帰りは、関西空港を18時35分に出るスターフライヤー28便で東京へ戻る。京都から関西空港へは、JRが特急はるかを運行しているので、それに乗車することにした。
特急はるかは関西空港アクセス特急で、現在、京都・大阪と関西空港の間で1日30往復、おおむね30分間隔で運行している。そのうちの2往復は東海道本線をさらに進んで野洲発着、下り1本は草津発である。関西空港までの所要時間は、京都からおよそ80分、大阪からおよそ50分である。列車は9両編成で、グリーン車が1両、指定席が5両、自由席が3両という構成になっている。
2024/9/21:JR東海道本線・大阪環状線・阪和線・関西空港線:特急はるか39号:京都→関西空港
京都始発の特急はるか号関西空港行きは、京都駅では0番線の大阪方にある30番線から出発する。30番線の横の31番線、32番線、33番線は山陰本線のホームで、特急はるかは山陰本線と並んで出発することになる。
特急はるかには281系と271系が充当され、今回乗車したのは281系の方であった。この車両は1994年から1995年にかけて計63両が製造された。(写真は関西空港にて撮影)
車体にはハローキティのラッピングがなされている。
特急はるかは1994年の関西国際空港開業と同時に運行を開始し、2024年で30周年である。
2025年の大阪万博のステッカーも貼られていた。
普通車。
座席。
座席背面にテーブルはない。
代わりにあるのは小さめのインアームテーブルのみである。
リクライニングさせてみる。
枕カバーにはハローキティの絵柄が入っている。
壁にもハローキティがいる。
車内のドア上に案内表示器がある。
デッキ。
車いす対応の大型トイレ。
トイレ内もハローキティの装飾が施されている。
男性用トイレには貼られていない。
洗面台はドア付きで、こちらも中にはハローキティーの装飾が施されている。
大型荷物の置き場がある。
ドア。
京都を定刻15時30分に出発した。東海道本線の旅客線から離れたところから出発しているので、少しの間、旅客線の複々線のさらに外側にある貨物線を走行する。
桂川を渡る。
ただ、特急とは思えぬ鈍足で進んだのち、桂川駅の手前で停車してしまう。山崎~島本間の信号支障があり、2本前に走る新快速の乗務員が現地確認をしているとのことで、しばし待機となる。
8分ほど停車した後、運転を再開する。桂川駅付近で東海道本線旅客線の線路を跨ぐ。
向日町で東海道本線の旅客線に入る。車窓には吹田総合車両所京都支所が広がる。向日町からしばらくの間は、東海道本線の旅客線複々線のうち、新快速などの速達列車が走る外側線を進む。
東海道本線と関西空港方面の線路は直接繋がっていない。そのため、茨木を出ると旅客線から離れて、東海道本線の複々線を跨ぎ、外側の線路に入る。進行方向右側には広大な吹田貨物ターミナルが広がる。千里丘、岸辺、吹田と、ホームのない線路を走行する。
列車は吹田貨物ターミナルから梅田貨物線に入る。梅田貨物線は吹田貨物ターミナルと西九条を結ぶ12.6kmの路線で、この路線を経由することで、東海道本線方面から大阪環状線、阪和線方面へ向かうことができる。
列車は定刻15分遅れの16時12分に新大阪駅の3番線に到着した。1分停車の後、16時13分に出発する。
淀川を渡る。
淀川を渡ったのち、東海道本線の旅客線と分かれて右側へ大きくカーブし、次いで左側へカーブしながら新御堂筋をくぐり、地下に入る。かつてはこの先の地上に梅田貨物駅があったが、2013年に廃止されている。その後、2023年2月にこの区間が地下化され、それにより最大23.5パーミルの勾配が発生した。そのため、電車であれば問題ないものの、貨物列車は補助機関車を連結して運行するようになったという。
地下区間には、2023年3月に開業した大阪駅(うめきたエリア)の地下ホームがある。特急はるかや特急くろしおは、この大阪駅(うめきたエリア)の開業に伴い大阪駅に停車するようになり、それまで新大阪止まりであったおおさか東線も大阪駅まで乗り入れ、利便性が向上した。
大阪駅を定刻14分遅れの16時17分に出発した。大阪駅を出ると勾配を進み、福島駅付近で地上に出た後、さらに高架へ上がり、大阪環状線と合流する。
野田駅の外側を通過する。
野田を過ぎると、大阪環状線に合流する。
この列車は通過するが、野田の次の西九条からは桜島線が分岐する。桜島線で西九条から桜島方面へ一駅行くと安治川口という駅があるが、ここはJR貨物の駅でもある。梅田貨物線は、現在では定期旅客列車の運行が多いものの、本来的には東海道本線方面と梅田貨物駅や安治川口駅を結ぶ貨物列車のための線路であり、梅田貨物駅はすでに廃止されたものの、安治川口駅への定期貨物列車は今も設定されている。
大阪環状線を進み、天王寺には14分遅れの16時29分に到着した。ここが最後の途中停車駅である。時間帯の問題か、車内は全体的に空いており、空席の方が多い。
天王寺を出ると、和歌山方面へ向かう阪和線に入る。
日根野を通過すると関西空港線に入る。
りんくうタウンで南海空港線と合流し、りんくうタウンから関西空港までの一区間は南海空港線と線路を共用する。
全長3,750mの関西国際空港連絡橋に入る。
終点の関西空港には、14分遅れの17時04分に到着した。
【2024/9関西】(目次)
13,嵯峨野観光鉄道:トロッコ列車:嵯峨野11号:2024/9/21【2024/9関西】
14,京都から関西空港へ:特急はるか39号:281系:2024/9/21【2024/9関西】【←本記事】
15,関西から羽田へ:スターフライヤー28便:2024/9/21【2024/9関西】
【関西空港アクセス特急の乗車記録】
10,大阪から関西空港へ:南海本線・空港線:特急ラピートβ65号:50000系:スーパーシート:2024/6/21【2024/6関西】
【JR西日本の特急列車】
3,京都から敦賀へ:JR湖西線:特急サンダーバード17号:2024/6/2【2024/5北陸】
11,米子から倉敷へ:JR伯備線:特急やくも16号:381系:2023/6/24【2023/6西日本】
6,岡山から出雲市へ:JR伯備線:特急やくも17号:381系:グリーン車:2023/6/23【2023/6西日本】
20,新大阪から新宮へ:特急くろしお11号:パンダくろしお「Smileアドベンチャートレイン」:2021/12/26【2021/12西日本】
10,鳥取から益田へ:JR山陰本線:特急スーパーおき3号:2021/12/25【2021/12西日本】
8,新大阪から鳥取へ:特急スーパーはくと11号:2021/12/24【2021/12西日本】
7,天橋立から新大阪へ:特急はしだて4号・特急こうのとり18号:2021/12/24【2021/12西日本】
14,大阪から鳥取へ:特急はまかぜ1号:2009/9/7【2009/9西日本】
13,福井から大阪へ:特急雷鳥4号:2009/9/7【2009/9西日本】