大和西大寺から乗車した近鉄橿原線が大和西大寺駅に到着したのは16時55分であった。20分ほど大和八木駅で時間を潰した後、17時20分発の特急京都行きに乗車して、橿原線を大和西大寺方面へ戻る。
この時間に大和八木まで来た理由は、新ノ口連絡線を経由する列車に乗るためである。大和八木駅は近鉄大阪線と橿原線の接続駅であり、両線が立体交差をする構造となっており、大阪線は高架上に、橿原線は地平にホームがある。伊勢中川~大阪上本町を結ぶ大阪線と、大和西大寺~橿原神宮前を結ぶ橿原線は、基本的にそれぞれ独立して列車の運行がなされているが、京都と伊勢志摩を連絡する特急は、新ノ口連絡線を介して両線を行き来する。伊勢中川方面からの京都行きの場合、大和八木駅では大阪線のホームに停車し、大阪方面に出発した後、すぐに大阪線から分岐して新ノ口連絡線に入り、橿原線の新ノ口駅手前で橿原線と合流し、大和西大寺、京都方面へ向かう。京都発の列車はその逆である。
新ノ口連絡線を走行する特急列車は上下合わせて1日10本ほどであるため、乗車する際には事前に時間を調べておく必要がある。今回は、17時20分に大和八木駅を出る鳥羽始発の京都行きに乗車すべく、17時前に大和八木駅に到着した。
大和八木駅。
大和八木駅南口からは、大和八木駅と新宮駅を結ぶ「八木新宮線」が出発する。全長169.9km、高速道路を使わない路線バスとしては日本一の距離を走行する路線である。
停留所には、ちょうど八木新宮線の車両が停車していた。時間的に、9時59分に新宮駅を出て、約7時間かけて運行してきたバスであろう。
2024/7/12:近鉄橿原線・奈良線:特急:大和八木→京都
大和八木を17時20分に出る特急京都行きは、鳥羽始発なので、橿原線の地平ホームからではなく、大阪線の4番線から出発する。
高架の大阪線ホームから、地平の橿原線ホームを見る。
4番線から、大阪方を見る。
17時16分に、名古屋発大阪難波行きのアーバンライナーが到着した。この列車は、ここで5分ほど停車する。
17時19分に、鳥羽発京都行きが到着した。ここで、特急同士、相互に乗換ができるようになっている。
京都行きは6両編成で、京都方2両が22000系「ACE」、鳥羽方4両が30000系「ビスタEX」であった。
30000系「ビスタEX」は、両側の先頭車が平屋車両、中間の2両が2階建て車両である。今回は、「ビスタEX」の2階建て車両を予約していた。2階も普通席であり、通常の特急料金で乗車可能である。大和八木から京都までは920円である。
2階建て車両は、車両中央にドアがあり、車内に入ると両側に階段がある。
2階への階段と1階への階段がある。
こちらは志摩スペイン村のキャラクターだろうか。
1階はグループ専用席となっている。
2階には2列+2列のリクライニングシートが並んでいる。30000系は1978年から1985年にかけて製造された車両であるが、車内は2度のリニューアルを経ており、古さは感じられない。
座席。
座席には背面テーブルとインアームテーブルが用意されている。
座席中央の肘置きは、細いものが2つある。
トイレと洗面所は、平屋車両である両先頭車の中間車寄りにある。
男性用トイレ。
洗面所。
平屋車両と隣の2階建て車両との連結部分は階段となっている。ドアの向こうは、2階建て車両の2階部分である。
平屋車両には赤色の座席が並んでいる。
大和八木を出ると、左側からは、橿原線の橿原神宮前方面から大阪線に向かう「八木西口連絡線」が現れる。この連絡線を走行する定期列車はない。
この列車は、すぐに反対側の線路に転線し、その後、左側に大阪線を見つつ、右側の単線に入る。ここが新ノ口連絡線である。
車窓から。
作業用車両が停車しているところがあった。
ゆっくりと曲線区間を進む。
まもなく橿原線の線路と合流する。
