京成グループのバス会社は、東京駅方面から千葉県内へ「マイタウン・ダイレクトバス」と呼ばれる高速バスを運行している。主に千葉県内から東京都内への通勤需要を想定したバスであり、朝は千葉県側から、夕方に東京からの便が運行される例が多い。
今回は佐倉から東京へ向かう。この便は、佐倉側の始発が国立歴史民俗博物館であり、DIC川村記念美術館を経由して東京へ向かう。佐倉市内数カ所にも停車するが、国立歴史民俗博物館やDIC川村記念美術館への見学客を想定しているのか、1日1往復の運行で、東京発は午前中、佐倉発は午後となっており、「マイタウン・ダイレクトバス」の他ルートとは趣が異なる。
この佐倉ルートを運行するのは、京成グループで佐倉市に本社を有するちばグリーンバスである。ちばグリーンバスのウェブページでは、今回乗車する佐倉発着便は「ユーカリが丘・臼井・染井野・千代田団地⇔東京駅」の中にまとめられ、時刻表では「国立歴史民俗博物館・DIC川村記念美術館ルート」として紹介されている。ユーカリが丘線のおまけという位置づけなのだろうか。
2023/5/5:ちばグリーンバス:マイタウン・ダイレクトバス:佐倉ルート:国立歴史民俗博物館→東雲車庫
国立民俗歴史博物館は、佐倉市の佐倉城跡にある歴史博物館である。JR佐倉駅、京成佐倉駅からバスが出ているが、今回はJR佐倉駅から歩いて向かった。寄り道をせずに歩いて30分程度だろうか。道中に武家屋敷があり、そちらを見てから向かい、1時間ほどで到着した。
博物館の前に停留所がある。
東京行きのバスの出発時刻は14時50分である。DIC川村記念美術館の休館日は、美術館を経由しないため15時12分発とのことである。東京駅・東雲車庫の到着時刻は、DIC川村記念美術館を経由する日もしない日も同じである。
14時45分頃にバスが到着した。
車体側面と後部には、DIC川村記念美術館所蔵で、オランダの画家レンブラント・ファン・レインの「広つば帽を被った男」がラッピングされていた。この路線の専用車なのだろう。いすゞ・ガーラ、「千葉200か2205」である。
車内は左側10列、右側12列の配置である。
座席は一般的な横4列のものであるが、充電設備はなかった。
車内後方にはトイレがある。
東京駅、東雲車庫までは1,360円である。
国立歴史民俗博物館から4名乗車した。乗車時に、運転士から、高速道路の状況次第では大幅に遅れる可能性がある旨伝えられた。
国立歴史民俗博物館を出ると、まずは京成佐倉駅南口に停車する。客はいない。
京成佐倉駅南口を出ると、佐倉市役所、宮小路町の順に停車する。乗車客はいない。
JR総武本線の線路を越えて佐倉駅南口へ向かう。
JR佐倉駅(南口)でも乗車客はいなかった。
城郵便局、第二工業団地入口を通るが、こちらでも乗車客はいない。
東関東自動車道をまたぐ。
DIC川村記念美術館へ向かう。
DIC川村記念美術館で20名ほど乗車した。
駐車場にはちばグリーンバスの高速バス車両が停車していた。DIC川村記念美術館からの客が多かった場合は、続行便を出すのだろうか。
DIC川村記念美術館を出ると、高速岩富、第三工業団地入口、第三工業団地中央、大作一丁目を通過する。いずれでも乗客はいない。このあたりは工場や倉庫が並ぶ地域のようで、休日だからか、そもそも人が少なかった。
結局、このバスに乗客が乗車したのは、始発の国立歴史民俗博物館と、DIC川村記念美術館の2箇所のみであった。
15時52分、佐倉ICから東関東自動車道に入る。
高谷ジャンクションで首都高速湾岸線に入り、16時25分に市川本線料金所を通過する。
浦安付近で少し渋滞はあったが、ほとんど止まることはなく進む。
辰巳ジャンクションで首都高速9号深川線に入る。
9号深川線は、一部区間で、用地の都合なのか二層構造となっている。都心方面は上の方を走る。
隅田川を渡る。
箱崎ジャンクションで6号向島線、江戸橋ジャンクションで都心環状線に入る。
宝町で高速を降りた。
右折して八重洲通りに入る。隣には、株式会社平成エンタープライズの観光バス「VIP VIEW TOUR」の2階建てバスが停車していた。
右折して昭和通り、左折して永代通りと進み、外堀通り、鉄鋼ビル向かいにある東京駅3番乗り場には16時50分に到着した。わずか8分の遅れであった。ここで私以外の全員が降りた。
東京駅を出ると、八重洲通りを八丁堀まで進み、右折して新大橋通に入る。
佃大橋通りに入り、佃大橋で隅田川、朝潮大橋で朝潮運河を渡る。
晴海通りに入り、春海橋を渡り、豊洲駅を通過する。
終点の東雲車庫には17時11分に到着した。10分遅れでの到着であった。
【東京~佐倉間のその他のバスの記録】
東京から佐倉へ:なの花交通バス「佐倉・四街道ー東京八重洲線」:2023/5/5
【マイタウン・ダイレクトバスの乗車記録】
東京から千城台方面へ:京成バス「マイタウン・ダイレクトバス:東京駅~千城台・御成台車庫」:2024/5/3
東京駅から千葉北IC周辺へ:京成バス「マイタウン・ダイレクトバス:ちばきたライナー」:2023/6/4
東京からユーカリが丘へ:千葉内陸バス「マイタウン・ダイレクトバス:ユーカリが丘ルート(四街道ルート)」:2023/5/3
秋葉原から新浦安へ:京成バス「マイタウン・ダイレクトバス:新浦安ルート」:2022/8/11
【京成グループのバスの乗車記録】
東京からユーカリが丘へ:千葉内陸バス「マイタウン・ダイレクトバス:ユーカリが丘ルート(四街道ルート)」:2023/5/3
21,羽田空港から市川駅へ:京成トランジットバス「市川駅・富浜(妙典駅)・行徳駅~羽田空港線」:2022/12/26【2022/12九州】
秋葉原から新浦安へ:京成バス「マイタウン・ダイレクトバス:新浦安ルート」:2022/8/11
2,仙台から成田空港へ:成田空港交通「ポーラスター号」:2012/2/24【2012/2ドイツ】
3,福島から成田空港へ:千葉交通「福島・郡山~成田空港線」:2010/3/5【2010/3台湾】