JR只見線は、福島県会津若松市の会津若松駅と新潟県魚沼市の小出駅の135.2kmを結ぶ路線である。1921年に福島県側で会津若松~会津坂下間が会津線として開業、その後1961年までに只見まで順次延伸を重ねた。一方、新潟県側では1942年に小出~大白川間が開業した。1972年に只見~大白川間が開業して、全線が只見線として繋がった。
ただ、たびたび自然災害に見舞われ、特に2011年7月30日の平成23年7月新潟・福島豪雨では複数の橋梁が流失するなど甚大な被害が発生した。会津川口~只見間では、鉄道復旧かバス転換かで議論があったが、2017年に、福島県が施設・土地を保有する第三種鉄道事業者、JR東日本が運行事業を行う第二種鉄道事業者となる上下分離方式をとる形で鉄道での復旧が決定、流失した第五只見川橋梁、第六只見川橋梁、第七只見川橋梁の工事が行われ、2022年10月1日、10年ぶりに全線での運行を再開した。
運行再開当初は、紅葉シーズンということもあいまって、通勤列車のような混雑が続いたようであり、行くのを避けていた。ただ、1年も経過し、紅葉シーズンも終わったことから、そろそろ乗ってみることにして、本日に至ったわけである。
現在、全線を通しで運行する列車は1日3往復であり、小出発は5時36分、13時12分、16時12分、反対に会津若松発は6時08分、13時05分、17時の3本である。その他、小出~大白川の区間便が1往復、会津若松~会津川口の区間便が3往復、会津若松~会津坂下の区間便が1往復設定されている。
ちなみに、当初の予定では翌日の12月23日に乗車する予定であったが、12月21日夜にJR東日本公式ウェブサイトの運行情報を確認すると、23日は大雪が予想され会津川口~大白川間で運休の可能性がある旨、案内が出されていた。それであればということで、本日乗車することにしたのであった。
2023/12/22:JR只見線:普通:小出→会津若松
水上を11時39分に出た上越線の普通長岡行きは、小出に12時56分に到着した。小出からは、13時12分発の只見線普通会津若松行きに乗り換える。乗り換え客は10名近くだろうか、一様に跨線橋で只見線の4番線へ向かう。
会津若松行きの列車はキハ110系2両編成であった。後ろの車両に乗車したが、こちらのカラーリングは、かつて只見線を走っていたキハ40系の塗装を復刻したものであった。
車内は2人掛けと4人掛けのボックスで構成されている。4人掛けのボックスでまだ人がいないところがいくつかあったので、こちらに座った。(後ほど撮影)
ドアは半自動式である。
各車両にトイレが設置されている。
くず物入れ。
定刻13時12分になったが、13時08分到着予定の上越線上り列車が遅れており、その到着を待つ。10分遅れの13時18分に、長岡始発の越後湯沢行きが到着した。
乗り換え客を待ち、会津若松行きは10分遅れの13時22分に小出を出発した。2人掛け、4人掛けのボックスにそれぞれ1人ずつ、ロングシートの部分にも1人か2人ずつ座っているという感じであった。
列車は、小出を出るとすぐに上越線と分かれて左へ曲がる。
越後広瀬駅。
魚沼田中駅。
越後須原駅。大きな駅舎がある。
しっかりと雪が積もっている。
上条駅。
入広瀬駅。ここまでの各駅で、ポツポツと地元客が降りていった。1日4本しかない列車を器用に利用しているなと思う
車窓から。
道路を見ると、柿の木スノーシェードと書かれていた。かつては只見線に柿ノ木駅という駅があったが、2013年に臨時駅となり、2015年に廃止となった。
列車は各駅での停車時間を切り詰めたのか、制限速度ギリギリで運行をしたのか、大白川出発時には4分遅れまで回復した。
車掌が検札に来た。周りを見ると、青春18きっぷを出す客も多い。大白川までで降りていった客はおそらく地元客であるが、引き続き乗り続ける客は大半が旅行客のような感じである。
車窓から。
大白川から25分ほど無停車で走行すると、只見である。
只見スキー場。
只見には3分遅れの14時28分に到着した。只見の出発は14時35分である。この停車時間で車掌が降りていき、ここから先はワンマン運転となる。只見出発の時点で遅延は解消した。
車窓から。
叶津川を渡る。
蒲生川を渡る。
会津蒲生を出ると、只見川に沿って進む。
会津塩沢駅。ホームの長さは1両分で、2両目はホームから外れて停車する。
只見川。
会津大塩駅。
