現在、東京と名古屋を結ぶ「ドリームなごや号」は1日5往復の運行で、いずれの便も東京駅、名古屋駅には停車するものの、特に愛知県側では停車停留所がそれぞれの便で異なる。また、車内の座席配置も便によって異なり、3列独立シートの便もあれば、4列シートの便もあり、両方の座席を備えた便もある。
今回乗車する「ドリームなごや1号」は、始発の東京駅を23時に出発し、横浜市の東名江田に停車した後、翌朝、三河豊田駅、新豊田駅、ららぽーと愛知東郷、日進駅前、赤池駅前、八事、杁中、御器所通に停車して、終点の名古屋駅新幹線口へ向かう。愛知県内では名鉄豊田線、地下鉄鶴舞線の沿線にこまめに停留所が設置されている。
「ドリームなごや1号」の運用に入る車両は2階建てバスで、座席配置は横3列である。そのうち、2階の前方2列6席は、シートピッチや座席幅が広い「ビジネス・シート」となっている。今回は、このビジネスシートを「高速バスネット」で予約した。ネット割が適用され、7,940円であった。「ビジネス・シート」は、通常の3列独立シートより600円高い設定である。
2022/8/26:JR東海バス:ドリームなごや1号:東京駅(八重洲南口)→名古屋駅(新幹線口)
2022年8月26日金曜日。
ドリームなごや1号は、東京駅八重洲南口のJR高速バス乗り場の1番から出発する。
車両は三菱ふそうの「エアロキング」であった。現在退役が進んでいる車両である。
ビジネス・シートは、2階の前2列に設置されている。座席幅が広いため、3列独立ではなく、2列+1列の3列シートである。
今回は1列側の2Cを予約していた。座席幅が広いことに加え、シートピッチも広い。座席の肘掛けにはコンセントが設置されている。また、仕切りカーテンも設置されている。(以下、一部は名古屋到着後に撮影)
足下にはオットマンがある。オットマンは動かすことができるので、座った後は、リクライニングを倒し、レッグレストを展開して、オットマンの位置を調整し、ちょうど良い姿勢を探すこととなる。座り心地はなかなか快適であった。なお、オットマンは中が空洞になっており、靴や荷物を入れることができる。
通常の3列独立シートの料金に600円を追加すればこの座席に座れるので、なかなか安い値段設定であると思う。
ちなみに、A列とB列は隣り合っているが、席の間には大きなパーティションがあり、隣の人の視界が気にならないようになっている。
テーブルは小型のものが窓側に設置されていた。
座席には毛布が置かれていた。最近、新型コロナウイルス感染症対策で毛布が置かれていない事業者が多く、JR東海バスでも6月に乗車した「ファンタジアなごや号」では置かれていなかったが、最近復活したのだろうか。
座席ポケットには使い捨てのスリッパが入っていた。
ビジネスシートの後ろには、一般的な3列独立シートが並んでいる。こちらには仕切りカーテンは設置されていない。
1階の乗降ドアの真ん前にはトイレがある。
トイレは真空式ではなく、青い洗浄液が流れるタイプである。
バスは定刻23時に東京駅を出発した。ビジネス・シートは6席全て埋まっており、後ろの通常の3列独立シートも空席は少なかった。
霞ヶ関出入口から首都高速都心環状線に入る。谷町ジャンクションで3号渋谷線に入り、用賀で東名高速道路に入る。この便は東名江田でも乗車扱いを行う。東名江田に到着するまでは車内灯を点けた状態で走った。
運転手の案内では、首都高で渋滞が発生しているとのことであったが、東名江田には定刻より4分早く23時34分に到着した。東名江田は東名高速道路上の停留所であり、あざみ野駅、江田駅から徒歩圏内にある。東名江田に停車する「ドリームなごや号」はこの便のみである。
東名江田で4分ほど停車して、定刻23時38分に出発した。
出発後、案内放送があった。足柄サービスエリアと浜名湖サービスエリアで開放休憩があるという。案内の後、すぐに消灯となった。
