京王ライナーは、京王電鉄が2018年に運行を開始した有料座席指定列車で、現在は新宿~京王八王子・橋本・高尾山口間で運行をしている。京王ライナーには、ロングシートとクロスシートの転換が可能なデュアルシートが備わった京王5000系が充当されている。5000系は2017年から順次投入がなされているが、2022年以降に製造された車両には、座席にリクライニング機能が備えられた。リクライニング機能を備えたデュアルシートの採用は、この京王5000系が日本初である。
2025/11/16:京王線:京王ライナー3号:新宿→京王八王子
2025年11月16日日曜日。新宿を17時に出発する京王ライナー3号京王八王子行きに乗車した。京王ライナーには過去に何度か乗車したことがあるが、いずれも橋本行きであり、八王子行きの京王ライナーに乗車するのは初めてである。


17時発の京王ライナー3号八王子行きは2番線からの出発である。

この日の京王ライナー3号には、2024年に製造された5738編成が充当された。

前面の行先表示。

側面の行先表示。


新宿駅では、各車両一番前と後ろのドアのみが開いており、真ん中2つのドアは締め切りとなっている。(別列車にて撮影)


京王ライナーの座席指定券は、駅の自動券売機とアプリやウェブの「京王チケットレスサービス」で購入可能で、今回は京王チケットレスサービスで購入した。こちらで購入すると、座席指定も可能である。

車内(後程撮影)。

座席の色使いは従来と同じであるが、2022年の5737編成からリクライニングシートが採用され、クロスシート時にリクライニング機能が使用できるようになった。従来のリクライニング機能のない座席も、背もたれに一定の傾斜はあり、座り心地は良かったと思うが、この座席では自身の好きな角度に背もたれを調整できるという点で、さらに良くなった。

リクライニングのレバーは肘掛にある。

座席下にはコンセントが設置されている。この辺りは従来と同じである。

京王線系統の京王ライナーは、新宿を出ると、明大前に停車した後、府中までノンストップで走り、府中から先は分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野、京王八王子と、特急停車駅に停車する。新宿と明大前から乗車する場合は410円の座席指定券を事前に購入する必要があるが、府中から先は乗車券のみで乗車可能である。


京王ライナーが座席指定列車であることも、車内の案内モニターで表示されている。

定刻17時に新宿駅を出発した。私の乗車した7号車では、相席のところは少なく、2人掛けが1人ずつ埋まっている感じで、わずかに2人掛けが両方空いているところもある。
明大前には17時06分に到着した。京王井の頭線との接続駅である。運行開始当初は明大前には停車しなかったが、2022年3月のダイヤ改正から停車するようになり、渋谷方面から井の頭線で明大前まで来て、そこで京王ライナーに乗り換えるということもできるようになった。明大前では、各車両1つのドアのみが開く。

明大前では降りることはできず、その旨の案内が車内の液晶モニターでも表示されている。

布田付近までは順調に走行していたが、先行列車に追いついたのか、17時16分、調布の手前で停車した。1分もしないうちに再び動き出し、ゆっくりと調布を通過する。
府中には17時22分に到着した。ここからは乗車券のみで乗車可能であり、乗客が増えた。
府中を出ると、分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野の順に停車する。分倍河原はJR南武線、高幡不動は動物園線と多摩都市モノレール、北野は高尾線との接続駅である。
終点の京王八王子には17時39分に到着した。京王八王子駅は京王線の単独駅であるが、JRの八王子駅までは徒歩5分ほどである。
【京王ライナーの乗車記録】
新宿から橋本へ:京王線・相模原線:京王ライナー39号:京王5000系:2021/10/30
新宿から橋本へ:京王線・相模原線:京王ライナー33号:京王5000系:2021/7/10
高尾山口から新宿へ:京王高尾線・京王線:京王ライナー84号:京王5000系:2019/12/8
【京王電鉄のその他の乗車記録】
12,京王相模原線・小田急多摩線:2010/5/23【2010/5関東】
11,西武多摩川線・京王競馬場線:2010/5/23【2010/5関東】