京阪鋼索線は、京阪本線の石清水八幡宮駅に隣接するケーブル八幡宮口駅から、石清水八幡宮の山上にあるケーブル八幡宮山上駅までの0.4kmを結ぶケーブルカーで、一般に「石清水八幡宮参道ケーブル」と呼ばれている。1926年に開業し、戦時中の1944年に金属供出のため不要不急線として廃止されたものの、1955年に再度開業し、現在に至る。高低差は82m、最大勾配は206パーミルとのことである。
2024/9/20:京阪鋼索線:ケーブル八幡宮口→ケーブル八幡宮山上
京阪本線に乗車して、石清水八幡宮駅には9時45分に到着した。
改札口を出て、右側へ進む。
正面に、ケーブル八幡宮口駅がある。
ケーブルカーの片道運賃は片道300円であるが、今回使用している「叡山電車・京阪電車1日観光チケット」で乗車することができる。
時刻表を見ると、昼間は定期便が毎時15分と45分、不定期便が毎時00分と30分に出発する。もっとも、不定期便とは繁忙期のみ運行などという意味ではなく、時刻表には「不定期(ご乗車のお客さまがいらっしゃる場合は、運転します。)」と書かれており、客目線では実質的に15分間隔での運行で、駅にも「15分間隔で運行中」の旨が掲示されていた。
駅名標。
客車は2001年に運行を開始したもので、「あかね」と「こがね」がある。10時に山麓から出る便は「あかね」であった。
5ドアである。
車内を下から見る。
上から見る。スタンションポールの形状は、エジソン電球をモチーフにしているという。
アメリカ合衆国の発明家トーマス・アルバ・エジソンは、白熱電球の実用化に当たり、フィラメントに石清水八幡宮のある男山の竹を用いたそうである。
車内にはエアコンが装備されていないようで、停車中に車外から送風装置で冷たい風が送られる。
数名が乗車して、定刻10時にケーブル八幡宮口駅を出発した。
最初のトンネルの中に中間地点がある。
ケーブル八幡宮山上駅から降りてきたケーブルカー「こがね」とすれ違う。
全長108.7mの男山橋梁を渡る。
男山橋梁からの風景(復路の便にて撮影)。
再びトンネルに入る。トンネルの先が終点のケーブル八幡宮山上駅である。
3分ほどで山上のケーブル八幡宮山上駅に到着した。
ケーブル八幡宮山上駅。
私の場合、石清水八幡宮に来た目的はケーブルカーに乗ることであり、この時点で本来の目的は果たしたので、回れ右をしても良かったのであるが、時間もあるので、さすがに本社は見ておこうかと思う。西ケーブル参道を進む。
修理中の南総門をくぐると、石清水八幡宮の本社がある。石清水八幡宮は、859年(貞観元年)に創建されたのち、現在の本社は、1634年(寛永11年)、徳川家光によって修造されたものである。中心にある本殿は、内殿と外殿の2棟を前後に連結させた「八幡造」と呼ばれる神社建築で、現存する「八幡造」のなかではこの石清水八幡宮の本殿が最大かつ最古のものである。そのようなことが書かれた説明を見ながら、本社の周りを一周する。
本社を見た後は、来た道とは反対側にある裏参道を通り、竹林を見ながら展望台を通り、ケーブル八幡宮山上駅へ戻った。
2024/9/20:京阪鋼索線:ケーブル八幡宮山上→ケーブル八幡宮口
ケーブル八幡宮山上駅には自動券売機はなく、現金で乗車する場合は山麓のケーブル八幡宮口駅で購入することとなる。
交通系ICカードを使用する場合は乗車時にもタッチをする必要がある。
10時30分発の不定期便で山麓のケーブル八幡宮口駅まで降りる。帰りは「こがね」であった。
3分ほどで山麓のケーブル八幡宮口駅に到着した。
2024/9/20:京阪本線:準急:石清水八幡宮→中書島
2024/9/20:京阪本線・鴨東線:特急:中書島→出町柳
ここからは京阪本線の石清水八幡宮駅へ戻り、京阪本線、鴨東線を乗り通して出町柳まで向かう。
10時39分発の準急出町柳行きに乗車して、中書島まで向かう。10時48分に中書島に到着した。
中書島では、すぐ後の10時51分に到着する特急出町柳行きに乗り換えた。車両は、2階建て車両を1両連結した8000系であった。
2階建て車両に乗車した。(写真は終点出町柳にて撮影)
次の丹波橋で先ほど乗車した準急を追い越す。丹波橋は近鉄との接続駅である。
特急は通過するが、東福寺駅ではJR奈良線と合流する。
七条から地下に入る。七条駅からJR京都駅までは、京阪バスの「ステーションループバス」が15分間隔で運行しており、所要時間は約5分であるという。
三条を経て、終点の出町柳には11時08分に到着した。
【2024/9関西】(目次)
3,京阪中之島線:2600系:2024/9/20【2024/9関西】
4,京阪交野線:13000系:2024/9/20【2024/9関西】
5,京阪宇治線:10000系:2024/9/20【2024/9関西】
6,京阪鋼索線(石清水八幡宮参道ケーブル):2024/9/20【2024/9関西】【←本記事】
7,叡山電鉄・鞍馬山鋼索鉄道:2024/9/20【2024/9関西】
9,京阪石山坂本線・京津線:2024/9/20【2024/9関西】
10,京都から大阪へ:京阪鴨東線・京阪本線:ライナー:8000系:プレミアムカー:2024/9/20【2024/9関西】
【ケーブルカーの乗車記録】
(関東地方)
11,早雲山から強羅を経て小田原へ:箱根登山鉄道:箱根登山ケーブルカー・登山電車:2022/3/25【2022/3東日本・東海】
8,十国峠:十国峠ケーブルカー(十国鋼索線):2022/3/25【2022/3東日本・東海】
3,御岳登山鉄道(御岳山ケーブルカー):2020/9/16【2020/9東京・埼玉】
2,高尾登山鉄道:高尾山ケーブルカー:2019/12/8【2019/12高尾山】
3,筑波観光鉄道筑波山鋼索鉄道線(筑波山ケーブルカー):2019/12/6【2019/12筑波山】
3,大山観光鉄道大山鋼索線(大山ケーブルカー):2019/10/20【2019/10神奈川】
(関西地方)
5,近鉄生駒鋼索線(生駒ケーブル):2024/7/12【2024/7近畿】
4,近鉄信貴線・西信貴鋼索線(西信貴ケーブル):2024/7/12【2024/7近畿】
13,摩耶ケーブル・摩耶ロープウェー:2024/6/22【2024/6関西】
8,大阪から高野山へ:南海高野線:観光列車「天空」:2024/6/21【2024/6関西】
6,丹後海陸交通:天橋立鋼索鉄道(天橋立ケーブルカー):2021/12/24【2021/12西日本】
(四国地方)
21,八栗ケーブル(八栗鋼索鉄道線):2023/10/22【2023/10四国】
(九州地方)
7,皿倉登山鉄道:皿倉山ケーブルカー・皿倉山スロープカー:2023/7/14【2023/7九州】
(ドイツ)
14,ドレスデン:空中鉄道ドレスデン(Schwebebahn Dresden):2020/3/2【2020/2ヨーロッパ】
13,ドレスデン:ドレスデン鋼索鉄道(Standseilbahn Dresden):2020/3/2【2020/2ヨーロッパ】