成田エクスプレスは、埼玉県・神奈川県・東京都と成田空港とを結ぶJR東日本の空港連絡特急である。2021年現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、大幅な減便を行っており、昼間は全便運休、朝と夜の数本のみが運行となっている。また、その影響からか、東京発大船行きという、成田空港に行かない成田エクスプレスも登場した。車両は、全列車、E259系による運行である。
2021/11/23:特急成田エクスプレス50号:成田空港→八王子
2021年11月23日火曜日。この日は、京成3400形で成田空港まで乗り通したので、東京に戻らなければならない。少し思案するが、今回は成田エクスプレスに乗ることにした。成田エクスプレスのE259系には、8年ほど前であるがマリンエクスプレス踊り子号で乗車したことがある。そのときは普通車に乗車したので、今回はグリーン車に乗車することにした。
次の成田エクスプレスは、成田空港を19時48分に出発する成田エクスプレス50号八王子・大船行きである。今回は八王子行きに乗車し、終点の八王子まで乗り通すこととした。特急券・グリーン券は、えきねっとのチケットレスサービスで購入した。八王子まで3,760円であった。普通車だと2,190円であり、グリーン料金は普通車料金の約1.7倍である。
成田空港駅みどりの窓口。もちろんこちらでも特急券は購入できるが、チケットレスサービスを使うと200円引きとなる。
指定席券自動券売機。
JR東日本トラベルサービスセンターがある。この時間は既に閉まっていたが、昼間は営業しているようである。
外国人観光客向けのsuicaの券売機がある。
成田空港駅改札口。
現在は、海外から到着後すぐに公共交通機関を利用することはできない。
成田空港駅ホーム。
成田空港駅のホームドアはロープ式である。
成田エクスプレス50号は、19時36分に新宿から到着した成田エクスプレス49号の折り返し運用である。12両編成で、前寄り6両の1号車から6号車が大船行き、後寄り6両の7号車から12号車が八王子行きである。成田空港到着後に清掃が行われ、それが終わった後に乗車開始となった。
E259系は、2009年から2010年にかけて、6両編成22本が製造され、先代の253系成田エクスプレスを全車両置き換えた。6両編成のうち1両がグリーン車、5両が普通車である。
行先表示。
乗降口。
ドア上に「Narita Express NEX SERIES E259」と書かれている。
乗車してすぐにモニターがある。行先と停車駅が表示されている。
ドアと客室の間にワイヤー錠付きの荷物置き場がある。
客室側から荷物置き場を見る。
グリーン車車内。2列+2列の横4列である。
頭上には案内表示用のモニターが並んでいる。
座席は革張りであるが、つるつると滑ることはなく、ホールド感があり、座り心地は良い。シートピッチは1160mmであり、こちらも十分である。
横4列であるから、隣席との境界となる肘置きは細い。これはつまり、隣との距離が近いということであり、隣に人がいれば窮屈であろう。
リクライニングを最大まで倒してみた。
ヘッドレストは可動式であり、枕カバーには成田エクスプレスのロゴが入っている。
テーブルは背面テーブルのみである。
背面テーブルには、無料Wi-Fiサービスについて書かれたシールが貼られていた。これは、グリーン車だけではなく、普通車にもある。
その他にカップホルダーがある。
フットレストが設置されている。足を載せていないと元に戻るタイプである。
座席の回転レバー。
床はカーペット敷きである。
頭上には送風口がある。
デッキとの仕切りのドア。5号車側は窓がない。
反対側、荷物置き場がある方は、ガラス戸である。
7号車から11号車までは普通車である。床の模様はグリーン車と同じ市松模様であるが、普通車はカーペットではない。
最近のJR東日本の普通車の座席は、かなり良くできていると思う。こちらでも座り心地は良い。普通に乗車するのであればこちらで十分である。
