ホテルで荷物を引き取った後、12時30分頃にドレスデン中央駅に到着した。ここから、チェコのプラハを経由してオーストリアのウィーンへ向かう。
ドレスデン中央駅は2層構造になっており、地平ホームは頭端式、高架ホームは相対式となっている。
出発まで30分ほど時間があるので、駅構内で昼食にすることにした。サンドイッチの店で、サンドイッチとカプチーノを注文した。6.8ユーロであった。
駅構内にはコインロッカーがある。コインロッカーの奥にトイレがある。トイレは有料で1ユーロ支払わなければならない。
2020/3/2:EC379:Berliner:Dresden Hbf. → Plaha hl. n.
ドレスデンからは、13時10分発のプラハ行きEC379列車でプラハへ向かう。ECとはユーロシティ(Eurocity)の略で、ヨーロッパにおける一般的な国際列車の種別である。EC379列車は、始発がドイツのキールであり、ハンブルグ、ベルリン、ドレスデンを経てプラハに向かう。キール発は7時42分、終点のプラハに到着するのは15時36分である。長距離列車である。
この列車に"Berliner"という列車名があることを、乗車してから車内のモニターで知った。ドイツの首都ベルリンを経由することに由来するのだろう。
EC379列車プラハ行きは、高架ホームの3番線からの出発であった。
3番線。
ホームには飲み物と菓子の自動販売機がある。
EC379列車の案内。
出発時刻の13時10分になって、プラハ行きのEC379列車が到着した。機関車も客車もチェコ鉄道所属であった。
ドアの横には列車名、車両名、行き先が書かれた表示器がある。
ドアにも号車番号が書かれた紙が差し込まれている。
私は、この列車の指定席券を2月29日にフランクフルト中央駅で購入していた。座席指定券によれば、私の座席は263号車である。駅の案内表示にも、確かに263号車はあった。しかし、到着した列車を見ると、1等車は262号車だけで、その前は牽引の電気機関車、後ろは食堂車である。列車を間違えたかと思ってモニターを見るが、たしかにこの列車である。念のため、隣の食堂車の係員に確認したが、この列車で間違えないと言う。指定券の日付も間違えていない。
こんなことがあるのかと驚きつつ、とりあえず1等車に入る。1等車の車内は、1列と2列の横3列シートである。空席はある。1列側の空席に座った。
1等車の車内(プラハ到着時に撮影)。
座席(乗車中に撮影)。
座席背面。大型のテーブル、フットレストがある。
座席上には表示器がある。ドイツのICEなどと同じで、座席が指定されている場合、この表示器に座席が指定されている区間が表示される。
電源がある。
座席下にはゴミ箱がある。
トイレ。
13時15分、EC379列車プラハ行きは5分遅れでドレスデンを出発した。
ドレスデンを出発してまもなくすると、車掌が来た。ドイツ鉄道の車掌である。レイルパスと指定席券を見せつつ、どういうことかと聞くと、263号車はキャンセルになったと言う。この座席に座って構わないとのことであったので、安心する。ただ、これでは座席指定券の意味がない。私がもう少し理屈っぽかったら、このことを指摘し、払い戻しはあるのかなどと聞いたのかもしれない。ただ、乗れて座れればそれで良いという性格なので、これ以上は聞かない。
特に何も考えずに1等車の1人席に座ったのだが、これは正解であった。1人席は進行方向左側であった。列車は、ドレスデン中央駅を出ると、左手にエルベ川を見ながら走る。景色が良い。
次の停車駅はバート・シャンダウである。温泉地として知られている街らしい。
バート・シャンダウ(Bad Schandau)には13時37分に到着した。
バート・シャンダウを出ると、再び車掌が検札に来る。バート・シャンダウ駅で管轄が変わったのだろう、チェコ鉄道の車掌であった。
バート・シャンダウを出発してまもなくすると、国境を越えてドイツからチェコに入る。
検札の後、車掌が、1人1本ずつミネラルウォーターを配布した。チェコ鉄道の1等車向けのサービスなのだろうか。たかがミネラルウォーターとはいえ、配られると嬉しい。ミネラルウォーターはチェコ製であった。
ちなみに、車掌は半袖のシャツを着ていた。車内を動き回るから、暑くなるのだろう。
カートでの車内販売があった。紅茶やコーヒー、サンドイッチ、お菓子がカートに載せられていた。コーヒーはスターバックスのカップが用意されていた。支払いはチェココルナとユーロのいずれでも構わないとのことであった。
13時55分、ジェチーン本駅(Děčín hl. n.)に到着した。”hl. n.”とは” hlavní nádraží”の略であり、英語だと”Main Station”、日本語だと「本駅」と訳されるようである。7分停車して、14時02分に出発する。
14時18分、ウースチー・ナド・ラベム本駅(Ústí nad Labem hl. n.)に到着する。
ウースチー・ナド・ラベム本駅を出発すると、エルベ川の向こうに古城が見える。
エルベ川に沿って走る。
15時27分、プラハ・ホレショヴィツェ(Praha-Holesovice)に到着する。
客車列車が併走する。
まもなくプラハに到着する。モニターでは乗り換え案内が表示される。
プラハ本駅の近くには歴史のありそうな建物も多い。
終点のプラハ本駅(Praha hl. n.)には15時37分に到着した。
1等車の客車。
食堂車。
2等車。
2等車はコンパートメントであった。
【2020/2ヨーロッパ】(目次)
14,ドレスデン:空中鉄道ドレスデン(Schwebebahn Dresden):2020/3/2【2020/2ヨーロッパ】
15,ドレスデンからプラハへ:EC379:1等車:2020/3/2【2020/2ヨーロッパ】【←本記事】
16,プラハ本駅(Praha hlavní nádraží):2020/3/2【2020/2ヨーロッパ】
【国際列車の乗車記録(EU域内)】
43,バーゼルからフランクフルトへ:ICE374:2012/3/2【2012/2ドイツ】
40,コペンハーゲンからバーゼルへ:シティナイトラインCNL473「オーロラ」 (1):2012/3/1【2012/2ドイツ】
35,ハンブルクからコペンハーゲンへ:ICE33(渡り鳥コース):2012/3/1【2012/2ドイツ】
【国際列車の乗車記録】
22,ハルビンからハバロフスクへ:中露国際列車(1)ハルビン駅:2012/3/31【2012/3中国・ロシア】
13,シアトルからバンクーバーへ:アムトラック・カスケーズ(Amtrak Cascades)510列車(1):2011/8/14【2011/8アメリカ合衆国】
28,ワカバルからシンガポールへ:Ekspres Sinaran Timur:2010/8/17【2010/8シンガポール・マレーシア】
12,シンガポールからスレンバンへ:Ekspres Sinaran Selatan:1等車:2010/8/14【2010/8シンガポール・マレーシア】