宮崎からJR日南線を乗り通し、志布志駅には11時57分に到着した。ここからは、鹿児島交通のバスで垂水港まで向かい、フェリーで錦江湾を渡り鹿児島市の鴨池港まで行き、そこからバスで鹿児島中央駅へ向かう。予定通りであれば、志布志駅を12時44分に出発、鹿児島中央駅には15時52分に到着する。
2022/9/10:鹿児島交通:志布志駅前→垂水港
今回乗車するのは、12時44分発の垂水中央病院行きである。志布志から垂水へは1時間に1本程度の間隔でバスが出ており、志布志から垂水港までの所要時間は2時間弱である。
鹿児島交通の親会社であるいわさきコーポレーションのウェブサイトには、「航路との接続バス」というページがあり、そこで、志布志から垂水港までのバズの時刻と接続するフェリーの時刻とを確認することができる。旅行時のダイヤでは、志布志発のほぼすべての便が、垂水港にて8分の接続時間で鴨池港行きのフェリーに接続していた。今回乗車する12時44分発のバスも、垂水港には14時32分に到着し、14時40分の鴨池港行きフェリーに接続することになっている。接続時間が8分というのはやや攻めている感じがあるが、公式ウェブサイトの時刻表がそういうのだから、特段の事情がない限り間に合うということなのだろう。
バスは志布志駅の前から出発する。
志布志駅前の停留所からは、鹿屋・垂水方面、都城方面、鹿児島空港方面等へバスが出ている。
垂水行きのバスは、志布志港入口が始発で、定刻に志布志駅前に到着した。
ICカードの端末はあるが、地元のICカードのみの使用が可能でSuicaなどは使用できない。久々に、整理券をとってバスに乗車した。
客は誰もいない。途中の尚志館高校で高校生が乗ってくるまでは、車内は私だけであった。
バスは比較的ゆっくり走る。道が空いているので、速度を出すと早発してしまうのだろう。
道中、「あすぱる大崎」という道の駅を経由した。
鹿屋の街中に入ると客も増えてきた。鹿屋市は人口10万人、大隅半島の中核都市である。1987年までは、志布志から鹿屋を経て国分まで国鉄大隅線が通っていた。
志布志を出発してちょうど1時間、「リナシティかのや」の前にある鹿屋の停留所には13時45分に到着した。時間調整のため5分ほど停車する。
海上自衛隊鹿屋航空基地の脇を走る。
鹿屋の市街地を過ぎると客は減っていった。バスは鹿屋市から垂水市に入った。垂水市に入ると、錦江湾沿いを走る。
垂水港には、定刻14時32分に到着した。バスはフェリーターミナルの正面に横付けした。志布志からの運賃は1,250円であった。思えば、小銭でバスの運賃を支払ったのは久々である。
2022/9/10:鴨池・垂水フェリー:フェリー第八おおすみ:垂水港→鴨池港
垂水港からはフェリーで錦江湾を渡り、鹿児島市の鴨池港へ向かう。大隅半島にある垂水と薩摩半島にある鹿児島市を陸路だけで移動しようとすると、距離にして約80km、相当な大回りが必要となる。この二区間を、鴨池・垂水フェリーはわずか35分で結ぶ。このフェリーを運航するのも鹿児島交通である。
次のフェリーは14時40分発である。乗り継ぎ時間は8分であるが、バスは定刻にフェリーターミナルの玄関前に到着したので、慌てる必要はなかった。
建物に入り、2階に上がり、自動券売機で鴨池港までの乗船券を購入した。500円であった。それを持って、すぐ側にある乗船口からフェリーに乗船する。乗船券はすぐに回収されるので、持っていたのはわずか数十秒であった。
そのまま、14時40分発の鴨池港行きフェリーに乗船した。
今回乗船したフェリーは、1994年に竣工した「フェリー第八おおすみ」であった。
鴨池・垂水フェリーは、朝は5時台から、夜は21時まで1日23便運行している。
船内には、うどんコーナー「南海うどん」があった。桜島フェリーにうどん屋があるのは聞いたことがあるが、この航路にもあったのかと思う。昼食はまだだったので、早速入った。
窓に面したカウンター席のほか、テーブル席がある。
肉うどん640円、おにぎり200円で計840円也。美味しくいただいた。
うどんを啜っていると、フェリーは定刻14時40分に垂水港を出発した。
フェリーは、右手に桜島を見つつ進む。
船内を見て回る。大半が椅子席である。
後部にはソファー席もある。
屋上デッキにも座席がある。
デッキには自動販売機が設置されていた。
船尾ギリギリまで車が停車している。
垂水から鴨池までは35分である。
じっくりと桜島を見たのは今回が初めてである。
船内アナウンスにつられて、うどんコーナーで、鹿児島県産のさつまいも「紅さつま」を使用したお菓子「LA やきいも」を購入した。150円也。すぐにレンジで温めて出してくれた。外側の皮がもちっとしているのが特徴的である。美味しくいただいた。
鴨池港には定刻15時15分に到着した。
2022/9/10:鹿児島交通:32-1番線:鴨池港→鹿児島中央駅
鴨池港から鹿児島中央駅の間も、フェリーに接続する形でバスが出ている。15時30分発のバスに乗車した。フェリーからの乗り継ぎ客は多く、混雑していた。
定刻通りであれば、鴨池港から鹿児島中央駅までは所要22分で、15時52分に到着する。私は、鹿児島中央駅から16時02分発の指宿枕崎線に乗車する予定でいた。ただ、市内の道路は混雑しており、所々渋滞していた。
結局、バスが鹿児島中央駅に到着したのは10分遅れの16時02分であった。運賃は160円、こちらもSuicaの使用はできず、現金で支払った。
【2022/9九州】(目次)
11,JR日南線:キハ40形・キハ47形:2022/9/10【2022/9九州】
12,志布志駅から鹿児島中央駅へ:鹿児島交通:鴨池・垂水フェリー「フェリー第八おおすみ」:2022/9/10【2022/9九州】【←本記事】
13,鹿児島中央駅から枕崎駅へ:鹿児島交通「スーパー特急 枕崎・加世田~鹿児島直行バス」:2022/9/10【2022/9九州】
【短距離フェリー乗船記録】
(日本)
17,桜島フェリー「第十六櫻島丸」「第二桜島丸」:2022/9/11【2022/9九州】
4,金谷から久里浜へ:東京湾フェリー「かなや丸」:2020/10/3【2020/10千葉・神奈川】
25,宇野から高松へ:四国フェリー「第一しょうどしま丸」:2009/9/9【2009/9西日本】
(インドネシア)
10,メラクからバカウニへ:スンダ海峡フェリー:2017/3/10【2017/3インドネシア】
23,スラバヤからデンパサールへ(2):バリ海峡フェリー・バス:2013/3/23【2013/3インドネシア】
(米国)
30,ワシントン州フェリー(Washington State Ferries):2011/8/17【2011/8アメリカ合衆国】
【鹿児島交通の乗車記録】
19,鹿児島中央駅から鹿児島空港へ:鹿児島交通「鹿児島空港連絡バス 鹿児島市内線」:2021/12/13【2021/12九州】