伊予大洲から伊予市へは、伊予灘沿いを走る予讃線経由のルートと、内子線経由の短絡ルートがある。内子線経由のルートは特急宇和海で先日乗車していたので、今回は、予讃線経由のルートを乗車する。
予讃線経由のルートは「愛ある伊予灘線」と呼ばれ、特に下灘駅はかつて「日本一海に近い駅」であり、今でも鉄道写真の撮影スポットとして知られている。この区間を走行する列車は少なく、1日9往復のみ、運行間隔が3時間近く空く時間帯もある。
2024/1/1:JR予讃線:普通:伊予大洲→伊予市
伊予大洲から、12時26分発の普通伊予市行きに乗車した。キハ54形1両編成で、「しまんと開運汽車 すまいるえきちゃん号」による運行であった。キハ54形の外装、内装にラッピングを施したうえで2022年1月29日から運行を開始しており、運行開始時のJR四国のプレスリリースによると、「四万十エリアの豊かな自然に息づく多様な生き物たちを“希望”の意味をもつ黄色で描き、「四万十エリアにはたくさんの希望がある」ことを表現」したという。
車体には、「人それぞれの幸せ色に輝くラッキーセブンリーフ」が描かれている。
右側が駅舎の妖精「すまいるえきちゃん」、左側が列車の妖精「れっちゃくん」というらしい。
行先幕には「長浜経由」と書かれている。道中に伊予長浜という駅がある。
車内。
車内にトイレはない。
定刻12時26分に伊予大洲を出発した。客は7名であった。
内子線経由のルートが右に分かれていく。
車窓から。
伊予大洲を出ると、次は五郎に停車する。人名のような駅名である。ここで1名乗車する。
伊予出石で1名乗車する。
進行方向左側には肱川が走る。
反対側は水田である。
伊予出石までは肱川に沿って進む。肱川はまもなく伊予灘と接する。列車も、進路を北東に変えて、伊予灘沿いを走行する。
伊予長浜の街中を走行する。
伊予長浜には12時43分に到着した。ここで5名降りて3名乗車する。
八幡浜行きの列車と行き違いをするため、数分停車した。
伊予灘に沿って走行する。
喜多灘駅。
車窓には伊予灘が続く。
下灘には13時に到着した。現在は海側に国道378号が走るが、それがなかった頃は「日本で一番海に近い駅」として知られており、現在でも特に夕日の撮影スポットとして有名であるという。
それにしても、ホームに多くの人がいて驚いた。20名近く乗車したが、もともと車内が空いていたので、全員座ることができる。駅に来ただけで乗らない人も多かった。乗車してきた客を見ると、日本人よりも海外の人が多い印象である。
下灘駅付近からの風景。
伊予上灘駅。
引き続き伊予灘沿いを走行する。
13時11分、高野川に到着する。「こうのがわ」と読む。
高野川を出ると、列車は内陸に入る。
内子線経由のルートと合流する向井原には13時18分に到着した。高架駅である。
終点の伊予市には13時21分に到着した。伊予市から松山までは10kmほどで、13時32分発の普通伊予北条行きに乗り換えれば、松山には13時49分に到着する。ただ、今回は、ここから伊予鉄道郡中線に乗り換えて松山を目指す。
JR伊予市駅の向かいに、伊予鉄道郡中線郡中港駅がある。郡中港駅から松山市への列車は、昼間時間帯、平日は15分に1本、土休日は20分に1本の間隔で設定されている。
【2023/12四国】(目次)
23,八幡浜から伊予大洲へ:JR予讃線:キハ54形:2024/1/1【2023/12四国】
24,伊予大洲から伊予市へ:JR予讃線:キハ54形「しまんと開運汽車 すまいるえきちゃん号」:2024/1/1【2023/12四国】【←本記事】
25,伊予鉄道郡中線:3000系: 2024/1/1【2023/12四国】
【予讃線の乗車記録】
23,八幡浜から伊予大洲へ:JR予讃線:キハ54形:2024/1/1【2023/12四国】
21,北宇和島から八幡浜へ:JR予讃線:2023/12/31【2023/12四国】
12,高松から多度津へ:JR予讃線:快速サンポート南風リレー:7200系:2023/12/30【2023/12四国】
7,松山から宇和島へ:JR予讃線・内子線:特急宇和海19号:N2000系:2023/10/20【2023/10四国】
5,児島から松山へ:JR予讃線:特急しおかぜ7号:8600系:2023/10/20【2023/10四国】
【キハ54形の乗車記録】
19,窪川から宇和島へ:JR予土線:キハ54形:2023/12/31【2023/12四国】
9,根室から釧路へ:JR根室本線:快速はなさき:2018/8/27【2018/8北海道】
7,名寄から稚内へ:JR宗谷本線:2010/2/14【2010/2北海道】