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6,近鉄志摩線・鳥羽線・山田線:近鉄特急:近鉄12410系:2022/8/27【2022/8近畿】

投稿日:2022年9月19日

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松阪を13時45分に出るJRの快速みえ9号に乗車し、終点の鳥羽には14時20分過ぎに到着した。今回は青春18きっぷの旅行であるが、ここまで来たからには、伊勢志摩を走る近鉄線にも乗車しておこうと思う。

 

近畿日本鉄道は、伊勢志摩方面では、伊勢中川を起点に、松阪、宇治山田、鳥羽を経て賢島まで路線を有している。この路線は、細かく見ると、伊勢中川~宇治山田の28.3kmが近鉄山田線、宇治山田~鳥羽の13.2kmが鳥羽線、鳥羽~賢島の24.5kmが志摩線であり、3つの路線に分かれている。これは、それぞれの区間の誕生時期・経緯が異なることによるものらしい。

現在の山田線は、大阪方面から伊勢方面への参詣路線の一部として、近鉄の前身の参宮急行電鉄により1931年に全通した。

現在の志摩線は、鳥羽から奥志摩へのアクセス路線として、志摩電気鉄道により1929年に開業した。1911年に鳥羽まで延伸していた国鉄参宮線に接続する形で、狭軌での開業であったという。その後、三重交通が事業を引き継ぎ、1965年に合併により近鉄の路線となり、近鉄と仕様を合わせるべく、1970年に標準軌に改軌し架線電圧1500Vへの昇圧を行った。

鳥羽線は、増加する鳥羽・奥志摩方面への観光客に対応するため、1970年に開業した。この路線の開業と、鳥羽から先の志摩線の改軌・昇圧により、大阪・京都・名古屋方面から志摩方面まで線路が繋がり、現在に至る。

なお、以上の記述は、近畿日本鉄道のウェブページにある「近鉄資料館」の記述を参考にしている。

 

2022/8/27:近鉄志摩線:普通:鳥羽→賢島

今回は、鳥羽から、まず志摩線で賢島まで向かい、次いで、賢島から志摩線、鳥羽線、山田線を経て津まで戻るという経路で乗車することにした。

近鉄の鳥羽駅は、JR鳥羽駅の2階から連絡通路を進んだところにある。JR鳥羽駅は無人駅であるが、近鉄の方は橋上駅舎となっており、有人駅である。

Suicaで改札を通り、14時27分発の普通賢島行きに乗車した。JR参宮線の快速みえ9号が鳥羽駅に3分遅れの14時23分に到着したため、時間がほとんどなかったが、ギリギリ乗り継ぐことができた。

14時27分発の普通賢島行きは、伊勢中川始発の2両編成の電車であった。志摩線内の普通列車は、昼間は1時間に1本の運転であり、伊勢中川から直通で運転する。この路線、時間帯によっては特急列車の本数が普通よりも多い。

車両は1240系、列車はワンマン運転である。車内はロングシートであった。

志摩線は24.5kmの路線であるが、その中に両端の駅を含め16駅設置されており、駅間距離は短い。一部に単線区間もあるが、大半は複線である。途中の白木では数分停車して、賢島へ回送途中の観光特急しまかぜに道を譲った。

終点の賢島まで、乗客は多くもなく少なくもなく、車内は、全員がそこそこゆったりと座ることができる状態であった。普通列車ということで、地元客とおぼしき客が多いように見受けられたが、その中には釣り竿を持った客も散見された。

終点の賢島には15時09分に到着した。この車両は、すぐの15時13分に伊勢中川行きとして折り返していった。

 

鳥羽から賢島までは480円であった。

近鉄賢島駅の外に出る。北口はホームと同一のフロアにあり、ホテルの送迎バスは北口ロータリーから出発しているようである。

賢島駅は4面5線の構造となっている。

 

土曜・休日の賢島駅では、14時台と15時台に4本、16時台に3本の特急が相次いで出発する。15時20分から40分までは、10分おきに特急が出発するダイヤであった。

 

観光特急しまかぜも、京都、名古屋、大阪へ向けて運行する。この日、15時40分発の名古屋行き、16時発の大阪難波行きは空席ありとのことであった。

 

2022/8/27:近鉄志摩線・鳥羽線・山田線・名古屋線:特急:賢島→津

15時30分発の特急近鉄名古屋行きで津へ向かうことにした。

近鉄特急は全車指定席で、事前に指定券を購入する必要がある。今回は近鉄のウェブページからチケットレスで指定券を購入した。賢島から津までの特急料金は920円であった。なお、同区間の乗車券1,220円であり、特急券と合わせて計2,140円であった。