フットレストはないが、シートピッチは1020mmと広く、座席下も広く空いているので、十分に足を伸ばすことができる。
ヘッドレストは可動式である。
普通車にも、座席とデッキとの間にワイヤー錠付き荷物置き場がある。
5号車と6号車の間にはやや長めの通路があり、ここにトイレが設置されている。
車いす対応トイレ。ちなみに、その横は多目的室である。
トイレ内に洗面台がある。そのためだろうか、6号車には独立した洗面台はない。
男性用トイレ。
5号車側のデッキから見たグリーン車の入口。
特急成田エクスプレス50号八王子行きは、成田空港を定刻19時48分に出発した。
成田空港を出ると、次は空港第2ビルに停車する。
空港第2ビルを19時52分に出発した。グリーン車の客は私だけであった。普通車を見ても、少なくとも5号車は無人であったように見えた。
20時に成田駅を通過し、千葉へ向かって進む。列車の進行状況が、水色のラインで分かる。
車内のモニターでは、繰り返し外国人向けの旅行案内が表示される。
20時21分に千葉を通過する。
20時39分、平井駅を通過したあたりで、到着前は混み合うから荷物の準備をするようにとの自動放送が入る。新型コロナウイルス感染症の影響が出る前は、この放送が必要とされたのだろう。
錦糸町を通過して地下に入り、東京駅の手前で信号待ちで停車をした後、東京駅には20時51分に到着した。ここで5分停車して、前6両の大船行きを切り離す。大船行きが先に発車する。
このときになって気がついたが、停車駅案内では、現在地に列車のイラストが表示されるようになっていた。
20時56分に東京を出発した。品川で地上に出て、品川駅を通過した後、先日山手線運休時に臨時列車で乗車した貨物線を走行する。大崎より先は湘南新宿ラインと線路を共用する。
渋谷には21時11分に到着した。駅に到着する際は、階段やエスカレーターの場所を示すホームの案内図や駅構内図が表示される。
新宿には21時17分に到着した。東京から新宿まで、中央線の快速に乗車すれば15分であるが、成田エクスプレスは21分かけて走る。
新宿駅では5番線に到着した。ここで4分ほど停車し、車掌が交代する。成田空港から新宿までが佐倉運輸区、新宿から八王子までが八王子運輸区の担当らしい。新宿ではグリーン車の客が1人増えた。
新宿を出ると、ポイントを何度か渡り、中央快速線の線路に入る。
吉祥寺には21時32分に到着した。
吉祥寺を出ると、次の停車駅は隣の三鷹である。三鷹には21時34分に到着した。隣には普通立川行きが停車している。
国分寺には21時45分に到着した。隣には普通豊田行きが停車している。
立川には21時50分に到着した。
終点の八王子には21時59分に到着した。
路線図の水色のラインも全て埋まった。
八王子駅にて。
行先表示は回送となった。
【E259系の乗車記録】
東京から河津へ:JR東海道本線ほか:特急マリンエクスプレス踊り子77号:2013/2/28
【先代253系の乗車記録】
新宿から栃木へ:JR・東武直通特急:特急きぬがわ5号:2020/9/7
【特急用車両のグリーン車乗車記録】
11,北見から旭川へ:特急大雪4号:グリーン車:キハ183系:2021/11/6【2021/11北海道】
7,札幌から釧路へ:特急おおぞら7号:グリーン車:キハ283系:2021/11/5【2021/11北海道】
塩尻から長野へ:JR篠ノ井線:特急しなの11号:グリーン車:2021/9/11
4,銚子から千葉へ:JR総武本線:特急しおさい10号:グリーン車:2020/11/13【2020/11千葉】
JR東海道本線:湘南ライナー9号:グリーン車:215系:2020/11/6
JR東海道本線:ホームライナー小田原23号:グリーン車:185系:2020/11/2
7,ハウステンボスから博多へ:特急ハウステンボス14号:グリーン車:2016/9/4【2016/9九州】