松山からは、特急宇和海で宇和島まで行き、宇和島から宿毛までバスに乗車し、宿毛から高知まで特急列車で向かう。本日の宿泊地は高知である。昼の特急しおかぜの運休により予定より1時間ほど遅れているが、この後乗り継ぐ特急宇和海とバスが遅れなければ、本日中に高知までたどり着けるはずである。
特急宇和海は、松山と宇和島を結ぶ特急列車である。松山発の始発は5時48分、最終が22時で、朝から晩まで、ほぼ1時間に1本の間隔で運行、1日16便設定されている。大半の時間帯で、岡山・高松発着の特急しおかぜ・いしづちと接続するダイヤとなっている。松山から宇和島までの距離は96.9kmで、特急宇和海はこの区間を約80分で走破する。列車名の「宇和海」は、愛媛県西部の豊後水道に面する海域のことである。
2023/10/20:JR予讃線・内子線:特急宇和海19号:松山→宇和島
JR松山駅には15時10分過ぎに戻ってきた。
松山駅には自動改札機がなく、改札には駅員が立っている。
松山駅は、台湾の台湾鉄路管理局にある同名の松山駅(台北市)と友好協定を結んでおり、2023年でちょうど10年になるという。
松山駅では、岡山・高松方面の特急しおかぜ・いしづちと、宇和島方面の特急宇和海は、駅舎に面した1番線から発車する。1番線の岡山・高松方面に特急しおかぜ・いしづちが、宇和島方面に特急宇和海が、縦列で停車する。
特急しおかぜ・いしづち、特急宇和海ともに、アンパンマン列車が設定されている。
特急宇和海19号宇和島行きは、1番線の宇和島方に停車する。
定刻15時20分に、宇和島からの特急宇和海18号が松山駅に到着した。この列車が、折返し15時27分発の特急宇和海19号宇和島行きとなる。車両はN2000系気動車2両編成であった。
7分しかない松山での折り返し作業は慌ただしく、客が降りるとすぐにドアを閉めて車内清掃が始まる。
宇和海19号は2両編成で、宇和島方の先頭1号車が自由席、2号車は自由席と指定席となっており、全体の大半が自由席である。
15時25分過ぎに再びドアが開き、乗ってすぐ、全員が座りきる前に、定刻15時27分となり、松山駅を出発した。
車内。(後ほど撮影)
座席。
デッキ。
車いす対応トイレ。
洋式トイレ。
男性用トイレ。
洗面台。
もともとは公衆電話が置かれていたと思われる空間がある。
伊予市を出て、その次の向井原を通過すると、この先伊予大洲まで、経路は2つに分かれる。一方は、本来の予讃線の経路で、一部区間を伊予灘に沿って進み、2014年には「愛ある伊予灘線」という愛称が付けられている。もう一方は、内陸部の内子を経由するルートで、こちらは1986年に開通した。内子経由の方が距離は短く、特急宇和海はこちらを走行する。この区間を厳密に見ると、向井原~内子は予讃線(支線)、内子~新谷は内子線、新谷~伊予大洲は予讃線(支線)となっている。
内子を経由し、16時01分に伊予大洲に到着した。愛媛県イメージアップキャラクター「みきゃん」がラッピングされたキハ54が停車していた。
伊予大洲を出ると肱川を渡る。
進行方向左側に大洲城が見えた。天守閣は2004年に再建されたという。
車窓から。
八幡浜には16時13分に到着した。駅舎寄りのホームには、観光特急「伊予灘ものがたり」が停車していた。車掌がこちらに向かって手を振ってくれる。
車窓から。
卯之町を経て、16時41分に伊予吉田に到着した。
特急宇和海の車窓からは海が見える区間はほとんどないが、伊予吉田駅を出るとちらっと見えた。
終点の宇和島には16時49分に到着した。
宇和島駅。駅の上階はJRホテルクレメント宇和島となっている。駅前には椰子の木があり、南国の感じがある。
宇和島駅駅舎内。
宇和島からは、高知県の窪川へ向かう予土線が出ている。高知県内では四万十川に沿って走り、車窓も良いという。今回は乗車しないが、後日乗車予定である。
【2023/10四国】(目次)
6,伊予鉄道・市内電車:6号線(本町線):2023/10/20【2023/10四国】
7,松山から宇和島へ:JR予讃線・内子線:特急宇和海19号:N2000系:2023/10/20【2023/10四国】【←本記事】
8,宇和島から宿毛へ:宇和島自動車:2023/10/20【2023/10四国】
【JR四国の特急列車乗車記録】
17,徳島から阿波池田へ:JR徳島線:特急剣山1号:キハ185系:2023/10/22【2023/10四国】
9,宿毛から高知へ:土佐くろしお鉄道・JR土讃線:特急あしずり18号:2700系:2023/10/20【2023/10四国】
5,児島から松山へ:JR予讃線:特急しおかぜ7号:8600系:2023/10/20【2023/10四国】
4,徳島から児島へ:JR高徳線ほか:特急うずしお6号:2700系:2023/10/20【2023/10四国】
3,阿波橘から徳島へ:JR牟岐線:特急むろと2号:キハ185系:2023/10/20【2023/10四国】