2024年4月26日、新潟を拠点に今年1月に運行を開始したトキエアが、札幌(丘珠)線に次ぐ2路線目として、仙台線を就航させた。仙台便は現在は週5日、月・水・金・土・日曜日の運行で、運行日には1日2往復、新潟発は7時35分と18時50分で所要時間45分、仙台発は8時50分と20時05分で所要時間50分である。往復・日帰りで仙台と新潟を移動する場合、朝から晩まで仙台あるいは新潟に滞在できるダイヤとなっている。
新潟~仙台線の運賃は、トキエアの公式サイトによると、当日まで購入可能で予約変更可能な「トキビズ」で16,500円~19,500円、3日前までの予約・購入で予約変更不可の割引運賃「トキトク」は9,000円~16,000円である。また、12歳から25歳までの客を対象に、搭乗日の3日前から購入可能な割引運賃「トキユニ」もある。今回の搭乗日である5月18日の運賃は、「トキビズ」で17,290円、「トキトク」は9,290円であった。「トキビズ」でも「トキトク」でも、事前座席指定は無料で可能であり、機内に預ける手荷物は20kgまで無料である。
ちなみに、仙台と新潟を直通する移動手段としては、かつてからJRバス東北と新潟交通が東北自動車道・磐越自動車道経由の高速バス「WEライナー」を運行している。現在は1日4往復の運行で、所要時間は4時間20分、運賃は3,900円~5,500円である。新幹線で向かう場合は、一旦大宮まで出なければならず、また乗り継ぎ時間もあるため、所要時間は3時間以上かかる場合が多く、運賃も約20,000円である。そこに、今回、新たにトキエアという選択肢ができたこととなる。トキエアの値段は、「トキトク」でも「トキビズ」でも、新幹線とバスの中間ということになる。飛行機の場合、空港への移動、空港での待ち時間も考慮しなければならないが、それでも、新幹線より早く移動が可能であり、新幹線より値段が安くなる場合が多い。
2024/5/18:トキエア202便:仙台→新潟:ATR72-600:JA02QQ
2024年5月18日土曜日。8時50分に仙台空港を出るトキエア202便に乗るべく、美田園駅近くのホテルを7時45分に出て、美田園駅から仙台空港行きの電車に乗り、仙台空港には8時に到着した。
トキエアの空港での搭乗手続きの時間は、出発90分前~30分前までである。日本航空のネームを付けた係員が窓口で対応していた。
搭乗手続きはウェブでも可能なので、ウェブで済ませた。
保安検査を経て制限エリアに入る。
搭乗口はA3ゲートで、保安検査場からは少し歩く。
8時30分頃に搭乗開始となる。飛行機まではバスでの移動であった。元東急バスと思われるバスに乗車する。1台に全員が乗り、飛行機に向けて出発した。
トキエアの機材は、現時点では72人乗りのATR72-600型機で統一されている。現在は2機体制で、本日の飛行機は2号機(JA02QQ)の方であった。この2号機は、客室前方を貨物室に変更できる「カーゴフレックス」を採用しているという。もともとATR72-600型機は機体前方に貨物室があるが、この機材では、客室の座席を取り外して貨物室を拡張することができる。貨物室を拡張した際には、追加貨物1400kgの搭載が可能で、一方で座席数は72席から44席となる。
前方が貨物室となっているため、入口は後方にある。
機内は2列+2列の横4列である。
座席。
テーブル。
足下は、広くはないが、狭くもない。
前の席のポケットに、エチケット袋と安全のしおりが入っている。
安全のしおり。
エチケット袋。
搭乗時に、ドアの前で出迎えてくれる客室乗務員からハッピーターンを2袋いただいた。
客は15名ほどで、機内は空いていた。
定刻より5分早く、8時45分に駐機場を出発する。トーイングカーではなく、自力でターンをして滑走路へ向かう。モニターがないので、客室乗務員が自ら安全のデモを行う。
8時52分、離陸する。
太平洋を見つつ、内陸方へ進む。
シートベルトサインが消灯すると、先ほど配られたハッピーターンの説明、製造会社である亀田製菓の宣伝がある。亀田製菓は新潟の米菓メーカーである。
次いで、希望者にトキエアのペーパークラフトとクリアファイル、ステッカーが配られる。
さらに、新潟の観光案内の冊子が配られた。
機窓から。
日本海が見えてくると、まもなく新潟空港である。
旋回しながら高度を降ろす。
新潟空港には9時25分に着陸した。
駐機場には9時28分に到着した。
搭乗機ATR72-600型機(JA02QQ)。
徒歩で空港のビルに入った。
定刻9時40分のところ、12分の早着であった。
新潟空港にて。
新潟駅行きの次のバスは10時である。時間があるので、展望デッキに行ってみた。入場に100円必要である。
先ほど乗ってきた飛行機は、10時10分発の101便札幌(丘珠)行きとなる。給油など出発準備が行われていた。
1号機(JA01QQ)はターミナルの端に駐機していた。本日はお休みのようである。
この時間帯、新潟空港の発着便は少なく、トキエアのほかにはIBEXエアラインズの飛行機が駐機しているのみであった。
空港のすぐ向こう側は海で、佐渡汽船のフェリーが海を進んでいくのが見えた。
新潟空港のトキエアのカウンター。トキエアの拠点空港ではあるが、こぢんまりとしている。
【2024/5宮城・新潟】(目次)
4,名取:スーパーホテル美田園・仙台エアポート:スタンダードルーム:2024/5/17【2024/5宮城・新潟】
5,仙台から新潟へ:トキエア202便:2024/5/18【2024/5宮城・新潟】【←本記事】
6,新潟空港から新潟駅へ:新潟交通「空港リムジンバス」:2024/5/18【2024/5宮城・新潟】
【WEライナーの乗車記録】
2,仙台から新潟へ:新潟交通「WEライナー」:2009/9/4【2009/9西日本】
12,新潟から仙台へ:ジェイアールバス東北「WEライナー」:2007/5/15【2007/5甲信越】
【新潟空港の利用記録】
33,台北(桃園)から新潟へ:エバー航空162便:2014/2/26【2014/2インドネシア】
【ATR72-600型機の搭乗記録】
11,スマランからバンドンへ:ウイングス・エア1897便:2019/2/3【2019/2インドネシア】
24,ジョグジャカルタからスラバヤへ:ウイングス・エア1812便:2014/2/24【2014/2インドネシア】