本日、この後は徳島まで向かうが、難波から和歌山港までは南海電車で向かい、和歌山港から徳島港までは南海フェリーに乗船する。
南海電鉄の沿線から南海フェリーに乗り継ぐ場合は、「好きっぷ」という2,500円の割引乗車券がある。南海フェリーに和歌山港から徳島港まで徒歩乗船するだけで2,500円なので、南海電鉄の料金が実質タダということになる。
なお、南海電鉄の一部の駅と南海フェリーでは、クレジットカードのタッチ決済を使うことができる。南海電鉄のタッチ決済が利用可能な各駅と徳島とを移動する際は、事前に乗車券を購入しなくても、同じクレジットカードのタッチ決済で南海電車と南海フェリーを乗り継ぐと、自動的に2,500円の割引料金が適用される「スマート好きっぷ」という制度がある。今回、私はこれを使った。
2023/12/29:南海電鉄本線:サザン29号:難波→和歌山
今回は、14時20分に難波を出る特急で和歌山市へ向かい、和歌山市から和歌山港線で和歌山港へ乗り継ぎ、和歌山港から16時20分発の徳島行き南海フェリーに乗船する。南海フェリーのウェブサイトによると、もう1本遅い14時50分発の特急に乗車しても乗り継ぐことは可能らしいが、本日は年末の帰省ラッシュの日であり、ギリギリに乗船すると良い座席にありつけない可能性もあるかと思ったので、早めに向かうことにしたのであった。
難波駅。
難波と和歌山市を結ぶ特急は「サザン」といい、30分間隔で運行しており、難波から和歌山市まで所要1時間である。特急サザンは8両編成での運行で、4両は特別料金不要の自由席、4両はリクライニングシートの指定席となっている。今回は、指定席に乗車することにした。ウェブサイトからの購入、決済も可能であるが、窓口が空いていたのでそちらで購入、520円であった。
クレジットカードのタッチ決済専用の自動改札機が設置されている。ここからホームに入る。
難波駅は、頭端式ホームで9面8線の構造となっている。1番線から4番線は高野線系統の列車が発着する。
5番線から9番線が南海本線系統のホームとなっている。14時20分発のサザン29号和歌山市行きは5番線からの出発であった。
特急サザンは、難波寄り4両が特別料金不要の自由席で、車両も通勤列車の車両が使われる。14時20分発の列車も、難波寄り4両は7100系であった。
行先表示器。
和歌山市寄りの4両は座席指定車両で、10000系であった。
自由席車両と指定席車両の連結部。
今回の私の座席は4号車であった。
乗車して気がついたが、4両のうち先頭車2両と中間車2両とで、車内の構造が違う。後で調べて知ったが、10000系は、2両編成10本が1985年から1989年にかけて製造された後、1992年に一部の先頭車が中間車化改造されたほか、足りない中間車が製造され、現在の4両編成7本という体制になったという。今回乗車した車両は、先頭車が1987年に製造され、中間車が1992年に新造された車両であった。
中間車である2号車と3号車の座席。シートピッチは1,030mmで、座席間に肘掛けがあるほか、座席にインアームテーブルが設置されている。また、フットレストもある。
先頭車の1号車、4号車の車内。
シートピッチは980mmで、インアームテーブルはない。ただ、窓際に小型のテーブルがある。また、窓の下の壁にはモケットが貼られており、高級感を出している。
窓際のテーブル。
リクライニングのレバー。
各車両のデッキとの仕切りドアの上には案内表示器がある。
2号車の3号車寄りにはサービスコーナーがある。左側のカウンターのようなところはカーテンが閉じられているが、かつてはここで車内販売が行われたのだろう。
自動販売機。
くずもの入れ。
その横に、縦長の窓があるちょっとしたスペースがある。
なお、サービスコーナーがある場所を外から見ると、業務用のドアがあった。
3号車の2号車寄りにはトイレと洗面所がある。
洋式トイレ。
男性用トイレ。
洗面所。
定刻14時50分に難波を出発した。難波を出ると、新今宮、天下茶屋、堺、岸和田、泉佐野、尾崎、みさき公園、和歌山大学前の順に停車する。
難波から天下茶屋までは高野線と南海本線が併走するため、線路は4本である。
遠くに通天閣が見えた。
堺付近を走行する。住宅が多い。
14時30分に堺に到着した。隣のホームには、14時35分発和歌山市行きの普通列車が停車していた。南海では、普通列車のことを「普通車」と呼ぶらしい。
浜寺公園付近は高架化の工事が行われている。
浜寺公園より先は既に高架化されている。
高石付近。
岸和田には14時41分に到着した。隣には、14時43分発の普通和歌山市行きが停車していた。
泉佐野を出ると、関西空港線の線路と分岐する。
泉佐野の次の羽倉崎駅には車庫がある。
尾崎には14時58分に到着した。隣のホームには14時59分発の普通和歌山市行きが停車していた。
みさき公園までは大阪湾に近いところを走るが、そこから内陸に入り、和歌山大学前まで、僅かではあるが山間部を走行する。
紀ノ川駅を通過した後、紀ノ川を渡る。
JR紀勢本線と合流すると、まもなく終点の和歌山市である。
終点の和歌山市には15時14分に到着した。
【2023/12四国】(目次)
6,Osaka Metro今里筋線・長堀鶴見緑地線:2023/12/29【2023/12四国】
7,難波から和歌山市へ:南海本線:特急サザン29号:指定席(10000系):2023/12/29【2023/12四国】【←本記事】
8,和歌山市から和歌山港へ:南海和歌山港線:7100系「めでたいでんしゃ かしら」:2023/12/29【2023/12四国】
9,和歌山から徳島へ:南海フェリー「フェリーあい」:2023/12/29【2023/12四国】