には12時08分に到着した。
伊予西条には12時16分に到着した。伊予西条駅には四国鉄道文化館という鉄道博物館があり、2013年まで予讃線で試験運行を行っていたフリーゲージトレインの第二次試験車両の先頭車が展示されている。
フリーゲージトレインは、車両の車輪幅を線路幅(軌間)にあわせて自動的に変更できる車両で、日本では、線路幅の異なる新幹線と在来線を直通運転する目的で試験車両が製造された。
この伊予西条を出たところで、この列車が今治止まりになるとの案内が流れた。この日、今治から先の波方~大西間で倒竹があったとのことで、一部の列車で運休や行き先変更が生じており、この列車もその対象となった。
予讃線は、大半の区間で瀬戸内海に沿って走る。伊予西条から見て松山は西に位置し、松山自動車道はほぼ最短のコースで松山へ向かうが、予讃線は、瀬戸内海に沿って、高縄半島をぐるっと回る。伊予西条を出ると北東へ進み、今治まで向かい、今治から松山へ南下する。
伊予西条の次に石鎚山という駅がある。この列車の後方には高松始発の「いしづち」が連結されているが、その列車名の由来となった、西日本最高峰1,982mの山である。石鎚山駅は、石鎚山の山麓にある石鎚神社本社の最寄り駅であるという。
12時46分、伊予富田駅に停車した。今治駅の1つ手前の駅で、特急列車の停車駅ではない。今治駅のホームが埋まっているのだろうか、ここで20分停車するという。
車掌から度々放送がある。今治から松山までの移動手段としては、別料金ではあるものの13時19分にせとうちバスの特急松山行きがあること、一方で、後続の13時39分発特急しおかぜ・いしづち9号は予定通り松山まで運行する見込みであることが案内された。
今治には30分遅れの13時10分に到着した。今治は高架駅で、2面3線の構造となっている。
ここまで乗車してきたしおかぜ・いしづち7号は、折返し14時05分発のしおかぜ・いしづち20号岡山・高松行きとなった。しおかぜ・いしづち7号の客としては、今治で少しの間停車してでも松山まで行ってほしいところであるが、乱れた予讃線のダイヤをいち早く回復させるためには、この車両を今治で折り返しとするのが最適と判断されたのだろう。
今治駅で全員が降りたため、改札口には長蛇の列ができていた。大半は、引き続きしおかぜ・いしづち9号に乗るようであり、特急券の精算の後、再びホームへ戻っていく。
私は「バースデイきっぷ」を使っているので、それを見せて一旦改札を出た。今治駅には駅弁屋がある。「鯛めし弁当」が有名らしい。昼食に購入した。株式会社二葉製の「鯛めし弁当」、1,030円也。ちなみに、購入は改札内からも可能である。
来島海峡でとれた鯛のほぐし身がふんだんに使われている。美味しくいただいた。
2023/10/20:JR予讃線:特急しおかぜ・いしづち9号:今治→松山
13時44分発の特急しおかぜ・いしづち9号松山行きは、5分遅れで今治に到着した。車両は8000系8両編成、「アンパンマン列車」であった。天井にもアンパンマンのラッピングがなされている。
今治からは、先ほどのしおかぜ・いしづち7号の客が一様に乗車するため、松山まで35分ほど立つことになるかと覚悟していたが、席にありつけた。車内は混雑していたが、私が乗車した7号車には立ち客はいなかった。
松山到着に際しては、アンパンマンの声で案内があった。14時18分に松山に到着した。
【2023/10四国】(目次)
4,徳島から児島へ:JR高徳線ほか:特急うずしお6号:2700系:2023/10/20【2023/10四国】
5,児島から松山へ:JR予讃線:特急しおかぜ7号:8600系:2023/10/20【2023/10四国】【←本記事】
6,伊予鉄道・市内電車:6号線(本町線):2023/10/20【2023/10四国】
【JR四国の特急列車乗車記録】
17,徳島から阿波池田へ:JR徳島線:特急剣山1号:キハ185系:2023/10/22【2023/10四国】
9,宿毛から高知へ:土佐くろしお鉄道・JR土讃線:特急あしずり18号:2700系:2023/10/20【2023/10四国】
7,松山から宇和島へ:JR予讃線・内子線:特急宇和海19号:N2000系:2023/10/20【2023/10四国】
4,徳島から児島へ:JR高徳線ほか:特急うずしお6号:2700系:2023/10/20【2023/10四国】
3,阿波橘から徳島へ:JR牟岐線:特急むろと2号:キハ185系:2023/10/20【2023/10四国】