東京メトロ(営団)8000系は、東京メトロ(営団)半蔵門線用の車両として、1980年から製造が開始された。当初は6両編成と8両編成で運用を開始し、それらの編成は、後に中間に車両を差し込むなどして、最終的には全編成が10両編成化されている。1980年の1次車から1994年の6次車まで合計190両が製造され、10両編成19本として、半蔵門線及びその乗り入れ先である東急田園都市線、2003年以降は東武伊勢崎線・日光線で運用に就いていた。
ただ、製造から40年以上が経過し、2020年に8000系の置き換え用として18000系が順次投入されるに伴い、8000系は順次廃車となっていき、2025年12月時点では、8000系はおそらく8109Fと8116Fの2編成が残るのみである。2025年度中には18000系への置き換えが完了するとのことで、8000系の廃車はまもなくという状態となっている。
2025年12月6日土曜日。この日は、2編成とも稼働しており、乗りに出かけることにした。
8000系8116F編成
南栗橋を20時11分に出る急行中央林間行きは、8116F編成による運行であった。




こちらは中央林間にて撮影した。


行先表示機。


2011年に車両の更新工事が行われ、車内は新車のような雰囲気になっている。


隣の車両との仕切りドアは、登場時と同じ形である。これより新しい車両では、ドアのガラス部分が縦長となり、さらに最近の車両では全体がガラスとなっている。ここは時代を感じさせる。

片方の車端部は優先席となっている。


ドア。かつてはドアの窓も小窓であったが、更新工事の際に縦長の窓となった。

ドア上には17インチ液晶ディスプレイが2台設置されている。

今回乗車した車両は、1988年に日本車輛で製造された。


この日は時間があったので、南栗橋から中央林間まで乗り通した。押上から先の半蔵門線、東急田園都市線内は各停であり、中央林間に到着したのは南栗橋を出てから約2時間半後の22時42分であった。運賃は1,240円である。
8000系8109F編成
中央林間からの帰りは、23時20分発の普通青山一丁目行きに乗車した。

こちらは8109F編成による運行であった。

行先表示機。

この編成も、2005年に車両更新が行われ、車内はまだ新しさを感じる。



車端部。

この編成のドアは、鉄道ファンからは「爆弾ドア」と称されるもので、見た目に寄らず勢いよく開閉する。


ドアには液晶が2つ並んでいるが、路線案内をする方は細長のものであり、上に別途路線図が張り付けられている。



今回乗車した車両は、東急車両で1982年に製造されたものであった。


半蔵門線を走る東京メトロの車両は、8000系のほか、08系、18000系がある。
08系は、半蔵門線の水天宮前~押上間の延伸ならびに東武線との乗り入れのための編成数増加に対応するため、2002年から2003年にかけて10両編成6本が製造された。まだ新しい車両のように見えるが、すでに登場から20年以上が経過している。

1日に1回しか見ることのできない行先表示である。

18000系は、8000系の置き換えのため、2020年から製造が開始された。8000系と同数の10両編成19本が順次製造され、まもなく2025年度中に8000系を置き換える予定とのことである。

【東京メトロの乗車記録・車両の記録】
東京メトロ(営団)05系:第24編成「アルミ・リサイクルカー」:2024/1/13
東京メトロ日比谷線・東武伊勢崎線:THライナー9号:2020/9/5
【東京メトロ半蔵門線の乗車記録・車両の記録】
東急8500系:8637編成「Bunkamura号」:2022/9/30
東急8500系:8622編成・8636編成:2021/4/11
東武30000系:東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通運用:2021/5/30