橿原線と合流してすぐに、新ノ口駅を通過する。「新ノ口」と書いて「にのくち」と読む。
橿原線と合流すると速度を上げる。
大和八木駅の改札内にある「うめもり 八木店」で、柿の葉寿司と手鞠寿司が入った「なら柿セット」を購入していた。消費期限が近かったからか安くなっており、700円であった。柿の葉寿司は、鯖や鮭の切り身を一口大の酢飯と合わせて柿の葉で包んだもので、奈良県、和歌山県の郷土料理である。美味しくいただいた。
西大寺検車区を過ぎると、まもなく大和西大寺駅である。
近鉄奈良方面からの奈良線の線路が近づき、17時39分、大和西大寺駅に到着した。
大和西大寺からは京都線に入る。
車窓から。
木津川。
宇治川。
鴨川。
八条通を見つつ、京都駅に入る。
終点の京都には18時12分に到着した。列車は、折返し大和西大寺行きになる。早速車内清掃が始まった。
京都駅。
2024/7/12:近鉄京都線:特急:京都→大和西大寺
本日は奈良に泊まるので、今来た道を、大和西大寺まで戻る。18時25分発の特急大和西大寺行きに乗車した。先ほど大和八木から乗車してきた列車の折返し運用で、清掃終了後に乗車開始となる。
京都寄り2両が22000系「ACE」である。
大和西大寺寄り4両が30000系「ビスタEX」である。
先ほどと同じく2階建て車両に乗車したが、先ほどとは逆の進行方向右側の座席を指定した。京都から大和西大寺までの特急料金は520円である。
列車は定刻18時25分に京都を出発した。ラッシュ時間帯であり、特急料金不要の急行列車は立ち客で混雑していたが、こちらは通勤客がパラパラと乗車している程度で、車内は空いていた。
京都を出発してすぐ、東寺が見える。
地下鉄烏丸線の車両基地が見えてくると、竹田を通過する。
京阪線との接続駅である近鉄丹波橋には18時31分に到着した。
新田辺を通過したあたりから、進行方向右側に1本の線路が寄りそう。京橋と木津を結ぶJR片町線(学研都市線)である。
近鉄の新祝園駅とJRの祝園駅は隣接している。
木津川台を通過するとJR片町線から離れ、高の原には18時50分に到着した。
近鉄奈良線と合流すると大和西大寺である。
終点の大和西大寺には18時55分に到着した。
【2024/7近畿】(目次)
5,近鉄生駒鋼索線(生駒ケーブル):2024/7/12【2024/7近畿】
6,近鉄橿原線(新ノ口連絡線)・京都線:30000系「ビスタEX」:2024/7/12【2024/7近畿】【←本記事】
【近鉄線の乗車記録】
19,伊賀神戸から近鉄四日市へ:近鉄大阪線・名古屋線:23000系「伊勢志摩ライナー」:2024/7/14【2024/7近畿】
17,大阪から伊賀神戸へ:近鉄大阪線:23000系「伊勢志摩ライナー」:デラックスシート:2024/7/14【2024/7近畿】
15,Osaka Metro中央線・近鉄けいはんな線:Osaka Metro400系:2024/7/13【2024/7近畿】
13,近鉄南大阪線・長野線・道明寺線:2024/7/13【2024/7近畿】
12,近鉄吉野線・南大阪線:観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」:2024/7/13【2024/7近畿】
9,近鉄生駒線・田原本線:2024/7/13【2024/7近畿】
4,近鉄信貴線・西信貴鋼索線(西信貴ケーブル):2024/7/12【2024/7近畿】
3,近鉄湯の山線・鈴鹿線:2024/7/12【2024/7近畿】
2,名古屋から近鉄四日市へ:近鉄名古屋線:22000系「ACE」:2024/7/12【2024/7近畿】
3,名古屋から大阪へ:近鉄特急「ひのとり57列車」:2023/6/23【2023/6西日本】
6,近鉄志摩線・鳥羽線・山田線:近鉄特急:近鉄12410系:2022/8/27【2022/8近畿】