美濃太田からは長良川鉄道越美南線に乗り換える。長良川鉄道越美南線は、美濃太田と北濃の間の72.1kmを結ぶ路線である。沿線には38駅あり、全線乗り通すと約2時間である。
越美南線は、もともと、岐阜と福井を結ぶ越美線の一部として開業した。美濃太田から北濃まで開業したのは1934年のことである。当時は、福井から九頭竜湖を結ぶ越美北線と合流する計画であった。しかし、全通することはなく、越美南線の方は1986年に第三セクター化された。2002年までは九頭竜湖駅と美濃白鳥駅との間でJRバス東海がバスを運行していたらしいが、現在では越美北線と越美南線をつなぐ公共交通機関はない。
2019/10/26:長良川鉄道越美南線:ゆら~り眺めて清流列車1号:美濃太田→北濃
次の北濃行きは、美濃太田を9時56分に出発する。
美濃太田駅では、自由通路上に長良川鉄道の乗り場への階段がある。

9時56分発の北濃行きは普通列車であるが、「ゆら~り眺めて清流列車」という列車名が付けられている。長良川に沿って走る区間や鉄橋などの景色の良い箇所で速度を落として走るのだという。
列車は2両編成であり、前はロングシート、後ろはセミクロスシートの車両であった。いずれの車両にもトイレは設置されていない。全線乗り通すと2時間かかる路線であるので、意外であった。
前の車両。ナガラ500形。「GJ8マン」というアニメのラッピングがなされていた。



車内。

後ろの車両。ナガラ300形。こちらに乗車した。

ナガラ300形車内。


9時56分、定刻に美濃太田を出発する。ボックスの席に座る。関と美濃市でグループ客が多く乗り込んできて、車内は満席に近くなった。
沿線では柿の木がたびたび見える

美濃市と郡上八幡の間では、列車は何度か長良川にかかる鉄橋を渡る。鉄橋では列車は速度を落とす。



みなみ子宝温泉駅。駅に温泉が併設している。


車窓から。




この列車が徐行する区間を示しているのだろう。

相生には11時12分に到着する。

相生を出ると、郡上八幡には11時18分に到着した。この2つの駅で多くの乗客が降りていき、車内は再び空いた。
郡上八幡駅。長良川鉄道の運行上の中心駅である。駅舎は、2017年に開業当時の姿に復元されたという。

11時19分発の美濃太田行きと交換する

郡上八幡を出ると、さらに山の中へ入っていく。

美濃白鳥を経て、終点の北濃には12時04分に到着した。
北濃まで乗ってきた客のほとんどは乗り鉄目的のようであった。列車を降りると、駅構内や車両の写真を撮っていた。



北濃駅駅名標。


少し行くと行き止まりである。

ホーム側から見た北濃駅駅舎。

北濃駅駅舎。

北濃駅の駅舎には食堂が入っていた。昼食は、この食堂でラーメンを食べた。美味しくいただいた。

北濃駅前。

バスの時刻表。


駅前には長良川が流れている。


北濃駅構内には転車台がある。もともとは岐阜駅で使われていたものらしいが、1934年にこちらに移設されたという。


1902年、アメリカン・ブリッジ製である。

登録有形文化財の認定を受けている。

2019/10/26:長良川鉄道越美南線:普通:北濃→美濃太田
折り返し、12時40分発の美濃太田行きで美濃太田へ戻る。


帰りも行きと同様で、郡上八幡と美濃市の間で満席となった。ツアー客も乗車していた。
美濃太田には14時45分に到着した。
2019/10/26:JR高山本線:普通:美濃太田→岐阜
美濃太田で、14時55分発の高山本線普通岐阜行きに乗り換えた。全席ロングシートの車両であった。
鵜沼からはときおり名鉄各務原線の線路を見つつ走り、岐阜には15時32分に到着した。

岐阜駅駅名標。

岐阜駅前。

岐阜駅のカフェで少し休憩をした。

【2019/10東海】(目次)
5,長良川鉄道:2019/10/26【2019/10東海】【←本記事】
6,岐阜から米原へ:JR東海道本線:特急しらさぎ11号:2019/10/26【2019/10東海】
【岐阜県内を走る私鉄列車の乗車記録】
13,名鉄犬山線・広見線:2019/3/20【2019/3中部】
11,名鉄名古屋本線・各務原線・小牧線・地下鉄上飯田線:2019/3/19【2019/3中部】
【越美北線の乗車記録】