秋田から新青森までは、奥羽本線の特急スーパーつがる1号に乗車する。近時のJRでは「スーパー」を冠する特急列車が縮小傾向にあるため、2024年3月のダイヤ改正で「スーパーつがる」が登場したときは報道でも話題になった。現在、秋田と青森を結ぶ特急列車は1日3往復あり、うち2往復は従来通りの「つがる」で、1往復が「スーパーつがる」である。
「スーパーつがる」の使用車両はE751系で、これは「つがる」と同じである。ただ、停車駅は限定されており、秋田を出ると、東能代、鷹巣、大館、大鰐温泉、弘前、新青森の順に停車する。これらの駅はいずれも他の路線と接続、分岐する駅である。「つがる」はさらに八郎潟、森岳、二ツ井、碇ヶ関、浪岡にも停車するが、「スーパーつがる」はこれらの駅には停車せず、秋田から青森までの所要時間は「つがる」よりも10分以上短い。今回乗車する特急スーパーつがる1号は、秋田から青森までの185.8kmを2時間31分で走破する。
今回、私は、指定席特急券をえきねっとから1か月前に「在来線チケットレス特急券(トク割)」で購入、50%OFFの1,140円であった。乗車券は別途必要であり、こちらは秋田から新青森まで3,410円であった。
2024/12/21:JR奥羽本線:特急スーパーつがる1号:秋田→新青森
特急スーパーつがる1号は、秋田を12時49分に出発する。
車両はE751系である。E751系は、まだ東北新幹線の北端が盛岡であった1999年から2000年に、盛岡~青森の「特急はつかり」の車両の一部を置き換えるため6両編成3本が製造され、2000年3月のダイヤ改正で「特急スーパーはつかり」として運用を開始した。2002年の東北新幹線八戸延伸後は八戸~青森・弘前の「特急つがる」に、2010年の東北新幹線新青森延伸後、2011年以降は秋田~青森の「特急つがる」に充当されている。
E751系は、当初は常磐線の「フレッシュひたち」、現在は羽越本線の「いなほ」などの運用に就いているE653系と同世代であり、共通する点が多いように見受けられる。
乗降口。
行先表示機は「スーパーつがる」ではなく「つがる」のままである。
列車は4両編成で、先頭の4号車と3号車が自由席、2号車と1号車が指定席で、1号車は半室がグリーン車となっている。
普通車。
座席。
リクライニングと座面スライドが可能である。
背面テーブル。
車内とデッキの仕切りドアの上には案内表示器がある。
こちらでは、「特急スーパーつがる」と表示される。
デッキ。
車いす対応トイレ。
男性用トイレ。
洗面所。
秋田を定刻12時49分に出発した。車内は空席の方が多く、私の隣も空いていた。
秋田貨物駅を通過する。
秋田駅で昼食用に駅弁「サキホコレ弁当」を購入した。関根屋製、1,350円也。「サキホコレ」は秋田米の新品種で、この駅弁は、「サキホコレ」をメインに据えて秋田のおかずを詰めた弁当である。美味しくいただいた。
東能代には13時31分に到着した。五能線との分岐駅であるが、次の五能線の定期列車は、3時間後の16時42分発深浦行きである。
鷹ノ巣には13時54分に到着した。秋田内陸縦貫鉄道との接続駅である。
大館には14時09分に到着した。花輪線との接続駅であるが、次の花輪線の列車は、2時間後の16時20分発鹿角花輪行きである。
大鰐温泉には14時34分に到着した。
弘南鉄道大鰐線との接続駅である。大鰐線は2027年度末をもって運行を休止することが先日報じられた。
通過駅である石川の手前で、弘南鉄道大鰐線と交差する。
高層ビルが見えてくると、まもなく弘前である。
弘前には14時44分に到着した。弘前駅には駅ビルもあり、秋田を出てからの停車駅の中では一番立派なつくりである。弘南鉄道弘南線との接続駅でもある。
車窓から。
新青森には15時12分に到着した。東北・北海道新幹線との接続駅である。今回はここで降りた。
新青森から終点の青森まではあと一駅である。
【2024/12北海道】(目次)
2,東京から秋田へ:JR秋田新幹線:こまち5号:E6系:2024/12/21【2024/12北海道】
3,秋田から新青森へ:JR奥羽本線:特急スーパーつがる1号:E751系:2024/12/21【2024/12北海道】【←本記事】
4,新青森から新函館北斗へ:JR北海道新幹線:はやぶさ23号:E5系:2024/12/21【2024/12北海道】
【JR東日本の特急列車・特急用車両の乗車記録】
2,新宿から信濃大町へ:JR中央本線・大糸線:特急あずさ5号:E353系:グリーン車:2024/10/25【2024/10北陸】
6,仙台から品川へ:JR常磐線:特急ひたち30号:E657系:グリーン車:2024/3/24【2024/3東北】
8,坂町から余目へ:JR羽越本線:特急いなほ7号:E653系1000番台:2023/12/23【2023/12東北】
鎌倉から吉川美南へ:JR横須賀線・東海道本線・武蔵野線:快速「ホリデー快速鎌倉」:E257系5500番台:2022/8/13
20,新宿から松本へ:JR中央本線:特急あずさ53号:2022/4/1【2022/3東日本・東海】
3,長野原草津口から上野へ:特急草津32号:651系:グリーン車:2022/3/5【2022/3東日本・東海】
成田空港から八王子へ:特急成田エクスプレス50号:グリーン車:E259系:2021/11/23
4,銚子から千葉へ:JR総武本線:特急しおさい10号:グリーン車:2020/11/13【2020/11千葉】
2,東京から銚子へ:JR総武本線:特急しおさい3号:2020/11/13【2020/11千葉】
JR東海道本線:ホームライナー小田原23号:グリーン車:185系:2020/11/2
2,新宿から浜金谷へ:JR内房線:特急新宿さざなみ3号:2020/10/3【2020/10千葉・神奈川】
新宿から栃木へ:JR・東武直通特急:特急きぬがわ5号:2020/9/7
上野から仙台へ:JR常磐線:特急ひたち3号:2020/3/24
東京から河津へ:JR東海道本線ほか:特急マリンエクスプレス踊り子77号:2013/2/28
3,酒田から青森へ:特急いなほ7号:2010/2/13【2010/2北海道】
9,上野から仙台へ:JR常磐線:特急スーパーひたち27号:2006/12/3【2006/12信越】