2020年11月13日金曜日。まず、東京から銚子へ向かう。
東京から銚子へは、JR東日本が、総武本線経由の特急しおさい号を1日6本運行している。この区間、京成バスと千葉交通が30分から1時間に1本の間隔で高速バスを共同運行しており、時間は特急しおさいよりも30分程度多くかかるものの、料金は2,600円であり、特急列車よりも1,000円以上安い。
しかし、今回は、この区間を特急しおさいに乗ることにした。そもそも、今回の旅行の目的の一つは、255系電車に乗ることであった。255系は1993年から94年にかけて登場した特急形車両で、5編成製造された。「Boso View Express」の愛称があり、運行当初は内房線の特急「ビューさざなみ」、外房線の特急「ビューわかしお」の運用に入っていた。房総半島への行楽客をターゲットにした車両だったのだろう。2005年のダイヤ改正で総武本線の特急しおさいの運用に入るようになり、房総半島での運用は減少した。現在では、むしろ特急しおさいでの運用が中心である。
東京から銚子までの乗車券と指定席特急券の総額は通常4,000円程度である。ただ、出発前日にえきねっとで検索したところ、「えきねっとトクだ値」の40％割引によって2,510円で購入することができた。バスよりも安い金額である。
2020/11/3：JR総武本線：特急しおさい3号：東京→銚子
東京駅では総武本線の列車は地下ホームから出発する。10時11分発の特急しおさい3号銚子行きは、総武地下2番線からの出発であった。
独特の顔つきである。
「Boso View Express」の文字がある。
側面の行き先表示は三色LEDである。
乗車する。
車内（一部は別列車で撮影）。よく言われていることらしいが、車両の愛称に"view"とついている割に、窓が大きくはない。普通である。派手な外観の割に、内装は堅実である。
座り心地は可もなく不可もなし、という感じである。
座席裏にテーブルはない。
その代わりに各席にインアームテーブルが備わっている。グループで座席を向かい合わせにして座ることを想定していたのかもしれない。テーブルは写真の通り小さい。
棒状のフットレストがある。あまり意味は感じられない。
車内のドア上には電光表示器がある。
5号車には車内の一角に部屋がある。
多目的室だろうか。何も書かれていない。
この部屋の反対側は1人掛けである。
この小部屋がある関係で、電光表示器の位置もドアの上ではなく、ほかの車両と異なる。
デッキ。
堂々の9両編成である。
【→255系のグリーン車の記録はこちら】
トイレは洋式である。
車いす対応のトイレは5号車に設置されている。
男子小用は壁も便器も青であった。照明も暗く、落ち着かない。このデザインの男子小用トイレは、後にも先にもこの列車だけであろう。
洗面所。
固形石鹸が置かれていた。
定刻10時11分に東京を出発した。車内は空いていた。ビジネスマンがちらほら、小さな子供を連れた家族連れがちらほら、といった感じであった。
新日本橋、馬喰町を通過すると、地上に出て、10時18分に錦糸町に停車する。錦糸町を出ると、総武本線を快走し、10時40分に千葉に停車した。
千葉を出ると、佐倉、八街、成東、横芝、八日市場、旭、飯岡に停車する。千葉以降は5号車に乗ってくる客はいなかった。途中で降りる客も少なく、銚子まで乗り通す客も一定数いた。
終点の銚子には11時57分に到着した。
銚子駅駅名標。
銚子と言えば醤油である。
銚子駅。この駅舎になったのは2018年とのことであった。
銚子駅前。
【2020/11千葉】（目次）
2,東京から銚子へ：JR総武本線：特急しおさい3号：2020/11/13【2020/11千葉】【←本記事】
【JR東日本の特急列車・特急用車両の乗車記録】
JR東海道本線：ホームライナー小田原23号：グリーン車：185系：2020/11/2
2,新宿から浜金谷へ：JR内房線：特急新宿さざなみ3号：2020/10/3【2020/10千葉・神奈川】
新宿から栃木へ：JR・東武直通特急：特急きぬがわ5号：2020/9/7
上野から仙台へ：JR常磐線：特急ひたち3号：2020/3/24
東京から河津へ：JR東海道本線ほか：特急マリンエクスプレス踊り子77号：2013/2/28
3,酒田から青森へ：特急いなほ7号：2010/2/13【2010/2北海道】
9,上野から仙台へ：JR常磐線：特急スーパーひたち27号：2006/12/3【2006/12信越】