JR可部線は、広島市の横川駅とあき亀山駅とを結ぶ、15.6kmの広島市内完結路線である。もともとは、山陰本線の浜田までを結ぶ路線として計画されたが、1969年に横川から60.2kmの地点にある三段峡まで開業したのを最後に計画が頓挫し、2003年には可部から三段峡の46.2kmが廃止となった。ただ、2017年に、一度廃止となった区間のうち可部から1.6kmが復活し、河戸帆待川駅とあき亀山駅が新設されて現在に至る。
可部線は、現在、昼間は1時間に3本の運行で、2本があき亀山行き、1本が途中の緑井までの区間列車である。
2022/12/31:JR可部線:普通:広島→あき亀山
芸備線で広島から三次の区間を往復して、広島には13時34分に戻ってきた。次のあき亀山行きは13時48分であるが、その次の14時08分に乗車してもその後の行程が同じになるので、14時08分の列車に乗ることにした。
列車の待ち時間に、立ち食いうどん・そば店「驛麺屋」に入り、「がんす天うどん」をいただいた。520円也。「がんす」とは魚肉練り製品のことで、かまぼこを揚げたものといった感じの食感である。うどんは柔らかいタイプであった。美味しくいただいた。
14時08分発の可部線普通あき亀山行きに乗車した。
車両は227系4両編成であった。
【→227系の乗車記録はこちら】
車内はかなりの混雑であり、しばらくの間は立っていた。
広島を出ると、山陽本線を岩国方面に2駅進み、横川から可部線に入る。横川を出ると右側へ大きくカーブし、太田川放水路を渡り、以降は太田川放水路、次いで太田川の西側を進む。
途中の大町駅は、アストラムラインとの接続駅である。
太田川の東側には芸備線が走っており、可部線の梅林駅は、太田川を挟んで芸備線の玖村駅まで約2kmである。
可部には14時45分に到着した。ここで大半の客が降りていった。
可部から先が、2017年に復活した区間である。2003年の廃線当時は非電化であったので、電化のうえの復活である。列車は、この区間をゆっくりとした速度で進む。途中の河戸帆待川駅を経て、終点のあき亀山には14時52分に到着した。
あき亀山駅の駅名標。
あき亀山駅。
自動券売機が1台あるが、無人駅である。
駅のすぐ脇には広島市立北部医療センター安佐市民病院がある。地図を見ると、この辺りまでが住宅が密集しており、それより先はまばらになっている。この駅まで復活した理由も分かる感じがした。
2022/12/31:JR可部線:普通:あき亀山→横川
帰りは、15時03分発の広島行きに乗車した。
あき亀山駅は1面2線の構造である。
定刻15時03分にあき亀山を出発した。ここからの客は少なかった。
広島駅に入っているパン屋「ハースブラウン広島駅店」でプレミアムメロンパンを購入していたので、ここで食べた。346円也。美味しくいただいた。
可部には15時06分に到着して、3分ほど停車した。
山陽本線との接続駅である横川には15時39分に到着した。可部線のホームは5番・6番線で、山陽本線のホームとは少し離れている。
2022/12/31:JR山陽本線:普通:横川→岩国
横川からは山陽本線を山口県方面へ進む。15時50分発の普通岩国行きに乗り換えた。
横川駅山陽本線ホーム。上の高架は山陽新幹線である。
横川駅駅名標。
15時50分発の普通岩国行きは混雑していたが、空席はあった。
西広島を出ると、左側には広島電鉄宮島線が宮島口まで併走する。
五日市駅。
宮島口の付近では、広島湾を挟んで宮島が見えた。厳島神社の鳥居もチラと見えた。
岩国が近づくと車窓から工場が見える。
岩国の2つ手前の大竹駅はJR貨物の駅でもある。
大竹を出ると、列車は広島県から山口県に入る。
終点の岩国には16時40分に到着した。
【2022/12西日本】(目次)
10,広島から三次へ:JR芸備線:快速みよしライナー:キハ47形:2022/12/31【2022/12西日本】
11,広島からあき亀山へ:JR可部線:2022/12/31【2022/12西日本】【←本記事】
12,岩国から徳山を経て宇部へ:JR岩徳線:キハ47形:2022/12/31【2022/12西日本】