東京メトロ(営団)7000系は、東京メトロ(営団)有楽町線用の車両として、1974年の1次車から1989年の6次車まで、全部で10両編成が34本、計340両が製造され、有楽町線、2008年以降は東京メトロ副都心線にも投入され、両線及びその相互乗り入れ先で運用に就いていた。
2006年には、副都心線の開通に併せて東京メトロ10000系が登場し、7000系の一部が10000系に置き換えられ、廃車が生じた。その中には、インドネシアに譲渡され、ジャカルタで通勤列車として活躍している車両もある。一方で、残された7000系には、副都心線での運行のために自動列車運転装置(ATO)の搭載などの改造工事が行われたほか、乗り入れ先の東急東横線内で各駅停車のみ停車する駅が10両編成に対応していないことから、2両減車した8両編成も登場した。
さて、有楽町線にも副都心線にも時々乗車するが、最近7000系に乗車していない。現在、有楽町線・副都心線では東京メトロ17000系の増備が進められており、それに伴い7000系の廃車も進んでいるという。2022年3月12日には、乗りものニュースで「見納め間近? 東京メトロ初代有楽町線「7000系」 長くなったり短くなったり半世紀」という記事が配信され、その記事の中で、10両編成は2021年10月にすべて廃車となり、残っているのは8両編成2本のみであると書かれていた。そこまで少なくなっていたのかと思った。
2022/4/17:東京メトロ副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線:和光市→元町・中華街
2022年4月17日日曜日。のんびりしているうちに、件の記事の配信から1ヶ月が経過した。ふと思い立ち、既に夜であったが乗りに行くことにした。この日の7000系の運用をインターネットで調べると、どうやら和光市を21時18分に出る普通元町・中華街行きに7000系が入るようである。和光市駅に向かった。
和光市21時18分発の普通元町・中華街行きは、和光市始発であるが、出発時間直前にホームに入線した。写真を撮る余裕もなく、慌ただしく乗車した。
今回乗車したのは7000系「7134F編成」であった。平成元年(1989年)に東急車輌で製造された車両であり、7000系のなかで最後に製造された車両でもある。(元町・中華街にて撮影)
車内。改修工事がなされており、古さはさほど感じられない。
席に座ると、このような感じになる。
車端部。貫通扉のデザインは時代を感じさせるものである。
優先席は青色のモケットである。
2号車には車いすスペースがあった。
ドアは大窓であった。7000系はもともとドアの窓が小さかったが、改修工事の際に取り替えられたらしい。
その改修工事の際に、ドア上に2段式の案内表示器が取り付けられた。
案内表示器は千鳥配置で、案内表示器がないドア上の一部には、路線図が入れられていた。
今回乗車した7034編成は、平成元年(1989年)に東急車輌で製造された。
東京メトロのフリーWi-Fiに対応している。
側面の行先表示器。
和光市を出るときには空席が多かったが、各駅で少しずつ乗車がある。
小竹向原から副都心線に入る。池袋を経て、東新宿で4分停車した。この駅で、副都心線内急行・東急線内特急の元町・中華街行きに道を譲る。
渋谷から東急東横線に入る。座席も埋まり、立つ客もいる。この列車は、渋谷から先、終点の元町・中華街まで優等列車の追い越しはなく、先着するという。思えば、東横線に乗車する際は特急や急行に乗ることが大半で、普通列車で乗り通したことがない。
渋谷を出て約40分、22時39分に横浜に到着した。ここでほとんどの乗客が降りた。横浜が終点駅かのようであった。
横浜から先は横浜高速鉄道みなとみらい線に入る。終点の元町・中華街には22時49分に到着した。地下駅であるが、天井が高く、開放的な作りの駅である。
列車は、折り返し22時55分発の普通和光市行きとなった。
後ほどネット情報を確認したところ、この日の運行を以て、7000系の営業運行が終了したようであった。
【東京メトロ(営団)7000系の乗車記録】
16,ジャカルタの通勤列車:カンプンバンダン:2017/3/12【2017/3インドネシア】
6,ジャカルタの通勤列車(1):タンゲラン線:2017/2/4【2017/2インドネシア】
21,ジャカルタの通勤列車(2):ジャカルタからブカシへ:ブカシエクスプレス(Bekasi Ekspres):2011/4/23【2011/4インドネシア】