近鉄特急には、アーバンライナー、伊勢志摩ライナー、2階建てのビスタカーといった独自の名称を有する車両もあるが、15時30分発の名古屋行きは、汎用特急車両による運行である。

 

列車は6両編成で、賢島方2両は22000系、近鉄名古屋方4両は12410系であった。

賢島方に連結された22000系。

 

名古屋方に連結された12410系。表示器は幕式である。

 

今回は2号車の指定券を予約しており、12410系に乗車した。扉は折戸である。

 

先頭1号車から車内に入る。1980年頃に製造された車両ではあるが、内装はリニューアルされているようで、今風の明るい車内である。

まず喫煙室がある。

 

客室に入る。座席モケットは青系である。

後ろから見る。

 

座席はリニューアル以前からのものを踏襲しているのだろうか。リクライニングレバー1つで、背もたれが倒れて座面がスライドする。

 

座席背面には背面テーブルはない。網ポケットのみである。

 

テーブルは肘置きから出す。

 

前の座席の下は埋まっているものの「く」の字状になっており、その場所に足を置くことはできる。

 

枕カバーには近鉄の車両のイラストが入れられている。

 

荷物棚にある座席表示は大きめで見やすい。

 

客室の前と後ろには号車表示がある。

 

洗面所。

紙おしぼりが提供されている。

トイレは洋式で洗浄便座であった。

 

特急名古屋行きのは、定刻15時30分に賢島を出発した。2号車の客は2名であった。

志摩線内は鵜方、志摩磯部、鳥羽の順に停車する。

志摩磯部駅の発車案内表示器は、最近目にすることが少なくなっている、いわゆるパタパタ式(ソラリー式)のものであった。

 

鳥羽には16時02分に到着した。近鉄の特急にもチャイムが登載されており、一部の駅ではオリジナルのものが流される。鳥羽は「われは海の子」、その後の宇治山田はヴィヴァルディの「春」であった。

 

鳥羽で乗客が増えた。もっとも、まだ空席の方が多い。

鳥羽を出ると、鳥羽線内では、五十鈴川、宇治山田に停車する。16時11分に到着した五十鈴川駅は、伊勢神宮の内宮に近いところにあるらしい。始発・終着列車も設定されている駅で、向こう側には16時14分発の急行大阪上本町行きが停車していた。時刻表を見ると、この急行列車の大阪上本町までの所要時間は2時間40分ほどであった。

 

宇治山田からは山田線に入り、山田線内では伊勢市、松阪、伊勢中川の順に停車する。

伊勢神宮外宮の最寄り駅である伊勢市には16時16分に到着した。

伊勢市駅では、JR参宮線とも合流する。鳥羽以来である。JRの車両基地も見える。

 

伊勢市から松阪まで、JR線に乗車すると多気を経由するため迂回するが、近鉄山田線はほぼ直線で走る。松阪には16時29分に到着した。松阪ではJR紀勢本線、名松線と合流する。

松阪を出ると、田んぼの向こう側にJR名松線の列車が見えた。

 

松阪から津へは、JR紀勢本線が直線に近い経路で線路が敷かれているのに対し、近鉄は伊勢中川を経由するため少し遠回りとなる。

山田線の終点の伊勢中川には16時36分に到着した。「お出口は両側です」という、あまり聞き慣れない放送が流れた。線路の両側にホームがあり、どちらへも降りられるようにして乗り換えの便を図っているのだろう。

 

伊勢中川からは近鉄名古屋線を走行する。早速、左側に大阪線の線路が分かれていく。

その後、大阪方と名古屋方を繋ぐ中川短絡線が近づき、合流する。

 

再びJR紀勢本線と合流し、津には16時46分に到着した。ここで列車を降りた。

 

津駅はJRと近鉄が改札内で繋がっている。JR線の東口の方から外に出た。

 

【2022/8近畿】(目次

5,松阪から鳥羽へ:JR参宮線:快速みえ9号:指定席:2022/8/27【2022/8近畿】

6,近鉄志摩線・鳥羽線・山田線:近鉄特急:近鉄12410系:2022/8/27【2022/8近畿】【←本記事】

7,津から亀山を経て木津へ:JR紀勢本線・関西本線:2022/8/27【2022/8近畿】

 

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