京浜急行電鉄では、現在、平日の朝と夜にモーニング・ウィング号、イブニング・ウィング号という有料の座席指定列車を運行している。モーニング・ウィング号は朝に3本、三浦海岸から品川・泉岳寺まで、イブニング・ウィング号は夜に11本、品川から京急久里浜・三崎口までの運行である。
今回は、イブニング・ウィング号に乗車することにした。最近、首都圏の私鉄ではこのような通勤客向け座席指定列車を運行している例は多いが、京急はかなり早い段階の1992年に運行を開始した。このときは夜間の下り列車のみであり、「京急ウィング号」という列車名であった。2015年に朝の上り列車「モーニング・ウィング号」が誕生し、それに合わせる形なのか、2019年に夜間の下り列車が「イブニング・ウィング号」に改称となった。
車両は、2ドアでクロスシートが並んだ2100形が投入されている。1998年から2000年にかけて製造された車両で、ウィング号のほか、昼間の快特運用にも入っている。
2020/9/25:京急本線・久里浜線:イブニング・ウィング16号:品川→京急久里浜
2020年9月25日金曜日。
21時17分発のイブニング・ウィング16号に乗車することにして品川駅へ向かった。
出発までまだ20分以上あったので、高輪口を出て第一京浜沿いにある風神というラーメン店で夕食を食べた。620円也。あっさりとしたスープにもちもちとした麺で、私好みの味であった。
ラーメン店の並びに金券ショップがあった。券売機で京急の株主優待券が2枚セット960円で売られていたので、こちらを購入した。
品川駅では、ウィング号は行き止まり式の3番線ホームから出発する。3番線ホーム上にウィング号の券売機があり、ここで座席指定券を購入した。300円であった。座席指定券は、KQuickというサイトでも購入可能である。
座席指定券。
イブニング・ウィング16号三崎口行きに乗車する。品川では、8号車と4号車の泉岳寺寄りのドアだけが開けられており、そこで係員が改札をする。
8号車から車内に入り、5号車に移動する。中には、狭いシートよりも居心地が良いのか、ドア前のジャンプシートに座っている客もいる。
シートピッチは広いわけではないが、厚みのある座席で座り心地は悪くない。
座席上の表記。
ドア上のLCD。
21時17分、品川を出発した。2人掛けに1人ずつ座っている感じであった。このご時世ということもあるのか、乗客は多いわけではないのだろう。
京急川崎付近では時速120km近くを出して走る。
順調に加速していたかのように見えたが、すぐ前に列車がいるのか、京急東神奈川を出ると時速40km程度まで速度が落ちる。横浜駅の手前では、警戒信号なのか、さらに速度が落ちる。
21時35分、横浜駅を通過する。
横浜を出るとついに停止信号に引っかかった。1分ほど停車する。
上大岡には21時45分に到着した。隣のホームに21時51分発の普通浦賀行きが停車している。
上大岡では席を立つ客が多かったが、それ以上の客が乗ってきた。有料の座席指定列車であるのは上大岡までで、ここから先は、乗車券のみで乗車可能である。停車駅も、ここからは快特と同じである。
上大岡を出ると次は金沢文庫に停車する。金沢文庫では、隣のホームに普通逗子・葉山行きが停車している。その次の金沢八景では、隣のホームに普通浦賀行きが停車している。
金沢八景を出ると、横須賀中央、堀ノ内と停車し、堀ノ内からは京急久里浜線に入り、終点三崎口まで各駅に停車する。
京急久里浜には22時12分に到着した。ここで降りることにした。
この列車は京急久里浜で6分停車する。
既に有料座席指定列車ではないが、種別表記は「ウィング号」である。
22時16分、隣のホームに、京急久里浜止まりの快特が到着した。この快特は、品川をウィング号出発の2分後、21時19分に出て、ウィング号を追いかけるように走ってきた列車である。ウィング号は、快特からの乗り継ぎ客を待ち、22時18分に三崎口に向けて出発した。
京急久里浜駅。
【その他の京急線の乗車記録】
3,京急本線・久里浜線・逗子線・羽田線:2012/3/28【2012/3中国・ロシア】
【ホームライナー等の乗車記録】
(JR東日本)
東京から藤沢へ:JR東海道本線:湘南ライナー1号:2019/8/20
(JR東海)
7,静岡から三島へ:JR東海道本線:ホームライナー沼津2号:2020/1/11【2020/1東海】
(京王電鉄)
4,高尾山口から新宿へ:京王高尾線・京王線:京王ライナー84号:2019/12/8【2019/12高尾山】
(西武鉄道)
(東武鉄道)
東京メトロ日比谷線・東武伊勢崎線:THライナー9号:2020/9/5