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6,岐阜から米原へ:JR東海道本線:特急しらさぎ11号:2019/10/26【2019/10東海】

投稿日:2020年1月2日

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岐阜から米原へ向かう。名古屋から米原方面へ向かう特急列車は、大垣駅を出ると垂井駅を通らずに関ヶ原駅へ向かう。時刻表上、垂井駅の箇所は、通過を示す「レ」ではなく、駅を通らないことを示す2本の縦棒「||」が書かれている。垂井駅を通らないのは下り特急列車のみで、上り列車はすべて垂井駅を通過する。この不思議な路線に乗ってみたかった。

この路線ができた経緯を調べると、なかなか面白かった。たぶん、以下のような説明で大丈夫かと思う。

現在、大垣から米原方面へ行く東海道本線の下り普通列車に乗車すると、垂井、関ヶ原の順に停車する。この大垣~南荒尾信号所~垂井~関ヶ原がもともとの東海道本線の本線である。しかし、下り特急列車に限っては、大垣駅を出て南荒尾信号所を通過すると、進路を北西に向け、先述の通り垂井駅を通らずに関ヶ原へ向かう。垂井駅を通らないこの路線は、大垣から関ヶ原に向かっての急勾配を回避するために、1944年に作られたという。蒸気機関車で運行されていたこの時代、大垣から関ヶ原を経て米原へ行く列車は、大垣で補助機関車を連結して運行する必要があり、また牽引する両数にも制限がかけられていた。このような手間を解消するために作られたのが、垂井駅を経由しない迂回ルートであり、1944年の開通後はこちらが東海道本線の下り本線とされたという。

この下り本線ができたことにより、もともとの垂井駅経由の下り本線は廃止された。そのため、垂井駅は東海道本線の上り本線の駅となり、停車するのは上り列車のみということになった。しかし、垂井駅利用者の反対があり、戦後の1946年に、もともと下り本線があった箇所に「垂井線」が作られた。したがって、南荒尾信号所~垂井~関ヶ原間は、厳密には東海道本線の複線区間ではなく、東海道本線上り本線と垂井線の単線並列という扱いらしい。

垂井駅の利用客は多く、1986年には大垣から米原へ向かう普通列車のすべてが垂井線・垂井駅経由となった。そうなると、急勾配を気にする必要のない現在においては下り本線はむしろ必要が無いということになりそうであるが、垂井線は普通列車のみが走ることを前提として作られたために最高速度が時速85kmと低く、そのため特急列車や貨物列車は、最高速度が時速120kmに設定されている下り本線を引き続き走行するということになっているらしい。

 

2019/10/26:JR東海道本線:特急しらさぎ11号:岐阜→米原

岐阜から、16時11分発の北陸本線経由特急しらさぎ11号金沢行きに乗車する。6両編成で到着した。自由席は前2両であったが、空席は多かった。

自由席特急券。

車内。

16時22分に大垣を出て、南荒尾信号所を通過すると、進路を北西に向け、下り本線を走る。線形が良いのか、速度も速い。

沿線の車窓風景。沿線には、1986年まで、新垂井駅という下り列車のみが停車する駅があったという。

関ヶ原の手前で垂井線・上り本線と合流する。

米原には16時48分に到着した。米原で3両増結する。到着すると、早速増結作業が始まった。

 

【2019/10東海】(目次

5,長良川鉄道:2019/10/26【2019/10東海】

6,岐阜から米原へ:JR東海道本線:特急しらさぎ11号:2019/10/26【2019/10東海】【←本記事】

7,近江鉄道:2019/10/26【2019/10東海】

 

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