カーテンを閉めると個室のような感覚となる。
2022年8月27日土曜日。
0時35分に足柄サービスエリアに到着した。ここで20分ほど休憩となる。
足柄サービスエリア。
周りを見ると、夜行バスが何台か並んでいた。その中に、0時50分頃、カーテンが閉まっていない、昼行バスの装いの京王バスが到着した。行先を見ると静岡であった。時刻表を確認すると、バスタ新宿を22時55分に出る清水・静岡行きがあるので、この便だろう。終点の静岡駅前着は2時22分である。
車内に戻り、再び睡眠に入る。
浜名湖サービスエリアには3時20分に到着した。3時45分まで休憩をするという。車内放送で一瞬目を覚ましたが、眠かったのでそのまま車内で過ごす。出発は覚えていない。
4時40分頃に電気が点灯して、まもなく三河豊田駅に到着する旨の案内放送が流れた。定刻より7分早く、4時47分に三河豊田駅に到着した。愛知環状鉄道線の駅である。
三河豊田駅前を出てからも消灯することはなく、ここから先は名古屋駅まで電気がついたままであった。
5時05分に新豊田に到着した。新豊田は愛知環状鉄道線の駅であるが、名鉄三河線・豊田線の豊田市駅も近くにある。
その後、ららぽーと愛知東郷では降車ボタンは押されず、通過する。
5時47分に日進駅前に到着した。名鉄豊田線の駅である。
5時57分に赤池駅前に到着した。名鉄豊田線、地下鉄鶴舞線の駅である。
まだ車通りの少ない名古屋市内を快調に走行し、6時11分に八事に到着した。地下鉄鶴舞線八事駅の近くである。
その後、杁中、御器所通を通る。それぞれ地下鉄鶴舞線いりなか駅、地下鉄鶴舞線・桜通線御器所駅の近くである。
バスは、山王通、名駅通を走行し、名古屋駅へ向かう。
いったん名古屋駅前を通過した後、東海道線のガード下を走行して駅の反対側に出る。
終点の名古屋駅(新幹線口)には定刻6時43分に到着した。
本日の車両は「名古屋200か2783」であった。
車両には、「ビジネス・シート」が設置されていることを示すシールが貼られていた。
前面窓には、便名、経由地を示すボードが掲げられていた。
LEDの行先表示は「新豊田・名古屋」であった。
【2022/8近畿】(目次)
2,東京から名古屋へ:ジェイアール東海バス「ドリームなごや1号」:ビジネス・シート:2022/8/26【2022/8近畿】【←本記事】
3,名古屋から亀山を経て松阪へ:JR関西本線・紀勢本線:2022/8/27【2022/8近畿】
【東京~名古屋間の高速バスの乗車記録】
14,名古屋から東京へ:ジェイアール東海バス「東名ハイウェイバス・直行 新東名スーパーライナー12号」:2022/6/26【2022/6東海】
2,西船橋から名古屋へ:ジェイアール東海バス「ファンタジアなごや1号」:2022/6/24【2022/6東海】
2,東京から名古屋へ:ジェイアール東海バス「ドリームなごや1号」:2019/10/25【2019/10東海】
【2階建てバスの乗車記録】
(三菱ふそう エアロキング)
2,東京から三宮へ:西日本ジェイアールバス「プレミアムドリーム3号」:プレミアムシート:2021/12/23【2021/12西日本】
2,東京から名古屋へ:ジェイアール東海バス「ドリームなごや1号」:2019/10/25【2019/10東海】
2,仙台駅から仙台空港へ:仙台バス「エアポートリムジンバス」:2019/7/31【2019/7インドネシア】
(スカニア・バンホール J-IntercityDD)
14,名古屋から東京へ:ジェイアール東海バス「東名ハイウェイバス・直行 新東名スーパーライナー12号」:2022/6/26【2022/6東海】
(ネオプラン メガライナー)
7,つくばから東京へ:ジェイアールバス関東「つくば号」:2005/11/26【2005/11関東】