会津横田駅。
車窓から。
会津越川駅。ホームが短い、似たような駅が続く。
本名ダム。
本名駅付近は古い住宅が並んでいる。
本名を出ると、再び何もないところを走る。
只見川が寄り添う。
会津川口には15時25分に到着した。駅のすぐ横に只見川が通っている。列車は、ここで10分ほど停車し、小出行きの列車と行き違いをする。E120系とキハ110系の2両編成であった。向こうも、ボックス席の窓側はいずれの区画も1人か2人いるように見えた。
乗車列車。
会津川口駅。駅員も配置されている駅である。
会津若松行きは、会津川口を15時35分に出発した。会津川口からもワンマン運転ではあるようだが、車掌が乗務しており、車内検札を行った。
車窓から。
会津中川駅。
早戸駅。
車窓から。
会津宮下駅。立派な木造駅舎がある。
車窓から。
郷戸駅。
会津柳津駅。
この辺りでは道路に沿って進む。
塔寺を過ぎると、眼下に会津坂下の街並みが見える。
16時43分に会津坂下に到着した。「さかした」ではなく「ばんげ」と読む。ここまで来ると、山を下りたという感じになる。久々に車窓からコンビニが見えた。会津坂下は有人駅で、10名程度のまとまった乗車があった。
日が落ちて、だいぶ暗くなってきた。ただ、比較的街に近いところを走っているようで、灯りは見える。
西若松には17時11分に到着した。会津鉄道との接続駅である。ここで通学客が乗ってきて、一気に車内が混雑した。17時16分発の会津田島行き列車の到着を待ち、17時17分に出発する。
会津若松の市街地にある七日町を経て、終点の会津若松には17時24分に到着した。
2023/12/22:JR磐越西線:快速あいづ6号:会津若松→郡山
この日の宿泊先である仙台へ向かう。会津若松から、17時30分発の磐越西線快速あいづ6号郡山行きで郡山へ向かう。E721系4両編成で、うち1両の半分がリクライニングシートの指定席となっている。
【→快速あいづの指定席乗車記録はこちら】
ボックスには既に1名か2名座っており、ドア脇のロングシートに座った。
会津若松を出ると、磐梯町、猪苗代、磐梯熱海、喜久田、郡山富田に停車の後、18時36分に終点の郡山に到着した。
2023/12/22:JR東北本線:普通:郡山→福島
郡山からは、18時44分発の東北本線普通福島行きに乗車した。こちらもE721系4両編成であった。
通勤、通学時間帯であり、車内は混雑気味であった。終点の福島には19時29分に到着した。
2023/12/22:JR東北新幹線:やまびこ153号:福島→仙台
福島からは、19時43分発の東北本線普通仙台行きに乗れば仙台に21時04分に到着する。ただ、仙台で行きたいところもあったので、福島から仙台までは新幹線を使うことにした。福島から仙台までの乗車券と新幹線自由席特急券の合計は3,210円である。
19時38分発のやまびこ153号仙台行きに乗車した。久々のE2系である。仙台には19時59分に到着した。
この日の夕食は牛タンにした。仙台駅2階にいくつか牛タン店がある。特にこだわりはないので、このとき比較的空いていた喜助に入り、「特切り厚焼定食 2枚4切」をいただいた。2,512円也。美味しくいただいた。
【2022/12東北】(目次)
2,東京から小出へ:JR高崎線・上越線:2023/12/22【2023/12東北】
3,小出から会津若松へ:JR只見線:2023/12/22【2023/12東北】【←本記事】
4,仙台:OF HOTEL:スタンダードダブル:2023/12/22【2023/12東北】
【キハ110系の乗車記録】
4,森宮野原から越後湯沢へ:JR飯山線・上越線:2022/12/18【2022/12新潟・長野】
盛岡から釜石へ:JR釜石線:快速はまゆり5号:指定席:2022/5/4
22,JR飯山線:快速「おいこっと」:2022/4/2【2022/3東日本・東海】
17,JR小海線:快速「HIGH RAIL 星空」:2022/3/26【2022/3東日本・東海】
2,JR磐越東線:快速あぶくま:2009/8/15【2009/8福島・茨城】
19,新津から仙台へ:JR磐越西線ほか:2008/7/10【2008/7九州】
6,小諸から小淵沢へ:JR小海線:2007/5/14【2007/5甲信越】
4,小牛田から酒田へ:JR陸羽東線・陸羽西線:2005/10/8【2005/10東北】