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11,北見から旭川へ:特急大雪4号:グリーン車:キハ183系:2021/11/6【2021/11北海道】

投稿日:2021年12月5日

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釧路から乗車した北見行きの都市間バス釧北号は、北見駅前の北見バスターミナルに12時半に到着した。ここからは列車で旭川へ向かう。北見を13時25分に出発する石北本線の特急大雪4号の指定券を予約していた。

特急石北本線の特急列車は、現在、札幌と網走を直通するオホーツク号が1日2往復、旭川と網走を結ぶ石北本線内完結の大雪号が2往復の運行である。2017年3月のダイヤ改正までは札幌発着のオホーツク号が1日4往復の運行であったが、それ以降は2往復が旭川発着となり、旭川発着の列車には「大雪」という列車名が付与された。「大雪」という列車名は、かつて石北本線の急行列車で使われており、その急行が1992年に廃止されて以降、25年ぶりの復活ということになった。

なお、乗車した11月にJR北海道の時刻表を確認した限りでは、大雪号は、全便「10月20・21・26~28日・11月2・4・9~11・16~18・24・25・30日は運休」となっていた。つまり、閑散期の平日、火・水・木曜日は運転をしないということである。したがって、日によっては、石北本線を走る特急列車はオホーツク号の1日2往復のみということになる。

特急オホーツク号・大雪号には、基本的にキハ183系4両編成が用いられる。2号車にはグリーン車が設定されているが、グリーン車の車両は、かつて特急北斗で使われていたハイデッカー構造のものである。せっかくなので、これに乗っておきたかった。

 

2021/11/6:石北本線:特急大雪4号:北見→旭川

北見駅。

駅構内。現金対応の自動券売機が1台設置されている。

改札口の横に、クレジットカード専用の自動券売機がある。また、写真のさらに左側には、みどりの窓口がある。

クレジットカード専用の自動券売機で、えきねっとで予約・決済していた旭川までの乗車券と特急券を発券した。

北見から旭川まで、乗車券は4,510円である。(旭川到着後撮影。乗車記念印は旭川駅で押してもらった。)

北見から旭川まで、特急券・グリーン券は合計5,000円であった。

 

13時15分過ぎに、大雪4号旭川行きの改札が始まる。大雪4号は駅舎寄りの1番線からの出発である。駅員に切符を見せると、「2号車は右側のDでお待ちください」と言われた。

北見駅1番線ホーム。

ホーム上にはアルファベットの目印があり、動物のイラストが描かれていた。

 

特急大雪4号旭川行きは、定刻13時25分に北見に到着した。北見の停車時間は僅かで、すぐに出発となる。

行先表示は幕式である。

 

2号車グリーン車に乗車する。

グリーン車はハイデッカー構造であり、ドアから客室へはスロープとなっている。(1号車側から撮影。)

客室内もドア近くはスロープが続いている。

 

座席は、1+2の横3列配置である。

窓がかなり上の方まであるのが特徴である。

 

座席自体は、前日に乗車したキハ283系特急おおぞらのそれと同一であった。

2人掛け。

1人掛け。

 

大型のフットレストが設置されている。

 

座席には大型の枕があり、その横には読書灯がある。

 

肘掛けにリクライニングと読書灯のボタンがある。

その肘掛けにはコンセントも設置されている。

 

カップホルダー。

 

2号車の3号車寄りデッキには、車内販売準備室のようなスペースがある。写真では、カーテンで閉ざされているところである。JR北海道の特急列車では車内販売は既に廃止されているが、特急オホーツク・大雪では、土休日の一部列車で、この設備を使って、JR石北本線応援団による地域特産品販売が行われているらしい。残念ながら、この日は特急大雪1号・2号のみがその車内販売の対象列車であり、4号では無人であった。

その横の通路上には、かつての寝台列車にあったような折りたたみ式の椅子がある。

 

ドア横にはくずもの入れがある。

 

3号車。この車両は、半分が指定席、半分が自由席の扱いである。可動式枕が設置されたグレードアップ座席が設置されている。なお、指定席の1号車も同様の座席である。

指定席の座席には、枕カバーに「指定席」と書かれている。

 

4号車は全車自由席である。

旧来のリクライニングシートが並んでいた。モケットには丹頂が描かれている。こちらも空いていた。

 

2号車の1号車寄りには洋式トイレと洗面所がある。

洋式トイレ。

洗面所。

 

3号車には、洋式トイレ、男性用トイレ、洗面所がある。

洋式トイレ。

男性用トイレ。

トイレの向かい側に洗面所があるが、妙に広いスペースであった。

 

さて、特急大雪4号旭川行きは、北見を定刻13時25分に出発した。

グリーン車の車内は、列車が北見に到着した時点では無人で、北見で、私と老夫婦の計3人が乗車した。

留辺蘂に停車した後、生田原には14時05分に到着した。

駅舎には、オホーツク文学館と生田原町図書館が入っている。

 

遠軽には14時20分に到着した。遠軽では4分ほど停車する。

乗車したハイデッカーグリーン車を撮影した。窓が高い位置にあり、さらに天井の方まで窓があるのが分かる。この車両に乗りたかったのである。

 

遠軽駅ホーム。

のりば案内には、1989年に廃止された名寄本線の「紋別・名寄方面」が残されていた。かなり古くから使っているものなのだろう。

 

石北本線は遠軽で進行方向を変える。

 

15時24分に遠軽を出発した。出発してすぐ、進行方向右側には瞰望岩という岩が見える。

 

丸瀬布を通過すると、かつては、下白滝、旧白滝、白滝、上白滝、奥白滝と、「白滝」の付く駅名が5つ続いていた。ただ、利用者減少に伴い、奥白滝は2001年に、下白滝、旧白滝、上白滝は2016年に廃止となり、現在は、白滝駅を残すのみである。

白滝には15時に到着した。

反対側のホームにも待合室がある。

駅名標。

 

白滝を出ると、次は上川である。白滝と上川の間には、かつては、前述の上白滝、奥白滝のほか、上越、中越、天幕駅があったが、上白滝と天幕は廃止、奥白滝、上越、中越は信号所化されている。白滝を出ると、特急も普通も、次の停車駅は37.3km先の上川である。

奥白滝信号所。

 

車窓から。

 

上川には15時40分に到着した。

 

石狩川を何度か渡る。

秋の車窓である。

 

高架に上がり、ビル街が見えてくると、まもなく旭川である。

 

終点の旭川には16時19分に到着した。

 

今回乗車したハイデッカーグリーン車「キロ182-504」。1986年に製造されたとのことである。

 

古い車両であり、傷みも激しい。

 

隣のホームには、16時30分発の特急ライラック34号札幌行きが停車していた。大雪4号からライラック34号に乗り継いで札幌方面へ向かう場合、特急料金は通しで乗車するのと同じ扱いになるという。

 

旭川駅。

この駅舎になってから、ちょうど10年である。

 

旭川駅外観。2015年にイオンモール旭川駅前とJRイン旭川が開業し、イオンモール旭川駅前へは駅から直接入ることができるようになっていた。イオンモールは客で賑わっていた。

 

【2021/11北海道】(目次

10,釧路から北見へ:阿寒バス「釧北号」:2021/11/6【2021/11北海道】

11,北見から旭川へ:特急大雪4号:グリーン車:キハ183系:2021/11/6【2021/11北海道】【←本記事】

12,旭川駅から旭川空港へ:ふらのバス「快速ラベンダー号」:2021/11/6【2021/11北海道】

 

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