特急うずしおはJR高徳線の特急列車で、徳島と高松の74.5kmを約70分で結ぶ。1日の運行本数は16.5往復で、昼間は1時間に1本の運行である。また、そのうち2往復は、高松から先、瀬戸大橋を渡り岡山まで足を伸ばす。
2023/10/20:JR高徳線・予讃線・本四備讃線:特急うずしお6号:徳島→児島
牟岐線の阿波橘から特急むろとに乗車し、徳島には8時18分に到着した。徳島からは、特急うずしお6号に乗り換える。
今回乗車する特急うずしお6号は、1日に2往復設定されている岡山直通の列車である。この岡山直通のうずしお号は、高松に到着すると、進行方向を変えて宇多津まで行き、宇多津で高知からの特急南風と併結の上、また進行方向を変えて岡山を目指す。2回も進行方向を変える定期特急列車は、今となっては珍しい。
うずしお6号は2700系での運行であった。2019年に製造された新しい車両である。
運転台と中間車の連結は気動車でしばしば見かける。(宇多津にて撮影)
列車は3両編成で、6号車が指定席、7号車と8号車が自由席であった。3両編成であるのに6号車から始まるのは、宇多津で連結する特急南風6号と号車番号が同じにならないようにするためだろう。
座席。
背面テーブルには車内設備の案内が貼られている。
座席の背面には網ポケットとカップホルダーがある。
足下にはフットレストはない。
窓枠には小物を置くスペースがある。
肘置きの先端にはコンセントが設置されている。
デッキ。
トイレ。洗面台は個室内にあるかわりに、独立には設置されていない。
瀬戸大橋は1988年に開通した。本年で35周年である。
特急うずしお6号岡山行きは、定刻8時23分に徳島を出発した。自由席は空席の方が多かった。
徳島を出ると、高松までは勝瑞、池谷、板野、讃岐白鳥、三本松、志度、屋島、栗林に停車する。比較的短距離を走る特急であるが、停車駅は多い。
最初の停車駅である勝瑞には8時29分に到着した。ここで、徳島行きの列車と行き違いをする。
勝瑞を出ると、次は隣駅の池谷である。8時33分に到着した。池谷は鳴門線との分岐駅で、高徳線と鳴門線が徳島方で接続するV字形の構造となっており、高徳線、鳴門線共にホームは1面2線の構造である。「V」の字の上の部分に駅舎がある。
池谷を出ると、2駅通過して、板野に到着した。
板野出ると、車掌が、これから山間部を走行するために揺れる旨の案内をした。列車は、徳島と香川の県境にある大坂峠に差し掛かった。
県境越え区間の板野~引田間を走破する普通列車は1日6.5往復のみで、板野から高松への普通列車は7時25分を逃すと13時18分、その次が16時35分である。特急は毎時1本運行であるのに対し、普通列車はかなり少ない。
あっけなく大坂峠を越え、香川県に入り、讃岐相生、次いで引田を通過する。引田は特急うずしおの大半が停車する駅であるが、6号は通過である。
板野を出て13分後の8時53分に、讃岐白鳥に到着した。
三本松に停車した後、9時13分に志度に到着した。高松琴平電鉄志度線との接続駅である。
9時20分に屋島に到着した。(写真は後日撮影)
9時24分に栗林に停車する。栗林は高架駅であり、駅の周りには高層マンションが建ち並ぶ。
高松には9時31分に到着した。ここで大半が降りていった。大半の特急うずしおは高松が終点であるが、今回乗車した6号は、この先、岡山まで向かう。
高松から岡山までは、快速マリンライナーが30分間隔で運行しているが、快速マリンライナーは高松の次の坂出を出ると、宇多津駅構内の短絡線を通り、宇多津駅のホームには寄らずに本四備讃線に入り、瀬戸大橋を渡る。知らずに乗車していると、そもそも宇多津駅を通過しているという感覚すらない。それに対して、この列車は宇多津駅に立ち寄るので、やや遠回りとなる。そのうえ、宇多津では、高知からの特急南風6号と併結をするため8分ほど停車する。このように、高松と岡山を最短で結ぶわけではなく、宇多津での停車時間もあるので、この区間では、実は特急うずしおよりも快速マリンライナーの方が所要時間は短い。後続の快速マリンライナーに追い越されるわけではないが、この区間で敢えて特急に乗る客は少なそうである。
列車は、進行方向を変えて高松を9時33分に出発した。坂出を通過すると、瀬戸大橋方面への短絡線を右に見つつ、宇多津駅のホームへ向かう。
宇多津には9時50分に到着した。ここで8分停車して、特急南風6号と併結する。宇多津では、意外にも一定数の乗車があった。特急南風6号をちらっと見たが、こちらは高知方面からの客でほぼ満席であった。
9時58分、進行方向を変えて、本四備讃線に入る。
瀬戸大橋を渡った後、10時11分、本州・岡山県の児島に到着した。JR四国はこの児島駅までで、ここより先はJR西日本である。今回使用している「バースデイ切符」もこの児島までが有効区間である。今回はここで降りた。
児島は国産ジーンズ発祥の地で、ホーム上でも、自動販売機やエレベーターの外観はジーンズ柄であった。
【→児島のジーンズバス乗車記録はこちら】
児島駅では、次の列車まで40分ほど時間がある。この時間を使って朝食をとることにした。
駅の東口を出て歩道橋を渡ると、ジョイフルがある。九州を中心に展開するファミリーレストランである。
既にランチの時間帯であった。日替りランチを注文した。
この日の日替りランチは、「ペッパーハンバーグ&ひとくちチキンソテー」であった。ご飯とお新香、味噌汁がつく和膳セットで注文をした。美味しくいただいた。610円也。
【2023/10四国】(目次)
3,阿波橘から徳島へ:JR牟岐線:特急むろと2号:キハ185系:2023/10/20【2023/10四国】
4,徳島から児島へ:JR高徳線ほか:特急うずしお6号:2700系:2023/10/20【2023/10四国】【←本記事】
5,児島から松山へ:JR予讃線:特急しおかぜ7号:8600系:2023/10/20【2023/10四国】
【瀬戸大橋を経由する路線バスの乗車記録】
13,児島から坂出へ:琴参バス「瀬戸大橋線」:2023/6/24【2023/6西日本】
【JR四国の特急列車乗車記録】
17,徳島から阿波池田へ:JR徳島線:特急剣山1号:キハ185系:2023/10/22【2023/10四国】
9,宿毛から高知へ:土佐くろしお鉄道・JR土讃線:特急あしずり18号:2700系:2023/10/20【2023/10四国】
7,松山から宇和島へ:JR予讃線・内子線:特急宇和海19号:N2000系:2023/10/20【2023/10四国】
5,児島から松山へ:JR予讃線:特急しおかぜ7号:8600系:2023/10/20【2023/10四国】
3,阿波橘から徳島へ:JR牟岐線:特急むろと2号:キハ185系:2023/10/20【2023/10四国】