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山万ユーカリが丘線:1000形:おしぼり列車:2025/8/30

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千葉県佐倉市のユーカリが丘でニュータウン開発を行っている不動産会社の山万は、1982年から、京成本線のユーカリが丘駅とニュータウン内とを結ぶ新交通システム「山万ユーカリが丘線」を運行している。

路線はラケット状に形成されており、柄の先端がユーカリが丘駅である。ユーカリが丘駅を出ると、地区センター、公園と続き、公園駅がラケットの円形部分の始まりの駅である。ここから反時計回りに、女子大、中学校、井野と進み、2度目の公園、地区センター、ユーカリが丘と続く。ユーカリが丘駅を出てから戻ってくるまで、所要時間は14分である。各駅は、タウン内のすべての住居から徒歩10分以内にアクセスできるように配置されているとのことである。

 

2025/8/30:山万ユーカリが丘線:ユーカリが丘→ユーカリが丘

2025年8月30日土曜日。

京成本線をユーカリが丘駅で降りて、北口から出る。駅の上層部は、ウィシュトンホテルユーカリとなっている。

その横に、山万のユーカリが丘駅がある。

 

京成のユーカリが丘駅から山万のユーカリが丘駅へは連絡通路があり、実際には外に出ることなく向かうことができる。

 

乗車するのは2年ぶりであるが、券売機が新しいものになっていた。かつては、それこそ古めかしい自動券売機であり、現在も一番左に残っているものの、電源は落とされ、上から張り紙がなされている。

新しい券売機は食券販売機のような形状で、ここで乗車券を購入する。1回券は200円であるが、今回は1日乗車券を購入した。500円なので、3回以上乗れば元が取れる。

1日乗車券。乗車券は磁気券ではなく、QRコードが付されている。

 

改札口には、かつてからの磁気券対応の自動改札機があるが、前述の自動券売機の更新と同時にだろう、山万では2024年に磁気券は廃止されている。ただ、この改札機の上にQRコードの読み取り装置が置かれ、また、顔認証乗車システム「ユーカリPASS」のタブレットが取り付けられている。いわば、新しい改札システムの土台として、古い改札機が使われている感じである。ちなみに、交通系ICカードには対応しておらず、今後も対応予定はなさそうである。

 

ユーカリが丘駅のホームは1面1線である。

反対側から見る。

 

顔出しパネルが置かれている。

 

自動販売機のうち1台には、ユーカリが丘地区社会福祉協議会への募金用のボタンがある。

 

隅に待合室がある。後述の通り山万の車両には冷房装置は設置されていないが、この待合室は冷房が効いている。

 

ラッシュ時は1時間に4本、そのほかの時間帯は3本の運行である。次の列車は15時21分発である。

 

ユーカリが丘駅駅名標。

 

ユーカリが丘線ホームから見たウィシュトンホテルユーカリ。

 

ユーカリが丘駅から地区センター方を見る。駅を出てすぐにカーブとなっている。

 

15時21分発のユーカリが丘線の列車は、ユーカリが丘駅に15時15分に到着した。

 

山万ユーカリが丘線の車両は山万1000形で、3編成が存在し、いずれも開業時から使われている。この時に運行していたのは、第1編成の「こあら1号」であった。

客室内には冷房装置が取り付けられていないことから、近年、夏場はおしぼりとうちわを配布しており、「おしぼり列車」として運行している。2025年は7月17日から9月30日まで配布予定、10時から16時までは車内で、16時から22時まではユーカリが丘駅で配布となっていた。

列車前面の行先表示は、「おしぼり列車 ワンマン」「ユーカリが丘線 ワンマン」が交互で表示されていた。

 

車両は3両編成で、1両1ドアである(一部は後程撮影)。車体にはコアラの絵が描かれている。製造から40年が経っていることもあり、メンテナンスはされているものの、傷みが見えないわけではない。

 

乗車する。

 

車内はロングシートである。

優先席。

 

車端部。

 

この車両は、日本車輛で1980年に製造された。

 

頭上にはおしぼりとうちわの案内がある。

 

クーラーボックスの中におしぼりが入っており、その横にうちわが入れられている。

 

おしぼりは、飲食店でも提供されるようなごく一般的なものだが、袋には「山万ユーカリが丘線」の文字が入っている。

うちわには、ユーカリが丘線のイメージキャラクターである宮小路さくらと海隣寺ゆかりが描かれている。

 

定刻15時21分にユーカリが丘駅を出発した。

 

ユーカリが丘を出ると、次は地区センターに停車する。

 

公園に停車する。ユーカリが丘南公園の最寄りである。

反対側は住宅街である。

 

公園を出ると、井野方面からの線路を左手に見つつ、反時計回りに環状部分を走行する。

 

左側には緑が広がる。

 

女子大に到着した。開業時には和洋女子大学の移転計画があり、この駅名になったらしいが、移転は中止になり、駅名だけが残り現在に至る。

 

女子大駅を出ると、山万ユーカリが丘線の車両基地を見つつ、中学校駅へ向かう。

 

中学校は、井野中学校の最寄り駅である。

 

沿線唯一のトンネルを走行して、井野へ向かう。

井野駅。

 

車窓から。

 

女子大方面への線路が左から現れ、2度目の公園に到着した。

 

地区センターに停車する。

 

終点のユーカリが丘には15時35分に到着した。車両の向きは出発時と逆になっている。

 

【山万ユーカリが丘線の記録】

中学校駅(千葉県:山万ユーカリが丘線):2023/5/3

 

2025年:総目次

 

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