鉄道 記録 台湾の鉄道 2010/9台湾

16,台東から玉里へ:台東線:普快562次:2010/9/7【2010/9台湾】

投稿日:2019年7月1日

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DR2700型に乗りたい。DR2700型は東急車輌製造の気動車であり、1966年から運用に入っている車両である。運用初期は西部幹線にて当時の再速達列車「光華號」として運行されていたが、現在は台東線の一部列車のみの運用である。ただ、台東線は近々電化されるとのことで、電化されたらこの車両がどうなるかは分からない。既に前回乗車している車両であるが、今回は同行者もいるので、これにもう一度乗ることにした。

 

台東駅へ向かう。海線総站からちょうど良い時刻のバスがなかったので、もう一つのバスターミナルである山線総站に行ってみる。地図を忘れてきたので迷いそうになったが、ちょうど鼎東客運山線のバスがノタノタと狭い道を走っていたので、尾行したら、すぐに着いた。ただ、ここでもちょうど良い時刻にバスがない。

総站の横にタクシーが止まっており、運転手が寝ている。タクシーは一台しかいなかったので、申し訳ないがその運転手を起こして、台東駅まで行ってもらう。この運転手、駅に続く広い道に出ると、速度制限などを気にせず飛ばす。よって、8分で駅に着いてしまった。新記録である。値段は230元也。

台東駅は町外れにあり、駅前には文字通り何もない。

駅の切符売り場で、玉里までの往復切符を購入する。クレジットカードで購入し、切符を受け取る。ただ、その時、駅員が返し忘れたのかこちらが受け取り忘れたのかは定かではないが、クレジットカードを受け取らずに待合室のベンチに戻ってしまった。しばらくしてからないことに気が付く。どこで落としたのだと財布やポケットを探し、そういえば窓口で受け取っていないということに気が付く。そのとき、ちょうど、対応してくれた駅員が我々を捜し出して届けてくれた。

セブンイレブンで飲み物を調達し、改札が始まるのを待つ。

 

2010/9/7:台東線:普快562次:台東→玉里

16時発玉里行きの改札は、出発10分前の15時50分に始まった。ホームには、DR2700型2両編成が停車していた。この列車は、2010年9月の時刻表によると、平日のみ運行の列車であった。

ドアは手動である。

乗車し、前の方の座席に行く。深緑色のリクライニングシートが並んだ車内である。3月にも乗っているが、日本ではあまり見ない内装であるので、新鮮に感じる。

一番前の座席だと前面展望できるのだが、その席は車掌の座席である。ただ、車掌は前から4列目の座席に腰を据えている。しかも、前で写真を撮っていると、一番前の席に座って良いと言うので、ありがたく座らせてもらう。

運転手が話しかけてきた。いつもの如く、「日本から来た」と筆談で書くと、英語に切り替えて話してくれる。鉄道が好きで乗りに来たと言うと、嬉しそうであった。少し話すが、「中国語を喋ることができないのに書けるのはなぜだ?」と聞かれた。日本でも漢字は使うと答える。そうしたら、「漢字は誰に習ったんだ? 学校で習ったのか? 中国人の先生か?日本人の先生か?」などと聞いてきた。

客は僅かである。定刻16時に台東を出発した。うなり声を上げながら、どんどんと加速する。気分がよい。

16時18分、鹿野着。台東行きの莒光號と交換する。

瑞源、瑞和、月美と、田舎の人気があまりない駅に順に停車する。

月美(だったと思う)。

16時42分、關山に到着した。この駅は2面3線の構造であり、沿線の中では大きい部類の駅である。運転手が出てきて、「ここで30分停車する」と教えてくれる。時刻表を見ると、出発時間は17時15分である。

運転手は列車を降りて、ホームに止めてある自転車に乗ってどこかへ行く。しばらくすると弁当を抱えて戻ってきて、運転席で食べていた。この停車時間は運転手や車掌の食事休憩の時間でもあるようである。

我々も列車から降りて、撮影をする。

外側から見た非常口。

乗務員用ドア。

駅構内では犬が歩いていた

この30分の停車時間の間に、17時04分発の自強2060次新左營行きと交換し、17時05分発の自強1080次樹林行きに道を譲る。ゆえに、17時ちょっと過ぎの關山站は、すべてのホームが埋まることになる。乗降客はさほど多くはないが、ディーゼル音が賑やかになる。

 

17時15分に關山を出る。

台湾では無人駅は少ないように感じるが、ここらへんでは無人駅もぽつぽつとある。そのような駅に止まるのは、この列車を含めて1日4往復しかない普快車だけである。

17時32分、弁当で有名な池上に着く。弁当屋さんがいないかと探してみるが、いなかった。

ここで、17時36分発の台東行きの普快車561次と交換する。あちらもDR2700型2両編成である。

池上を出ると、雲が厚くなってくる。雨が降り出した。強くなったり、弱くなったり、やんだりと、安定しない天気である。貫通扉の隙間から、水が流れてくる。このようなところを見ると、改めて古い車両だなと思う。

東竹で自強1055次新左營行きと交換する。

東里駅。

東里からは高架複線となり、近代的な感じになる。終点の玉里には18時10分到着した。

ホームから見た駅舎。

 

【2010/9台湾】(目次

15,台東鐵道藝術村:2010/9/7【2010/9台湾】

16,台東から玉里へ:台東線:普快562次:2010/9/7【2010/9台湾】【←本記事】

17,玉里から台東へ:台東線:普快563次:2010/9/7【2010/9台湾】

 

【過去のDR2700型気動車乗車記録】

25,玉里から台東へ:台東線:普快561次:2010/3/9【2010/3台湾】

【台東線のその他の乗車記録】

22,台東から花蓮へ:台東線:普快200次:2010/3/9【2010/3台湾】

 

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